今週末は千葉の実家に荷物を取りに帰省しました。

 

 

自分で家を建てるまでは実家についての良悪なんて一回も考えたことなかったのですが、いろいろ知識を持った今になって自分の育った家を見つめてみると、いろいろな点が見えてきました。

 

私が子供のころ思ってたことor考えもしなかったことと、今になって振り返ってみて思うことを書きたいと思います。

 

〇子供頃は家が暑い、寒いなんて気にもしなかった。

→田舎なんで自然の中で育った感じで、夏は暑いし、冬は寒い環境で過ごしました。多分身体が丈夫なのもそのおかげ。

 

〇生活音がとにかく気になった

→勉強しているときに、親の笑い声とかテレビの音とか、本当に不愉快だった。私にとって家の快適性とは遮音・防音だった。

 

〇家のメンテナンスがとにかく大変そうだった

→屋根は瓦、外壁はぬりかべですが、周りの家も含めて、定期的なメンテナンスが費用的にも手続き的にも大変そうだった。

 

〇窓を開けて気持ちいい風が入ってくる日の思い出がとにかく強い

→静かな休日に、優しい風が家の中を吹き抜けていく感覚が今でも残っています。現代的な考え方ではないと思いますが、私はとにかく窓を開けて風を取り入れる生活が理想の家です。

 

〇夕日に染まる赤やオレンジの部屋が懐かしい

→学校から帰った時間に家の中が夕日の染まってたことが多かったのだと思います。妻に大反対されましたが、そんな幼少期の思い出から、私は西日を部屋に入れたい派です。

 

〇ベランダがあって良かった

→猫と遊んだり、夜風に当たったりと、小さいですが、よくベランダで遊んだ記憶があります。また、布団を休日に干すのが楽しみでした。

 

〇お風呂に窓があって良かった

→プライバシーが前提ですが、お風呂の窓から入ってくる音や光は、私は子供の創造性や芸術性をいろんな意味で高める機会だと思います。子供のころからお風呂が好きで、長湯しながらいろいろなことに思い耽りました。

 

〇階段が急すぎるし、踏面が狭すぎて大変

→子供でもそう思うのだから、大人や高齢者にはさらに厳しいものだと思う。

 

〇部屋ごとに違う床材の感じが凄い好きだった

→親の部屋の黒っぽい床材とか、子供ながら特別な部屋という感じがして緊張した。床材は子供でも良悪を感じ取るポイントだと思う。

 

〇子供のころは実家が狭いと思っていたが、大人になって帰省すると家の広さは全く気にならない

→生活に慣れてしまえば家の広さなんて気にならないのだと思う。

 

〇部屋の用途に可変性があった方がいい

→小学生から自分の部屋が2階になったり、1階になったり、部屋が和室から洋室になったり、その時々の家族状況に応じてリフォームできる余地があるのが重要だと思った。

 

〇模様替えが好きだった

→家に帰ると、ダイニングテーブルやソファーの配置が変わるのが凄い好きだった。変化があるのがそれなりにいい刺激になってたのだと思う。

 

〇窓から庭が見えたのが良かった。

→小さな庭でしたが、アパートやマンションの子と話していて、自分の家に庭があることがちょっとした自慢でした。

 

〇外観より内装

→今の価値観と全然違いますが、子供のころは外観なんて全く気にしておらず、どちらかというと内装に目が行っていました。

 

〇階段が明るいのが良かった

→朝起きて、2Fの自分の部屋から1Fに降りるのが、階段が明るいおかげで毎朝元気になれた。

 

〇北面の庭が好きだった

→庭というほどのものではないけど、家の北面の通路がじめじめして暗くて、謎の植物が咲いていたりと、ちょっとした探検気分で楽しかった。子供のときはよくわからないことを楽しんでいたのだと思う。

 

〇少し大きめの玄関ポーチが色々便利だった

→玄関よりもポーチの方が大きく、ただ、そこに広いスペースがあるおかげで、雨の日とかすごい便利だった。

 

〇玄関と駐車場の距離が短くて良かった

→子供ながらこれも雨の日にすごい助かったと思ってました。

 

〇耐震性が心配

→古い家なので、強い地震が来たらどうしようと、子供のころからずっと思ってました。

 

 

いろいろ振り返ってみると、結局家の思い出って数値とかで表せないところにあるのだと思います。

感覚や感性の部分で、家で育ったというより、家に育てられた印象が強いです。

 

家を買うきっかけの1つに子供ができて家族が増えたからなどあるかと思いますが、単に子供部屋を作るとか、子供が勉強しやすい環境を作るとか、そういう1点に視点を向けるのではなく、この家で育ったら子供はどんな感性を持つのだろう、どんな心が育むのだろうと、子供の内面のところに目を向けるのがいいのではないかと自分の体験から思いました。

 

自分の人生を振り返ってみると、本当に家って大事だなと強く思います。