インキュベーター社長日記 | インターウォーズ株式会社 吉井信隆のブログ -46ページ目

沈まぬ太陽

昨日、話題になっている山崎豊子原作の『沈まぬ太陽』を、観た。
 最近には、ない長時間のスケールの大きな映画であり、混迷を極める今の時代に、あったテーマ映画だった。
 政治と大企業、そして、組合をはじめとする枠組みの中に生きる人々の葛藤、不屈の精神や、生命の尊さ、人間の尊厳、人間の欲望とビジネスとは?といった様々な視点から考えさせられる余韻の残る映画であり、観終えた時大半の人達が席を立たない時空が印象に残った。
 私には、「朝の来ない夜はない」という勇気をもらった気がした!



吉井信隆のブログ-沈まぬ太陽

第143回 「変化の中に、チャンスが」

 新政権発足から2ヶ月が経った。


ハイスピードで財政支出政策を打ち出しており、新政権に期待したいが、富を創出する政策や戦略が一つもないことが気になる。


家庭に例えると、奥さんが家庭内の支出を昨年とは違った使い方をしようとしているが、その総額は950万、一方旦那が稼いでくる年収は400万であり、550万のマイナスだ。収入を上げてゆく為にどうするのかの計画がなく、収入をはるかに超えたお金を使い、しかも、子供を担保に8600万借金をしている現状にある。


長年経営に携わられた方から、今の経済状況は過去の延長にない、統一の答えのない不透明な時代であると感じるとの話を聞いた。


2007年を起点に、毎年40万人ずつ就労人口が減っている。


今年もあと2ヶ月となった。


今年の上場企業数は3年前の4分の1にも満たなく、失業率は6%近く、戦後最悪と言われている。


 今、私たちは、デジタル、グローバル、成熟化、高齢化社会の構造変化と世界同時金融危機によって、パラダイムシフトが起こっている渦中にいる。


人々の価値観が激変している事実を目にすることが、最近特に多い。


ユニクロや、ABCマートや、ニトリは、単に安いから売れているのだろうか。また、プリウスは、エコの補助金があるから売れているのだろうか?


生活者一人ひとりの持っていた価値観の急激な変化によって、選ばれる商品やサービス選択の変化のスピードが劇的に速まってきている。


人はゆっくりとした変化には鈍感であるが、昨年のリーマンショックをきっかけに、一気に人の意識の変化が表面に出てきた。


若い人たちの飲み会で、リッター4キロしか走らないような車やブランド品を身につけていると恥ずかしいとの声を聞いた。


今は、賢い消費をしていないと格好悪いという時代に向かっているのだと思えた。


資源のない日本の企業はこれまで、付加価値を付けた商品を北米を中心に海外(ここ数年は、アジアへの輸出が48%)から外貨を稼ぎ、黒字貿易によって内需を喚起する国のモデルが、世界のGDP2位のポジションを創ってきた。


このモデルはほころび始め、貧困率が先進国ではワーストとなり、これからは価値ある良い商品を内外に安く売る流れを創らないと、生き残れない風潮になっている。


不景気だといわれながら、国民の個人資産が1,400兆円もある国は、世界中に存在しない。


社会の中に息づく、一人ひとりの生活者の変化した価値観に対応する、商品・サービスが無いから、無駄なお金を使わない.



地元の繁盛店の店長から、「週末に孫が来るから」と、お菓子や肉を買うお婆さんが増えているとの話を聞いた。


見えない週末家族が増え、そこに向けての小売のMDができているお店が、繁盛している。


こういった一人ひとりの購買の動きを掴みとってイノベーションできない企業に未来は無い。


リーマンショック以降のパラダイムシフトの中にビジネス機会がある。


いつの時代も、顧客を見つめる目とクリエイティブな能力を磨き、行動力のある人と企業がチャンスを掴む。





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noblesse oblige

最近、大きな富を築いた方の会社が危機を迎え、再生の道ができたとのニュースを目にした。
 この企業の創業者は、一代で5000億の富を築き、その大半を距離を置いた、グループ支援起業家を支援するマネーとして使われ、数年前亡くなられた。今日の多くの雇用を産んでいる元気な企業を、100社以上支援した個性的な、創業経営者であった。
 出会った頃は、利益至上主義を掲げ、社員に対し激を飛ばし、高い成長を目指していたワンマン経営者の姿が、あまり好きになれなかった。
 しかし、晩年の生き様は、手にした富を日本の活力に使いたいと、多くの団体や若き起業家の育成に力を注ぎ込んでおられた。今では、その支援を受けた会社は、グループ売上が一兆円を超え、日本を代表する企業となっている。
 一度、生前に、何故そこまで、先の見えないギャンブル投資をされるのか聞いた際、「日本の発展は、富を創た先輩たちが、後輩を応援することによって、発展してきた。当時の人達は、そういった志や道徳観や責任があったんだよ。」と、云っておられた姿を今でも鮮明に覚えている。
 自らの使いきれない富を得た方々の頑張りとその手腕には敬意を表したいが、世界でも類のない個人貯蓄が、1450兆もある国はどこを探してもない。
 日本が曲がり角にさしかかっている今こそ、次世代の若者たちに希望を与える亡くなられOさんのような、、新たな起業、創業文化が創生され雇用を生み出す、「ノブレス・オブリージュ」(富を得た者の社会貢献)の思想を持っ人が、一人でも多く名乗りを上げる社会になることを願ってやまない。

