CIOは何の略か?
CIOという言葉の起源は、1980年のComputerworld誌の記事に
引用された情報リソースマネジメントに関するカンファレンス発表
であるそうです。言葉としては、意外と古いという印象を受けます。
(注1)
しかし、日本でCIOという言葉が認知されたのは、どれぐらい前から
でしょうか。私の印象で言えば10年弱ぐらい前から見かけるように
なり、ここ5年ぐらいの中で、CIOに対する期待感の高まりと相まって
CIOという言葉も一般化してきたように感じます。
そのCIOに対する期待感ですが、私は、それを「ITの戦略的活用」と
捉えております。CIOが経営トップの一員として、経営戦略を実現す
るための改革を推進する責任とリーダーシップを取るべきであるとし、
拙書の中で、その具体的実現方法を記載しました。
この中では、CIOは、単なる情報システム部門の長ではなく、全社
的視点にたった経営戦略実現のための実行隊長であるべきである
と考えています。その意味で、CIOは「Chief Infomation Office」では
なく、「Cheif Innovation Officer」であるべきと記載しました。
ただ、経営戦略の根幹を成す事業戦略は、各事業主体となる組織が
あり、その組織が戦略遂行と実現を成し遂げる必要があります。その
意味で言えば、当然この事業部門の長も戦略実現のための実行隊
長といえます。
事業部門長とCIOの関係を考えた場合に、この「Cheif Innovation
Officer」ということは、ちょっと「大げさ」というか「気合先行」というか、
そんな気がします。
(拙書を記載しているとき、2004年の春ぐらいは、「これや~」的なノリ
でしたが・・・。)
最近、以下のような本を読み始めています。
- カール・D. シューバート, Karl D. Schubert, 渡部 洋子
- 次世代CIO―最高情報責任者の成功戦略
この本では、CIOの役割をイネーブラーであると位置づけています。
「イネーブラー」を辞書で引くと、
1 陰の助力者
2 (一般に)あることを可能にする人.
戦略の実現部門の主体が別にあり、その主体を助け、戦略の実現を
可能足らしめる人、それがCIOということでしょうか。CIOの役割を組織の
他の部門との関連を含めてニュアンスを表すとするなら、イネーブラーの
方がしっくりくるように感じます。
ただ、残念なことに、「I」でなく「E」なんですよね。「Cheif Enable Officer」。
カタカナ表記すると「イ」なんですが・・・。
「Chief Executive Officer」と「Cheif Enable Officer」というのは、両者の
関係を考えれば、適切な肩書きだと思います。
ただ、ややこしいですね。
注1: 次世代CIO karl D.Schubert著 日経BPソフトプレス P6
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