南大阪・松原市で働く行政書士のブログ -178ページ目

商法、ライブドアに絡めて

年が明け2月になり、もう上旬も終わろうとしています。


2月になると思い出す事があります。


それは2005年2月8日のあの出来事。


ライブドアの時間外取引による、ニッポン放送株35%取得。


あれからいつの間にかもう2年が経ちました。


ものすごい変化ですね。


当時自分は司法書士の勉強をしながら、このニュースを見ていました。


「商法」などと言う、普段なじみのなかった法律が、この日を境にものすごい力を持つものなんだと気付きました。




あの時、何故フジテレビとライブドアがニッポン放送の株を奪いあったか。


それは当時、以下のような法律が存在したからです。




旧商法241条 


第3項

会社、親会社及子会社又ハ子会社ガ他ノ株式会社ノ総株主ノ議決権ノ四分ノ一ヲ超エル議決権又ハ他ノ有限会社ノ総社員ノ議決権ノ四分ノ一ヲ超ユル議決権ヲ有スル場合ニ於イハ其ノ株式会社又ハ有限会社ハ其ノ有スル会社又ハ親会社ノ株式ノ付テハ議決権ヲ有セズ



なんだかこれを読んだだけでは、全然意味がわからないですよね。


ちなみにこれが改正後の「会社法」ではこうなっています。



会社法308条


第1項

株式(株式会社がその総株主の議決権の四分の一以上を有することその他の事由を通じて株式会社がその経営を実質的に支配することが可能な関係にあるものとして法務省令で定める株主を除く。)は、株主総会において、その有する株式一株につき一個の議決権を有する。ただし、単元株式数を定款で定めている場合には、一単元の株式につき一個の議決権を有する。


