「ITIMって何?」 もう少し調べてみる
ITIM、ITIMと言っていますが、具体的なレポートは、以下のものです。
INFORMATION TECHNOLOGY INVESTMENT MANAGEMENT
-A Framework for Assessing and Improving Process Maturity-
2004年3月 Version1.1 GAO-04-394G
(Version1.0は、2000年に策定されている)
全体で136ページ(表紙とか含めると141ページ)にわたるレポート
になっています。
このレポートを出しているのは、U.S. Gobernment Accountability
Office (GAO)というアメリカの政府機関のひとつです。日本語での
正しい訳をしらないのですが、「米国説府説明責任局」と訳されて
いるのを見たことがあります。
このGAOという組織の役割は、一般企業に対する監査法人のよう
な存在で、アメリカの政府機関に対する監査機関とのことです。
「国民の納める税金が無駄なく有効に活用されているか」「適切に
政府運営がなされているかどうか」などを監査することが役割との
ことです。
その監査機関が、近年監査だけでなく、新たな問題などの対応の
ために、進んで解決のためのガイドラインなどの策定を行っており、
その一つがITIMです。
監査法人が、監査ガイドラインを企業に提示するように、IT投資マ
ネジメントの監査について、どのような観点で実現度合い、運営状
況を監査しますよということを示しているものといえます。
このITIMが策定されることとなった背景ですが、
連法政府機関にIT投資に関する説明責任を果たすことを義務付けた
「事務作業削減法」が1995年に策定され、その中で実現のために導入
すべきプロセス(選定・コントロール・評価)が明記されました。さらに
その後、「情報技術管理改革法(クリンガー・コーエン法)(1996年)」「電
子政府法(2002年)」という法律に沿って、適切なIT投資管理を実現する
ために政府機関が整備すべき事項が整理されていったようです。
これらの法律が次々と策定された背景には、日本と同様に行政機関で
のIT投資が期待する効果をあげられておらず、その原因は、行政機関
に適切なIT投資マネジメントの仕組みが整備されていないという認識が
あったからのようです。
ITIMは、このような背景を元に、これまでの取り組みを拡大・発展させる
形で以下の役割を担うべく策定されたようです。
・ IT投資のプロセスを評価する正確で標準的なツール
・ 評価結果をほうこくするための一貫した仕組み
・ プロセスを改善するための指針
アメリカの行政機関すべてがITIMを導入しているかというと、必ずしも
そういうわけではないようで、まだまだ今後の課題を残しているという
ことのようです。
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産業技術大学院大学 CIO候補育成を強化
お盆休み前に、JUASが経済産業省の委託を受けて実施し
た日本のCIOの実態調査結果について記載しました。
その調査結果からは、経営トップ(CXO)としてITの戦略的
活用に対して責任を負うCIOというイメージは、日本では
まだまだ少ないという印象を受けました。
セミナー等でここ数年「ITの戦略的活用」的なテーマが、数
多く取り上げられている背景には、そのテーマがまだ実現
されておらず、今後実現を期待されていることにあります。
このITの戦略的活用がなかなか実現されない原因の一つと
して、キーマンとなるCIOの育成が進んでいないことがあると
考えています。
最近、大学、大学院などで「IT」に関するカリキュラムが増えて
きているように思いますが、産業技術大学院大学では、明確に
CIOの育成を目的とした教育カリキュラムを強化するそうです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070808/131994/
内容はまだ不明ですが、「企業会計」「組織論」などの経営系の
科目を増やし、「概念データモデル」「IT投資管理」など経営とIT
(情報技術)を結びつけるのに不可欠な知識の教育も強化する
とのことです。
このような取り組みが進むことは、日本企業の競争力強化に
とって大切なことだと思います。期待したいと思います。
ただ、記事にも書かれていますが、経営陣が大学院に2年間も
通うことは無理で、大学院での教育は、長期的な視点にたって
CIO候補者を育成することに主眼を置かざるを得ないと思います。
このこと自体はたいへん重要ですが、一方でいまいまの問題と
してCIOを早期に機能させるための施策も合わせて必要だと
思います。
短期的な視点に立ち、今すぐCIOをCIOとして機能してもらうため
には、CIOを補佐するサポートサービスが重要だと考えています。
ITの戦略的活用を実現する戦略立案-マネジメントプロセスを
企業の中に埋め込むために、CIOを補佐し、その企業のスタッフと
一緒になって作業を行う形式が有効であると思います。
現行のCIOの配下に、ITの戦略的活用のプロフェッショナルが
入ることで、今すぐITの戦略的活用の取り組みが動き出すという
ことと、スタッフの教育・育成の両方を合わせて進めることが可
能になります。
具体的には、次のようなサービスで提供しています。
ご参考までに。
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夏季休暇のため ブログの更新を休みます
土日を含めて8月11日~15日まで夏季休暇を取ります。
この間、ブログの更新を休みます。
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日本のCIOの現状
「ITを戦略的活用すべきだ」、「そのためにはCIOの働きが重要だ」
などと言っておりますが、実態としてのCIOは、どのような状況に
あるのでしょうか?
