消費者金融ニュース
こんなニュースが。
今後本当にこうなっていくのでしょうか?
もしそれが本当なら、ずいぶん業界の感覚も変わりましたね。
自分があの業界に居た頃は、とにかく貸付の残高を伸ばす事が一番重要でした。
出来る限り大きな金額を貸し付けるように、色々工夫し、そしてお金を持って帰って貰う。
そのテクニックの結果が営業成績と呼ばれるものでした。
その数字で、成績が判断されてしまいます。
その為、無茶貸しもかなりあったように思います。
返済能力なんてものは、あまり考慮されていませんでした。
とにかく、貸付金額の枠を大きくするということが前提で、審査を行っていたのが現状です。
その分、返済が滞る顧客も増える為、自然と回収がきつくなるのが、必然でした。
本当にお金を必要としている人、つまり、最もニーズがある顧客は、大抵返済能力は持っていません。
返済能力がありつつ、お金を借りるという人は、本当はそこまで借金の必要性がない人なのです。
以前にも、生活資金を借りにくる人は危険で、遊び金を借りにくる人こそ良顧客なんだと書きましたが、これはどうしようもない矛盾ですね。
貸付の際の審査がこれまで以上に厳しくなると、本当に返済能力のない人、つまり、現に明日以降の生活資金がないという人には絶対に貸せません。
で、ガンガン貸し付けが出来るのが、そんなに本当にはお金が必要ではないという人。
必要とする者には与えられないが、必要じゃない者には与えたい。
なんなんでしょうか、この妙な感じは。
金融業というものは、本当のニーズを満たす事は永遠に出来ないものなのでしょうか?