これでもあんまりよく解らないですね。


ものすごく簡単に説明すると、

A、Bという2つの株式会社が、お互いの株式を持ち合っている時に、

双方が相手の会社の株式を、25%を超えて(改正後は25%以上)持った場合、

その相手の言うことをきかなくても良いというような内容です。


あの当時、ニッポン放送はフジテレビの大株主でした。


企業規模や資本力においては当然フジテレビの方が上ですが、それでもなにか重要な事を決める場合は大株主であるニッポン放送の意見が強く影響する事になります。


この状況を打破する為には、フジテレビがニッポン放送の株を25%を超えて保有する事が必要でした。


そうすれば、フジテレビはニッポン放送の影響から逃れられたからです。


その為にフジテレビが行っていたのは、ニッポン放送に対するTOB

そこに割って入ったのが、ライブドア。


フジテレビに大きな影響を与えるニッポン放送。


そのニッポン放送の大株主になり、間接的にフジテレビに影響を与えたいライブドア。


それが顕在化したのが、2005年2月8日の時間外取引によるニッポン放送株35%取得でした。


ちなみにその時、MSCB 発行によりライブドアが動かした金額800億円。


ほんとに想像がつかない金額ですね。


その金額が動く元となったのは、旧商法241条の存在。


文字数にしてみて、118文字。


文章としても7行程の条文です。


たったこれだけの言葉が、日本で800億円以上のお金を動かしたんだと思うと、法律の力の凄さに触れたような気がしました。


なんだか面白くなかった「商法」が、すごく魅力的に見えた瞬間でした。




それにしても・・・・・・・・・わずか2年で世の中物凄く変わりましたね

ブラウザについて

最近使用するブラウザが決まってきました。


どうもSleipnir の使用頻度が上がっています。


ちなみにこの間までは、Firefox2 がメインでした。




国内では相変わらず、IE が9割近く占めているのでしょうね。


自分の身の回りでパソコンを持っている人も、IE 以外にブラウザがあるという事自体を知らない人がほとんどです。


自分もこんなにブラウザに種類があるなんて最初は知りませんでした。




IE を使わなくなってから、かなり経ちます。


事の発端はGMO熊谷社長 の「情報整理術クマガイ式 」を読んだ事でした。


この中で始めて、タブブラウザというものの存在を知り、早速使ってみようと思い、ネット上でフリーソフトを探し回りました。


最初はメジャーなFirefox をインストール。


しかし、初心者の自分にとって、デフォルトのままのFirefox は全く意味がわからず、結局すぐにアンインストールしました。


その後、初心者向けというGrani を導入。


これがかなり使い勝手が良く、タブブラウザというものの意味がなんとか理解出来ました。


そのまま使い続けていても良かったのですが、元々飽きっぽい性格もあり、ブラウザに関する知識も少し増えてきたので、再びFirefox を使用してみる事にしました。


色々と習い覚えた知識で、拡張機能を加えていく事が出来る為、弄っているだけで楽しくなってきます。


いくつになってもおもちゃ好きな男心を、絶妙にくすぐってくれますね。


おかげで、しばらくこれがメインになりました。


しかし、ただ一つだけ難点が。


それは、Firefox が立ち上がるのにそこそこ時間が掛かってしまうという事です。


原因は、自分のパソコンのスペックがそこまで高いものではなかったでした。


ブラウザは毎回使うものなので、だんだんそれが気になるようになります。


という事で、もう少し速いブラウザを探してみようと思い、他のブラウザを試用する事になりました。


そこで、最速と言われるOpera


確かに体感出来る位表示は速いと思います。


RSSリーダーもそんなに使い勝手が悪い訳ではありません。


しかし、相性と言うべきか、何故かあまり長く使う気になりませんでした。


ブラウザとの相性ってあるんですね。


そこで今のところ行き着いているのが、冒頭のSleipnir です。


実は最初にタブブラウザを探していた頃に、一度Sleipnir を導入した事がありました。


その頃のバージョンは覚えていませんが、画面によって何故か滲んだように表示される文字があり、その為結局すぐに使わなくなっていました。


しかし最近になり頻繁にバージョンアップされた結果なのか、普通に表示されるようになった為、問題はなくなっていました。


立ち上がりもFirefox に比べて、十分満足出来るスピードです。


おかげで、すっかりSleipnir ばかり使うようになってしまいました。


ただ、飽きっぽい性格の為、今はそれ以外のブラウザLunascape にもかなり興味が湧いています。

 

しばらくはデスクトップに色々置いて、使用感を試してみたいと思います。



サラ金ニュース

こんなニュースが。


消費者金融4社、審査厳しく・「融資お断り」2人に1人



すいません、昨日と同じです。


ちょっともう一つあったもので。



武富士、アコム、プロミス、アイフル。



去年一年は何かと、ニュースになっていました。


今年も様々ありそうです。



この4社のなかで、一番貸し付けの審査厳しいのはどこでしょうか?


実はアコムです。


もし、自分が真っ白の状態で、何社か回ってお金を借りにいこうと思うなら、


アコム

 ↓

プロミス

 ↓

武富士

 ↓

アイフル


多分この順番で行きますね。


ラスト2社は順番変わっても良いかも知れません。


もし、逆の順番で行けば、途中で断られるでしょう。


何故かというと、LE件数が関係するからです。


LEとはなんでしょうか?


審査基準というのは、各会社で色々規定がありますが、まず一番最初に調べるのは、他社の借り入れ情報です。


この件数の事をLE件数、照会する事をLE照会と言います。


細かい説明や規定に関する話は、少し省きます。




ちなみにこのLE、レンダースエクスチェンジ の略で、会員にならなければその情報は見れません。


その会員になる際の条件の一つに、貸金業の登録を受けるという事があります。


なので、登録を受けていない業者、つまりヤミ金業者は基本的にはこの情報は見れません。


抜け道は色々あるとは思いますが。



話は戻りますが、この他社借り入れ件数によって機械的にまず、融資出来るかどうか判断される訳です。


もちろん、それだけでなく、その他の審査も色々あります。


しかし、まずこの各会社のLE照会をクリアしないと、審査にも進めません。


その為、LE何件までならその会社は融資してくれるのか、ということが重要になります。


アコムはその件数が結構厳しめです。


だから、借りに行くなら最初の方が良い訳です。



これら大手以外の、あまり聞いた事のない金融会社だと、他社10件でも貸す所がありました。


どんな人間にも受け皿は残されているんですね。


あの頃から様々法改正などがありましたが、ああいった小さな金融会社は生き残っているのでしょうか?


(これらの審査基準は数年前のものなので、今現在は違っているのかも知れません。)

消費者金融ニュース

こんなニュースが。


消費者金融4社、審査厳しく・「融資お断り」2人に1人



今後本当にこうなっていくのでしょうか?


