2026年10月初旬、檜原村にある秘湯を目指して久しぶりに日帰り旅行をしました。関東で雨が降らない週末は何と約3ヶ月振りということで、遠出する車が増えることで高速道路が渋滞することを見越して、5時過ぎに起床して準備し、6時前に出発したところ、箱崎JCTや大橋JCTといった渋滞スポットをスムーズに通過し、アッという間に首都高を抜けました。
中央高速を走るのは久々だったので、ビルの屋上に現れるきぬた歯科の看板を数えながら盛り上がったり(往復合わせて20枚近く発見!)、右手に競馬場、左手にはビール工場と、まさにユーミンの世界観そのままの風景を楽しみながら順調に進みました。その後、八王子JCTから小仏トンネルまで断続的に混んでいたものの、上野原ICで降りるとそれまでの渋滞がウソのような静けさでした。
やや幅が狭く急カーブが多い峠道を抜け、渓流に沿うように続く檜原街道を進んでいくと、最初の目的地である九頭龍神社に到着しました。3台ほど停まれる駐車場に停めて、階段を昇って道路からやや高い位置にある境内へと向かいました。
水神の化身とされる龍神は、日本古来から水を司る神として崇拝されてきました。その龍神が祀られているのが九頭龍神社です。創建年は不明ながら1336年に村を開拓した中村氏が、南北朝の戦いにおいて秋川渓谷の最上流に位置するこの地に祭祀したのが始まりとのことです。しばらくすると次々に参拝客が訪れていたので、この森の奥深くにある小さな神社が広く知られていることをあらためて感じました。
今日の旅の目的である秘湯「蛇の湯温泉 たから荘」に到着しました。檜皮葺の古民家風の建物に秘境の温泉らしさを風じます。道沿いにある駐車場には車とバイクが複数台停まっていたので、もう混んでいるのかと焦りましたが、どうやら駐車場にある公衆トイレを利用しているだけのようでした。
日帰り温泉はまだオープン前でしたが、ご主人に聞いたところ快く了解いただけたので入湯料をお支払いして早速入浴することにしました。ちなみにロッカーはないため貴重品は受付に預けます。また浴場は撮影禁止となっています。
浴場はちょうどよい広さで、高さのある窓から自然のまま手付かずの木々が目に飛び込み、開いた窓からは澄み切った山の空気が流れ込んできます。温泉は加温している単純硫黄冷鉱泉とのことで、身体の隅々まで染み渡るような効能を感じました。まだ誰もいなかったため、一番風呂をじっくり堪能しました。
風呂上がりに居間で休憩しました。立派なテーブルのある居間にはご先祖の写真が飾られていて、支那事変への召集令状、いわゆる赤紙や陸軍からの表彰状など、普段は資料館等でしか見られないような貴重なものを拝見できました。
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程よくお腹も空いてきたのでランチタイムを過ごすお店に向かいました。渓流に沿うように続く峠道を気持ちよく駆け抜けました。バイクでツーリングするのも最高で、何台ものバイクが後続につきましたが、道を譲るとバイカーはみんな左手で挨拶してくれるので譲ったこちらまで嬉しくなります。
約1時間ほどドライブして秋川渓谷にある黒茶屋に12時前に到着しました。予約してなかったので心配でしたが駐車場はギリギリ2台空いていてセーフでした。風情ある入口の門をくぐって坂道を降りていくと、敷地内には予約客用の駐車場がありましたが、ランチタイムということもあって満車でした。
巨大な水車の横を通って母屋へと向かいます。混んでいたものの予約なしで入店できました。ここには25年近く前に来たことがあり、その頃とあまり雰囲気が変わっていなかったのでタイムスリップしたような気分になりました。敷地内はメインとなる母屋の他に、茶房や土産店、テラスカフェなどさまざまな施設が点在している複合施設のようになってます。
部屋は階段を昇った中二階で、頭上注意の張り紙がある極太の梁をくぐりながら廊下を奥まで進み、半個室になっている掘りごたつの式の座席へ案内されました。土壁に囲まれた畳敷きの部屋は、太い柱が縦横に張り巡らされ、まるで古民家に来たような落ち着きのある空間でした。
案内してくれた店員さんにさっそく注文しました。今回はちょっと奮発して、鶏肉をメインとしたあやめ(炭火焼)コースと、店員さんオススメの勾玉豆腐をお土産に注文しました。勾玉豆腐はコースでも出てくるもので、カシューナッツを原料とした、チーズのようになめらかな口当たりのスイーツのような豆腐でした。
前菜から椀物まで次々にコース料理が運ばれてきました。前菜は種類も豊富で見た目も美しく、食べるのがもったいないほどでした。名物の勾玉豆腐はまるでスイーツのように甘みがあり、向付の紅鱒はサーモンのような赤身で、歯ごたえはしっかりしていて食べ応えがありました。
メインの進肴では炭火でじっくりと焼き上げたヤマメの塩焼きが絶品で、頭から尾っぽまで残さずいただきました。また鶏肉は中まで香ばしく焼けていて大変美味しかったです。最初は国産牛のコースと悩んだものの今回のチョイスはこれで正解でした。
食事の秋の実ごはんは栗、甘栗、さつま芋、銀杏といった秋の味覚がふんだんに入っていて優しい味付けが印象的でした。またフルーツは秋の果物 レモンゼリー寄せで、ゼリーと一緒に梨や柿の自然の甘みを楽しめました。さらに、土産店でも販売している焼き立てのおやきもあんの優しい甘さに癒されていると、気付いたらアッという間に2時間が経っていて、こんなに味わいながらゆっくり食事したのは久しぶりでした。
食後に敷地内を散策しました。和モダンな雰囲気の東屋やウッドデッキの展望スペースがあり、眼下に流れる川面を眺めることができます。テイクアウトできる茶房 糸屋でお弁当やサンドイッチを手にテラス席でのんびり過ごすのも良さそうです。
河原まで降りるとフリースペースの風のテラスがあります。この日は暑くも寒くもない、上着が不要なちょうど良い気温で、若いカップルや若者たちが石を水面で跳ねさせたり、岩に登って遊んでいるのを横目に、水しぶきを上げながら流れる秋川渓谷を眺めながら、時間を忘れてのんびり過ごしました。
今回は久しぶりの日帰り旅行でしたが、神社参拝から温泉を堪能し、美味しい料理に舌鼓を打つなど、時間の流れが緩やかで、まるで一泊二日で旅行したかのような気分に浸れました。また行きも帰りも事故渋滞などに巻き込まれず、スムーズに帰ってくることができました。
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この日は好天に恵まれたこともあり、ツーリングを楽しむ多くのバイクを見かけました。中でも印象的だったのは檜原村で見かけたマットブルーのCB650Rで、アールズ・ギアのチタンフルエキゾーストマフラーに交換し、リヤサスにはオーリンズのフルアジャスタブルサスを奢るなど、要所を押さえたカスタムが好印象でした。

































































































































