消費者金融ニュース | 南大阪・松原市で働く行政書士のブログ

消費者金融ニュース

こんなニュースが。


消費者金融4社、審査厳しく・「融資お断り」2人に1人



今後本当にこうなっていくのでしょうか?


もしそれが本当なら、ずいぶん業界の感覚も変わりましたね。


自分があの業界に居た頃は、とにかく貸付の残高を伸ばす事が一番重要でした。


出来る限り大きな金額を貸し付けるように、色々工夫し、そしてお金を持って帰って貰う。


そのテクニックの結果が営業成績と呼ばれるものでした。


その数字で、成績が判断されてしまいます。


その為、無茶貸しもかなりあったように思います。


返済能力なんてものは、あまり考慮されていませんでした。


とにかく、貸付金額の枠を大きくするということが前提で、審査を行っていたのが現状です。


その分、返済が滞る顧客も増える為、自然と回収がきつくなるのが、必然でした。





本当にお金を必要としている人、つまり、最もニーズがある顧客は、大抵返済能力は持っていません。


返済能力がありつつ、お金を借りるという人は、本当はそこまで借金の必要性がない人なのです。


以前にも、生活資金を借りにくる人は危険で、遊び金を借りにくる人こそ良顧客なんだと書きましたが、これはどうしようもない矛盾ですね。


貸付の際の審査がこれまで以上に厳しくなると、本当に返済能力のない人、つまり、現に明日以降の生活資金がないという人には絶対に貸せません。


で、ガンガン貸し付けが出来るのが、そんなに本当にはお金が必要ではないという人。


必要とする者には与えられないが、必要じゃない者には与えたい。


なんなんでしょうか、この妙な感じは。




金融業というものは、本当のニーズを満たす事は永遠に出来ないものなのでしょうか?