プリンシプル
9月の連休の最終日、以前から一度行ってみたいと思っていた「風の男」と言われた白洲次郎の鶴川にある「武相荘」を訪ねた。
白洲次郎氏は日本の敗戦後、時の総理吉田茂に見出され、GHQとの折衝にあたり、日本国憲法の成立に深く関わり、今日の経済産業省を創る機会を創り出した人だ。
吉田内閣解散後は、東北電力会長をはじめ、いくつかの民間の会社の経営に携わり、戦時中は、鶴川で農家を営み、自分の信条「プリンシプル」を貫き、実にダンディーでかっこいい車好きな、高貴なる野蛮人と言われていた人でもある。
白洲次郎氏とその夫人正子さんの二人で生きた武相荘には、自由の尊さと一世代前の先輩達の生き方に、魅了される思いがした。
堀場雅夫さん
9月2日学士会館で、京都の学生ベンチャーの草分けといわれている堀場製作所の創業者の堀場さんをNBCの企業内新規事業員会でお迎えし講演をいただいた。
今年の6月、京都の堀場製作所本社に訪ねた際、シャンパンとランチとお話を伺い、「これまで31年近くベンチャービジネスを支援してきたが、最近企業の新規事業を分離独立してスピンオフしてゆくやり方がうまくいく」との理論と、私共のビジネスモデルは「企業内から起業してゆくインキュベーション会社である」ことを申し上げたら、「あんたとわしはアグリーや」との大変光栄な言葉をいただいた。
今度是非、NBCで私が務めさせていただいている企業内新規事業委員会で、講演をいただけないかと願いしたところ、快く受けていただき講演に至った。
「おもしろ、おかしく」を社是として、世界企業を創生された(85歳とは、とても思えない)堀場さんのお話は、人生観、世界観、事業、経営、起業とは、を限られた時間の中で、ウエットに富んだ講演と会場の皆さんとのQ&Aは、濃厚な時空となり、会場に集った皆さんの興奮と感動を得ることができた。
この日の講演の為に、わざわざお越しいただき「自分の力を信じろ」と、結びの言葉を残し講演を終え、その日に京都にお帰りになられた堀場さんに、心から感謝申し上げたい。
第141回 「イントレプレナー成長エンジン」
日本経済の世界でのポジションは弱まり、850兆の借金を抱え、40兆の税収に対し、100兆の支出によって、マイナス60兆のPLとなって、人々の間では、現状も含め未来への不安が蔓延している。
完全失業者数は今や300万人を超え、5.7%を超え、401Kも先々見えなくなり、バラマキの目先政治によって、未来の子供たちに負荷がかかることは、疑う余地がなくなっている。
企業も個人もますます格差の拡大に拍車がかかり、国民は民主党に政権を委ねた。
国や会社と共に頑張っていれば、持ち家をもって、ローンを払い終え、子供を学校にやり、定年後は年金をもらってつつがなく一生を終える。
そんな受け身の人生はもはや送れない社会になったことを、どれだけの人が認識しているのだろうか?
私たちの先輩達は、先人を見習って頑張っていればよかった。
ところが現在は、国も企業も「答えのない時代」に突入し迷路に入り込み、独自性がなく物真似をしている企業は、市場からいつの間にか消えてしまっている。
個人でも同じであり、上司の言われるままに、何も考えることなく仕事をするサラリーマンは、市場価値のない人になってしまっている。
グローバルデジタル社会の中で、新たな価値を創り出す起業人材が、企業の成長エンジンとして求められている。
ボストンにあるバブソン大学が、アントレプレナーMBA大学院として全米で注目を浴びている。
過日、バブソン大学に通っているエネルギッシュな未来のアントレプレナーから、バブソン大学の大切にしている教えに、「機会」「資源」「経営チーム」があることを聞いた。
私は、企業経営とは、時代を洞察し、「考え」「顧客を創造してゆく行動組織運営」であり、環境適応業とし、進化してゆくことだと考えている。
事業の問題解決をしてゆく人材を採用し、育成していくことが、経営の本質だと思う。
金融経済主導で複雑に絡み合った仕組みの中から、現実に直面する問題の本質を的確に捉え対処していく「問題発見能力」と「問題解決能力」を備える人材をいかに有するかが企業の存亡を決めてしまう。
昨年のリーマンショック以来、「新たな収益を確保するビジネスモデルや、今の事業をもっと強い競争優位性のあるものにしてゆくには」との声を聞く。
企業内起業のノウハウを、イントレプレナーオープン講座として、11月~2月までの4か月間行うことにした。
イントレプレナーオープン講座が、新たな成長エンジン事業を創生してゆく機会になれば幸いです。
ロシアのニーズ
数年前、ロシアのウラジオストックに視察に出かけた際、現地法人の方と、過日会った際、「今、ロシア人は物を作る文化や仕組みがないので、様々な生活用品を求めていて、紙おむつや、シャンプーなどを求めている。」との話を伺った。
子供の頃、固形や粉末の花王のシャンプーを、使っていたことを思い出した。ロシアには、これから昭和30年~今日までの日常のなくてはならない生活用品がきっと大きなニーズがあるのだろうと思えた。
単身でロシアに行って、会社を興したこのベンチャー企業の社長に、ロシアに販路を求めている方で、生活用品を有している方を案内する機会の窓を開きたいと思った!!
技術で産業創生
失業率が、5 %を上回った。これまでの日本の雇用の最大のステージだった自動車・電気産業が、持ち直したとしても、将来の日本を見据えた場合、何が成長ステージになるのかを見据えて手を打っておかなければ失業率が下るとは思えない。
高齢化、グローバル化で急激な構造変化によって、国力が低下しているが、バイオ・福祉・環境・IT/通信・エンタメといった分野技術をもとに、企業内起業によって将来を見据えたイノベーションが求められていることを多くの経営者に気づいてほしい。


