第131回 「顧客接点」
先月、日本の株価は26年ぶりに7,000円台に突入、円高に拍車がかかり、世界規模で経済が激動している。
すべての企業に、「顧客との接点」が、存在しているが、環境変化の中で、接点が変化している。
顧客は「個客」となり、顕在ニーズは「潜在ニーズ」に、提供すべきはモノから「ソフト価値」へと、進化している。
企業も属人的な営業部隊から、インターネットビジネスを始め、営業アウトソーシング、コールセンターといった様々な形態へと変化し、企業の顧客との接点が多様に変化している。
しかし、実態は様々な形態で試してみるものの、成果はそれほど上がっていないとの声をよく聞く。
うまくいかない要因は、ビジネスモデルだけでなく、様々な問題によって、成果が出ていないようだ。
過日、食品のメーカーの方から、「スーパーでのお客様に、試食による販売促進の為に、派遣パートを全国に300人配置した。そのメンバーの中で、一人だけ信じられない売上をあげている人がいた。同じ商品を同じ値段で売っているのに、このパートの方だけ6倍を超える売上なので、不思議に思い本人に確認したところ、「自分だったら、週単位でこういう食べ方をすると考え、一週間分の商品をセットで、体に良い効能を説明しながら販売している」との話を聞いた。
週間単位の商品の組み合わせと効能を説明する販売マニュアルを作成し、全国の納品先のスーパーで販売したところ、過去にないほど売上が上がったとの内容であった。
『顧客との接点』を担うパートの一人の女性が、知恵を絞って生み出した販売戦術が、会社組織を動かし、大きな成果を生んだ。
コンピュータやシステムだけでは、「進化」を起こせない。生み出せるのは「人」だけだ。
ビジネスを創造する起業も「人」であり、企業を進化させゴーイングコンサーンに導くのも、「顧客接点を担う人々」の力にある。
「顧客接点を担う人々」が感じとった情報を、会社組織が活かし、商品やサービスを高品質なものへと変化させ市場に提供された時、企業の進化し、ゴーイングコンサーンに繋がる。
いつの時代も、顧客との接点を担う人材の中に、繁栄の答えある。
第130回 「破壊からの、スタート」
今から14年前、世界での日本の一人あたりのGDPはNo.1となったといわれていた。
このところ、政治も経済も混沌とし、海外に出かけると円の通貨価値が弱まっていると感じる。
現在の、日本の一人あたりのGDPは世界で22番になったようだ。
そして、不動産業界の不振、リーマンブラザーズの経営破綻に始まり、金融不安に見舞われ、株価の低迷が続いている。
過日、76歳になられる多くのベンチャービジネス企業の消長を見てこられた下村さんが、
「急激に事業が成長して、時代の寵児といわれた企業が、一気に停滞し行き詰まってしまうケースが後をたたないが、ベンチャーだけでなく大手企業にも、役者やスポーツマンにも言える。
停滞をどう打開するかの答えは、『破壊』にある。
例えば、エビが成長するのは、殻が細胞分裂して育ってゆくのではなく、中身が成長してきて、殻に収まらなくなると、身の丈に合わなくなった古い殻を脱ぎ捨ててしまう。
脱皮することによって大きくなり、その繰り返しによって、エビは成長してゆく。
これまで努力して築いた事業の、更に大きな飛躍を試みるには、これまで確立したものの殻を、破壊しなければできない。」という内容であった。
これまで築いた事業モデルを壊すことは勇気のいることだが、現在のような環境では、企業を飛躍させには、壊すという考えもあると、教えて貰った。