梁山泊

過日、尊敬する経営者の方から、「あなたの会社は、梁山泊みたいだね!」と、云われた。
 梁山泊(りょうざんぱく)とは、中国の山東省済寧市梁山県に存在した沼沢であるが、この沼を舞台とした伝奇小説『水滸伝』が生まれた所である。
 そして、歴史の事実をもとに、梁山泊に36人の個性豊かなアウトローたちが立てこもる物語が生まれ、明の初め頃に、梁山泊に集う108人のアウトローたちを主人公とする小説『水滸伝』が生まれ、梁山泊を有名にした。


『水滸伝』中国を代表する小説として多くの人に読まれ、、日本には江戸時代にわたり、梁山泊の名はよく知られるようになったとのこと。
 日本では「梁山泊」は元気のいいアウトローの巣窟を意味する代名詞のように使われているが、たとえば明治初期、大隈重信の私邸に伊藤博文らをはじめとする若手政治家が集まり「築地梁山泊」と呼ばれれていた。


 創業期、起業家の集う場を、インターウォーズのフロアーに、出島と称してスペースを設けて起業家の創生の場にしてゆきたいと考え、15年目を迎えた。顧客の価値観革命が起こり変革期の今こそ、新たな市場が生まれ、富と雇用を創出す役回りを担う起業家にとっては大きなチャンスの時である。
 起業家と共に、これから拡がるドメインを見つけ、新たな雇用の開発をしてゆきたいと最近、意を強くしている。

第142回 「勝てば官軍 ~ 藤田田さん勝利の法則」

 政権交代による期待と不安が経済界に広がっている。

 

経営者は、政府に頼ってなんとかなどと思っていないと思うが、先々に、「答えが見いだせないが、何とかしないと」との言葉をよく1聞く。

 

 

マクドナルドの創業者の(故)藤田田さんから、何度か伺った言葉に、「勝てば官軍」という言葉がある。

 

 

発想力・行動力・明快な言語発信力は、社会が混迷している時、いつも明快な自分の信じる考え(プリンシプル)を、語っておられた。

 

 

ビジネスは勝たなければ、社会から退場させられるのだから存在価値はない。

 

 

人生もまたしかり。人生を豊かにするためにも、勝つことは生きていく為に不可欠なことであり、勝つには、「宇宙はすべて78対22に分割されている」ことを理解しなければならない。

 


この原則(法則)を外れたら、金儲けはできない。

 

儲けたくないのなら、何をやってもいい。

 

 

世の中には、石を刻んで喜んでいる人もいるのだから。

 

 

儲けたいなら、決して原則をはずれてはいけないと、欧米の名だたる商人達から教えられた。

 

 

世の中には「金を貸したい人」が多いか、「金を借りたい人」が多いかといえば、「貸したい人」のほうが断然多い。

 

 

一般には「借りたい人」の方が多いと思われているが、サラリーマンでも、「儲かる」となれば「貸す」という人が圧倒的に多い。

 


インチキ金融商品や投資にひっかかる人や企業や国が後を絶たないように、事実は逆で、「借りたい人」より「貸したい人」のほうが多いのだ。


銀行が成り立っているのは、言いかえれば多くの預金者から金を借りて一部の人に貸しているからだ。

 

この世の中は「貸したい人」78に対して「借りたい人」22の割合で成り立っているといえる。

 

 

一般大衆にくらべて、数こそ少ないが、金持ちが持っている金のほうが圧倒的に多い。

 


宇宙の大法則に従えば、一般大衆の持っている金を22とすれば金持ちのそれは78だからである。


現実に金を持っている人を相手にして、ちょっとしたお金持ちなら必ず欲しがって、しかも現実に手の届くものを売ることが商売の秘訣だ。


上流階級にあこがれる傾向は、とくに女性の方が強いが、男性でも一流好み、デラックス好み、貴族趣味などという人は意外に多い。

 

デフレ時代は、安さだけでなく品質やデザインもおろそかにしない姿勢で、しっかり追及し徹底してゆけば、ブームはしだいに大衆のほうに流れていく。

 

 

その期間は、ほぼ二年だ。

 

 

収益を上げる速度は、とてつもなく速くなっている。

 

 

まさに時代は「スピード」命の時代であり、決断と実行の連続をいかに早くやるかが勝負の分かれ目になる。

 

 

世の中は「時間を節約する」方向に向かっている。

 

 

銀座でなくても、新宿でなくても、新潟県の山奥にいても様々な決断をし、取引ができる時代になった。

 

 

スピードは、ビジネスの命だ。

 

 

時間の価値を知っている人間こそが事業の成功者たりうる。

 

 

「勝てば官軍、敗ければ倒産」、資本主義は極めてシンプルだ。

 


すべては、「勝てば官軍」を貫いた藤田さんは、プリンシプルな人生だった。

 

 

 


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