青葉区のあざみ野駅(駅番号:B32)と藤沢市の湘南台駅(駅番号:B01)を結んでいる横浜市営地下鉄ブルーラインの沿線に21年前から住んでいる。
サラリーマン時代には専ら東急田園都市線を利用していたので、昨秋の完全リタイヤーを機に、馴染みのないブルーラインの主に新横浜駅(B25)以西の未下車駅を西端からから探検している。
そして、今日は「 B07(舞岡駅)」だ。
いつものように改札を出たところには、今までの他の駅とは全く違うタイプのレトロな駅周辺案内図があった。
見事に何も無い!
この案内図はこの駅の開業(1985年)以降アップデートされていないのではないかな?との期待を込めて地上に出たが、隣の戸塚駅の賑わいとは全く違う。
駅前の名もない道路は、細くて少ない交通量なので、このあたりを東西南北に走っている”いにしえ”の有名な街道ではないようだ。
(駅のホームはこの川の真下)
先ほどの駅構内の案内図には無かったが、里山を利用した大きな公園があるらしいので、細長い平地を舞岡川の上流に向かう。
舞岡川は暗渠となっていたが、見事に整備された小川付き遊歩道の脇には立派ないちご園があったが、併設のハム工場共々、本日の営業終了!(残念)
先を急ぐ。
蝋梅が咲いていたので、今来た駅方向を振り返って撮影。
水車もあるではないか!
このコミュニティー、かなり力が入っているな。
舞岡町(約300ha)の半分は樹林地と農耕地なのが頷ける。
右手(西)の里山には立派な神社の両側は水田。
名前は鎌倉の「鶴岡八幡宮」によく似てる「舞岡八幡宮」は、創建730年の歴史がある由緒ある神社のようだ。
なるほどなるほど。
「舞岡ふるさと村虹の家」の前で、先ほどから歩いてきた「小川アメニティー」から「舞岡ふるさとの森」方向へ、谷戸の狭い舗装道路を上る。
このふるさと村は、青葉区の「寺家ふるさと村」(1983年開村)に次いで1997年に開村されたもの。
住宅も少なく行き交う車もほとんどない山道なので、ガードレールの外に腰をかけて、今通った谷戸を一枚。
そして、少し登って「舞岡ふるさとの森」の「 ふれあい広場」から西(戸塚)方向を。
生憎、富士山は見えなかった。(残念)
ここで出会った方が下さった案内図を見ながら南に戻って「舞岡公園」へ向かって雑木林を歩く。
尾根の散策路から「瓜久保谷戸」に下りて「かっぱ池」へ。
ユニークな相撲をしているかっぱの像。
この相撲、「水入り」が多そう(笑)
さらに下ると、体験・観察用の水田も。
この右手の林の方から、キーキーという動物の鳴き声が聞こえるので、近づいてみたらキジだった。
キジは人懐っこい鳥なので、逃げないそうだ。
尾根道に戻る途中の看板にビクッ!
マムシは冬眠中なので、一安心したら、今度はこれ。
ハチ合わせしないように、足早に先を急ぐ。
幸いにもハチには出会わなかったが、木の幹を元気よく駆け上がる可愛いリスはよく見かけた。
「中丸の丘」では、冬の空と紅梅を鑑賞方々一休み。
陽が傾いてきたので、さらに奥へ。
公園事務所と古民家がある「小谷戸の里」がこの公園のメインスポットだ。
丁度ワンコインで買えた、鍋敷きと超ミニ篭をお土産に。
里山の原風景だな。
谷戸の夕暮れは早いので、公園の南半分は次回の楽しみに、ということで、先ほどの小川アメニティーの上流残り半分を下る。
サイフォンや小さい滝を利用して流れを緩めているので、まさにアメニティーとして水辺の景観も良い。
途中の池には鯉も
2時間半ほどの里山散策が終わって、先ほどの寂しい「舞岡駅」に着いたら5時だ。
市としての日本一の人口を誇る横浜市にあって、宅地開発から取り残された(保護された自然の豊かな)舞岡町のこの駅は、市営地下鉄の駅の中では最も少ない年間乗車人員(100万人)なのも頷ける。
因みに、市営地下鉄で最多の駅は、横浜駅2,600万人、お隣の戸塚駅が1,600万人(令和元年時点)
次回の「B08下永谷」が楽しみだ。