もしそれが本当なら、ずいぶん業界の感覚も変わりましたね。


自分があの業界に居た頃は、とにかく貸付の残高を伸ばす事が一番重要でした。


出来る限り大きな金額を貸し付けるように、色々工夫し、そしてお金を持って帰って貰う。


そのテクニックの結果が営業成績と呼ばれるものでした。


その数字で、成績が判断されてしまいます。


その為、無茶貸しもかなりあったように思います。


返済能力なんてものは、あまり考慮されていませんでした。


とにかく、貸付金額の枠を大きくするということが前提で、審査を行っていたのが現状です。


その分、返済が滞る顧客も増える為、自然と回収がきつくなるのが、必然でした。





本当にお金を必要としている人、つまり、最もニーズがある顧客は、大抵返済能力は持っていません。


返済能力がありつつ、お金を借りるという人は、本当はそこまで借金の必要性がない人なのです。


以前にも、生活資金を借りにくる人は危険で、遊び金を借りにくる人こそ良顧客なんだと書きましたが、これはどうしようもない矛盾ですね。


貸付の際の審査がこれまで以上に厳しくなると、本当に返済能力のない人、つまり、現に明日以降の生活資金がないという人には絶対に貸せません。


で、ガンガン貸し付けが出来るのが、そんなに本当にはお金が必要ではないという人。


必要とする者には与えられないが、必要じゃない者には与えたい。


なんなんでしょうか、この妙な感じは。




金融業というものは、本当のニーズを満たす事は永遠に出来ないものなのでしょうか?

パチ屋攻防戦 続き

前回の続きです。


はた迷惑な元ヤクザグループの下っ端チンピラに、これ以上迷惑行為をしないように誓約書を書かせるところまで話は進みました。


ところがここで余計な人物が登場です。


その人物は、いつも、と言うか、年末年始関係なく毎日パチンコを打ちに来ているおっさん。


ただ毎日パチンコを打っているだけなのに、何故かかなり偉そう。


それだけならパチンコ屋にもよくいる常連です。


パチンコ屋でバイトしている方はわかると思いますが、大概どこのパチンコ屋にもこんな人間はいます。


パチンコ打つ以外に、特に何をする訳でもないのに、異様に態度のでかい方。


くわしく聞いた事はないのですが、この人もカタギではなさそうです。


以前、うちの店でヤクザ同士が揉めた時に、この人が間に入って話をつけていた事がありました。



まあ、身分、肩書きがどうであれ、こっちにとっては関係ないですが。


このおっさんも何かと迷惑な方ではあります。


さて、このおっさん突然登場。


聞けば、どうもこの元ヤクザと知り合いのようです。


で、何を主張しに来たかというと、どうも自分がそのチンピラに言ってきかすので、誓約書なんて書かせるなという事のよう。


いやいや、あんたたちみたいな人種の約束を誰が信用するの?という話。


しかし、この人、自分の意見をひたすら主張するのみ。


挙句の果てには恫喝するかのように怒鳴りだす始末。



この時、全員の心に芽生えた言葉


お前、なんの関係があんねん!


しかも、この店のルールを勝手に決めるな!。



ただ、実質部外者なだけに、きつい態度に出る訳にもいかず、こちらもはいはいと話を聞くのみ。


だいたいこういう手合いは、程ほどに話を聞いてさえあげれば、勝手に満足して去っていくもの。


実際、言いたい事だけ言った挙句、そのまま去って行きました。


で、こちらは、そのチンピラに誓約書を書かせました。


要するに、その間のおっさんの乱入のくだりは、全く意味がありません。


そもそも、何をどう文句つけられようが、怒鳴ってこようが、小学生じゃあるまいし、それでこちらの方針が変更されるということはありえません。


その位理解しろよと思ってみても、おそらくそんな頭はないのでしょう。


はた迷惑の一言です。




さて、法的拘束力もあまりなさそうですが、誓約書も書かせました。


今回の騒ぎはこれで一つ落ち着きましたが、主要な登場人物は誰も出入り禁止にもなっていないので、まだまだこれから来店しそうです。


この話、まだ続く気配があります。