コンクリート外壁を採用している積水ハウスとヘーベルハウスはよく比較されることが多いかと思いますが、どちらが優れているということはなく、完全に施主の好みで採用が決まるかと思います。

そんなダインとヘーベルですが、私達はなぜ積水ハウスのダインコンクリートを選び、ヘーベルハウスを断ったかを述べたいと思います。

 

理由は主に2つです。

① ダインウォールの厚みは55mmであるが、ヘーベル外壁の厚みが75mmもある

② ダインコンクリートに設置されるディープサッシの見た目

 

 

①について

間取り図に記載されている帖数は内寸ではなく、壁の中心(構造体の中心?)からの尺寸になっているかと思います。

ですので、同じ間取りであったり、もしくは同じ帖数の間取りであったとしても、壁の厚みが多いほど、実際の部屋は狭いということになります(ごくわずかな差ですが)

構造体が木造の場合は壁がもっと薄く、実際住友林業の営業からは、木造と鉄骨(コンクリ外壁)では同じ間取りでも家全体で4帖くらいの広さの差が出ると言われたこともあります。(私達は家の広さを求めていたので、住友林業からはこの点をアピールされました)

ダインウォールとヘーベル外壁の差はわずかですが、少しでも家の中を広くしたいという点でダインコンクリートを優勢と考えました。

逆に壁がより厚いヘーベルハウスの方が、災害防御や遮音性の方が優れているのだろうという印象もありますが、その点はダインコンクリートで十分ではないかという結論に至りました。

 

②について

単なる見た目の問題ですが、決定的な違いともいえるのはサッシの位置だと思います。

ヘーベルハウスでは外壁と窓面の位置は同じところにありますが、積水ハウスではダインコンクリート面よりも家の中に埋まった位置に窓のサッシがあり、家の見た目に立体感が生まれ、私は神殿のような重みを感じました。

特に外壁と窓サッシの色を組み合わせると他社では真似できない高級感と重厚感のある外観を演出できると感じました。

営業曰く、ダインウォールの面はわざとデコボコしているような粗い感じなのですが、ヘーベル外壁は奇麗に揃っているそうで、基本的にヘーベルハウスはオシャレで小綺麗な印象を私は受けます。

外壁の色に関しては選択肢がヘーベルハウスの方が豊富で、ダインコンクリートは基本的に白から黒の間の色(茶色とか)からしか選べないのは残念だなと感じた点です。まあ、選べたとしても白か黒くらいしか選びませんが…。

 

個人的に両社の外壁に対するコンセプトは少し違うのかなと感じました。

ヘーベルハウス: 外壁のヘーベル版というものを磨き続け、外壁だけを取り上げた場合に他社の追随を許さない質になっている

積水ハウス:外壁を含めた外観全体を良くすることを考え、全体のバランスを整えながら各パーツを磨いている

 

ちなみに、ダインウォールのシェードボーダーという模様は、見た目がカッコいいのですが、汚れが落ちやすい形という機能面も兼ねているそうで、積水ハウスは全然アピールされていませんが、随所に技術が組み込まれているのだなと感じました。