手元に、経済産業省の委託を受けて(社)日本情報システム・ユー
ザー協会が実施した「国内CIO実態調査」の報告書(平成18年
3月)があり、そこから日本のCIOの状況を見てみたいと思います。
まず、CIOの有無ですが、
全体平均では、8%の企業で「役職として定義されたCIOがいる」と
なっています。企業規模別では、社員数1万人以上の企業では、
27%、5000~9999人以下の企業では13%と、企業規模が大きい
ほどCIOを配置しているという結果になっています。
(P5 図表1-1 企業規模別CIOの有無 より)
次に、CIOの役職ですが、
社長が兼務している場合が7%、常務以上の役員の場合が53%、
取締役・執行役員である場合が38%と、CXOと呼ぶにふさわしい
職位にある人が任命されていることが伺えます。
(P17 図表1-2-1 CIOの役職 より)
次に、CIOの専任/兼任状況ですが、
IT関係に専任しているのは7%。総務・人事・経理との兼任は38%、
経営企画・業務企画・営業企画との兼任が34%など、CIO専任者
が非常に少なく、他の役割との兼任が大半を占めています。
(P26 図表1-2-15 IT以外の担当分野 より)
次に、他の役割と兼任しているCIOのCIO業務へ投入時間割合で
すが
5割以上の時間をCIO業務に投入しているのは15%にすぎません。
全体の84%が、3割以下しかCIO業務に投入できておらず、その
中で1割以下にとどまっているのは32%にも達します。
(P28 図表1-2-18 IT関連業務への投入時間割合)
次に、CIOの責任についてですが、
業務改革、内部統制、BCP(事業継続計画)への対応、IT予算の
策定・管理、ビジネスモデルの提案、個人情報保護法への対応と
続いています。
(P31 図表1-3-1 責任分担)
主だった調査結果を書き並べると上記のようになっています。
この調査結果から想像すると、
多くの企業では、CIOという役職者は増えてきているが、実態は
伴っておらず、CIO=IT担当役員という位置づけになっている。
CIOはCIOであることが主ではなく、企画や経理など他に主とす
る役割をもっている。
CIOの役割は、現状業務の問題を調査・分析し、ITを活用した
業務改革を推進することに重きが置かれている。(社内から期待
されている)
調査項目や実施方法により調査結果が異なり、結論の見え方が
変わるため、上記の調査だけで結論を出すのは適切でないかも
しれません。ただ、この調査結果から読み取る限り、CIOとは名ば
かりで、役員の中でIT部門の担当になった人がCIOであり、その
役割も旧来からのIT部門に求められていた役割と大きく変化して
いるわけではありません。
まだまだ、CIOというものが、CXOとしての責任、役割を果たし、
結果、経営に対してどのような貢献を行うのか、その位置づけが
不明瞭なままであるとの印象を受けます。
私が持っている印象、あるいはそこから来る問題認識と合致して
いるため「やっぱりそうか」という感じではありますが、2006年度
実施の最新の調査結果でもそういう状況かという残念な気持ちも
ある反面、CIOという役割の確立のために取り組むことのやりが
いをあらためて感じます。
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CIOは何の略か?
CIOという言葉の起源は、1980年のComputerworld誌の記事に
引用された情報リソースマネジメントに関するカンファレンス発表
であるそうです。言葉としては、意外と古いという印象を受けます。
(注1)
しかし、日本でCIOという言葉が認知されたのは、どれぐらい前から
でしょうか。私の印象で言えば10年弱ぐらい前から見かけるように
なり、ここ5年ぐらいの中で、CIOに対する期待感の高まりと相まって
CIOという言葉も一般化してきたように感じます。
そのCIOに対する期待感ですが、私は、それを「ITの戦略的活用」と
捉えております。CIOが経営トップの一員として、経営戦略を実現す
るための改革を推進する責任とリーダーシップを取るべきであるとし、
拙書の中で、その具体的実現方法を記載しました。
この中では、CIOは、単なる情報システム部門の長ではなく、全社
的視点にたった経営戦略実現のための実行隊長であるべきである
と考えています。その意味で、CIOは「Chief Infomation Office」では
なく、「Cheif Innovation Officer」であるべきと記載しました。
ただ、経営戦略の根幹を成す事業戦略は、各事業主体となる組織が
あり、その組織が戦略遂行と実現を成し遂げる必要があります。その
意味で言えば、当然この事業部門の長も戦略実現のための実行隊
長といえます。
事業部門長とCIOの関係を考えた場合に、この「Cheif Innovation
Officer」ということは、ちょっと「大げさ」というか「気合先行」というか、
そんな気がします。
(拙書を記載しているとき、2004年の春ぐらいは、「これや~」的なノリ
でしたが・・・。)
最近、以下のような本を読み始めています。
- カール・D. シューバート, Karl D. Schubert, 渡部 洋子
- 次世代CIO―最高情報責任者の成功戦略
この本では、CIOの役割をイネーブラーであると位置づけています。
「イネーブラー」を辞書で引くと、
1 陰の助力者
2 (一般に)あることを可能にする人.
戦略の実現部門の主体が別にあり、その主体を助け、戦略の実現を
可能足らしめる人、それがCIOということでしょうか。CIOの役割を組織の
他の部門との関連を含めてニュアンスを表すとするなら、イネーブラーの
方がしっくりくるように感じます。
ただ、残念なことに、「I」でなく「E」なんですよね。「Cheif Enable Officer」。
カタカナ表記すると「イ」なんですが・・・。
「Chief Executive Officer」と「Cheif Enable Officer」というのは、両者の
関係を考えれば、適切な肩書きだと思います。
ただ、ややこしいですね。
注1: 次世代CIO karl D.Schubert著 日経BPソフトプレス P6
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