この記事は2021年1月30日に公開したものをリニューアルしたものです。
カフェインと言えば、代表的なものにコーヒーが浮かぶ方は多いと思います。
コーヒーは多くの国々で飲まれている飲み物の一つです。
健康情報を見てみると、コーヒーが身体に良いと言われている反面、
コーヒーに含まれているカフェインが身体に良くないとも言われています。
そのため、カフェインレスコーヒーも存在しています。
それでは、カフェインは身体に良いのか悪いのか、解説していきます。
カフェインの良い点:エネルギー代謝をアップさせる
カフェインが身体に良いというポイントは、
カフェインはcAMP(サイクリックAMP)という物質の産生を誘導し、エネルギー代謝をアップさせるということです。[1][2]
このcAMPは糖のエネルギー代謝をアップさせます。[3]
またカフェインはアンカップリングプロテイン(脱共役タンパク質:UCP-1、UCP-2、UCP-3)を刺激することで、
熱産生をアップさせます。[4]
アンカップリングプロテインは、ミトコンドリアで作られるエネルギーであるATPを作る前に、
ミトコンドリア膜間のプロトン勾配を消費することができるため、
ATPの産生をスムーズにしたり、活性酸素の大量発生を防止することができます。
またカフェインはPGC-1αという酵素を誘導し、ミトコンドリアの生合成を活性化させる作用があります。[5]
しかし、このエネルギー代謝をアップさせることが、逆効果になることがあります。
それは身体の中に糖質が少ない時や、単独での作用となります。
カフェインの悪い点:単独では悪い作用が起こることがある
カフェインが身体に悪いというポイントは、コーヒーやカフェイン単独での摂取で悪い作用が起こることがあります。
カフェインは脂肪分解(リポリシス:lipolysis)を進めます。[4][6]
リポリシスが起こると血中の遊離脂肪酸(Free fatty acid:FFA)が増えます。
血中の遊離脂肪酸が増えるとケトフルーのような症状であったり、糖質の代謝が悪くなります。(ランドルサイクル)
ケトフルーの状態では、頭痛、眠気、吐き気、腹痛、嘔吐、倦怠感、疲労感といった症状が起こります。
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また、カフェインはアドレナリン、コルチゾール、成長ホルモンの分泌を高めます。[7]
これらのホルモンはどれも、血糖値を高めるホルモンでもあります。
つまり、コーヒー単独またはカフェイン単独だと低血糖になる恐れがあります。
低血糖では動悸、震え、倦怠感、めまい、疲労感などが起こります。
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これらケトフルーや低血糖での症状は、カフェインの悪影響やカフェインの摂りすぎで起こる症状と一致してきます。
カフェインは昔、がんをはじめとした慢性病の特効薬として使われていました。
それはエネルギー代謝をアップさせることや、ストレス物質であるアデノシンをブロックする作用[8]になります。
今では風邪薬や頭痛薬の一部として使われていますね。
(カフェインの覚醒作用もアデノシンをブロックする作用によります)
つまりコーヒーやカフェインは、糖質と一緒に飲むことがカフェインの悪影響を防止する上でのポイントになります。
コーヒー店に行くと、必ずと言っていいほどスイーツが共に販売されています。
コーヒーと甘いものを一緒に飲んで食べるのが健康の秘訣です。
【参考文献】
[1]Caffeine increases myoglobin expression via the cyclic AMP pathway in L6 myotubes.
Physiol Rep . 2021 May;9(9):e14869.
[2]Caffeine Inhibits Cell Proliferation and Regulates PKA/GSK3β Pathways in U87MG Human Glioma Cells.
Mol Cells. 2011 Mar 31; 31(3): 275–279.
[3]Cyclic AMP suppresses the inhibition of glycolysis by alternative oxidizable substrates in the heart.
J Clin Invest . 1998 Jan 15;101(2):390-7.
[4]Effects of caffeine on the uncoupling protein family in obese yellow KK mice.
Clin Exp Pharmacol Physiol . 2002 May-Jun;29(5-6):391-4.
[5]Central role of nitric oxide synthase in AICAR and caffeine-induced mitochondrial biogenesis in L6 myocytes
J Appl Physiol (1985) . 2010 Mar;108(3):589-95.
[6]Metabolic effects of caffeine in humans: lipid oxidation or futile cycling?
Am J Clin Nutr. 2004;79:40–46.
[7]Effect of caffeine on recognition of and physiological responses to hypoglycaemia in insulin-dependent diabetes.
Lancet . 1996 Jan 6;347(8993):19-24.
[8]Caffeine and adenosine.
J Alzheimers Dis . 2010:20 Suppl 1:S3-15.
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