7.6(日)のこと。SV650初ツーリングに行ってきました!
ルートはこんな感じ。
相模湖→秋山街道→山中湖
→時計回りに富士山を約半周
→精進湖→甲府盆地(笛吹)
なお、慣らし運転やバイクのフィーリングを感じることに集中していたからか、いつもに比べて写真が極端に少なかったです(笑)
中央道
まずは高速道路。
慣らし運転は5,000rpm以下を指定されていますが、ミドルクラスとはいえさすがそこは大型。
100km/h巡航程度ならこの回転数内で全く問題なし。慣らし運転のうちから気軽に高速道路に乗れるのは、250ccクラスにはない利点ですね。
秋山街道
道志みちと甲州街道の間を通る県道35号。
慣らし運転なので、高速ばかりで距離感を伸ばすのはどうかと思い早めに下道に降り、久しぶりに走りました。
この道は、ゆるいワイディングがあったり集落が時々あったりと素朴な感じでけっこうお気に入りです。そして交通量も少なめなので快適。
で、いざワインディングを走ってみると…
なんか、曲がりにくいぞ…?
そんな印象を強く持ちました。
以前にも書きましたが、アドベンチャーやオフ車、およびそれらに近いポジションの直立ネイキッドばかり乗ってきたこともあってか、いつもと同様の感覚では全然スムーズに曲がれない…
SV650は軽い前傾ですが、たぶんこのタイプは初バイクのVTR250以来で実に十数年ぶりなんです。
そんなわけで、どうもスッキリしない感覚のまましばらく走っていました。
山中湖へ
山中湖へ向かうため、いったん道志みちに入ります。
道志みちは好きじゃないんですが、都留から道の駅の手前までのクネクネ山道「都留道志線」は大好き。
途中には、洗い越しからアプローチする林道なんかもあります。かつてオフ車でよく走りました。

もちろん、SVでは突入なんかしませんw
懐かしくなって、バイクを路肩に置いて見に来ただけです(笑)
この辺りまで来ると、違和感アリアリでカーブを走り初めてから1時間ほどが経過。
どうやら慣れたようで、違和感を持つこと無く曲がれるようになりました。
というかむしろ、都留道志線のタイトなワインディングを余裕でコンパクトに曲がれる!という感覚に。
リズミカルに小気味良くカーブをこなしていくにはさらなる慣れが必要そうではありますが、ひとまず違和感は全く無くなりました。
ポジションによって、バイクの曲がり方って随分違うんですね。(10年以上乗ってて今さらですが笑)
同じようなタイプのバイクにばかり乗っていると学べないことがあるんだな、と気づかされて新鮮な気持ちになりました。
そんな発見もありつつ、山中湖パノラマ台に到着。

残念ながら富士山はお隠れでした。

ベストなポイントにバイクの位置を微調整したいんですが、不整地かつ多少の勾配があるところで約200kgを動かすのはけっこう大変。。
ここ最近手首がなぜか痛いこともあり、途中で断念。わかってはいましたが、250ccの160kgクラスとはわけが違いますね。

いまいちな空模様でしたが、これがSVの富士山初ミートとなりました。

富士山五合目(富士宮口)
山中湖から富士山スカイラインへ移動。
めちゃくちゃ曇天で、下界の景色が見えるとは到底思えませんでした(なんなら少しだけ雨も降った)が、いちおう五合目まで走りました。

予想に反して雲海…
なんてことはなく、完全に雲の中です。

まあ、マイカー規制開始を目前にして走れたことだけでもよしとしましょう。

もうちょっと雲が低ければなあ…と若干恨めしい。

朝霧高原~甲府盆地へ
雲が多くて富士山が見えないし、止まったら暑いので走り続けました。
唯一バイクを降りたのは、道の駅 朝霧高原。

牛乳ソフトが最高に美味しかったです。

休憩もそこそこに、出発。

笛吹市へ抜けて、灼熱の甲府盆地で野菜直売所へ。

ここは始めて来ましたが、笛吹八代ICのすぐ横にあってとても便利です。行きつけになりそう。
とにもかくにも甲府盆地は暑すぎるので、ささっと買い物を終えて速攻出発。熱風を浴びながら中央道で帰りました。

本日のルートはこんな感じで、走行は360kmほど。
あと2回ツーリングすれば慣らしを終えられるかな?
ちなみに燃費は実測で30.8km/Lでした。
回転数を抑えた夏場の走行なので、燃費的にはかなりの好条件のはず。おそらくこれがMAX値くらいなのかなと予想します。
タンクは14Lなので、よほどの好条件でないと400kmは走れないと思ったほうが良さげですね。
エンジンの感触
今回SV650を購入した理由は主に「国産Vツインが絶滅する前に乗りたい」だったわけですが…
この点について、がっつり1日走った結果の感想を書いておきます。
まず一言でいうと…
表情豊かなエンジンだな~(嬉)
です!
SV650SXを試乗した際に感じたVツインの「拍動」は、やはりとても心地良い!
そして、慣らし運転なのでまだMAXでも5,000rpmまでしか回してないわけですが、身体に伝わってくる拍動が回転域によって大きく変化するんです。
具体的にはこんな感じ。
①2,000rpm前後まで
全開のドルドル・ドコドコ感
②2,500~3,000rpm
濃いめのドルドル・ドコドコ感
③3,000~4,000rpm
段々と薄味に変化
④4,000rpm~
並列2気筒とだいたい同じかな
わかりやすいものに例えるならば、
①おーいお茶 濃い味
②おーいお茶
③生茶
④出がらしのお茶~水
だな、と思いました(笑)
一口に「お茶」といっても、風味や味は色々で、それらの違いははっきりわかりますよね。
そんな感じなんです。
これは初めての感覚。
SV650は10台目のバイク(たぶん)なんですが、今までの車種で「表情豊かだなあ…」なんて感じたことは一度もありませんでした。
もちろん、自分自身の経験の蓄積や、今回の乗り換え動機「Vツインに乗りたい」によるプラセボ効果も大いにあるだろうとは考えていますが…
このSV650は、味わいのあるバイクなんじゃないかと思います。
V-STROM250SXに比べ、ツーリング適正・積載性・燃費なんかは劣っていますが、上記の意味で乗り換えして大正解!と素直に感じられました。
変化を伴うエンジンの拍動を味わうのが、とても楽しいんです。
ちなみに低回転域でドルドル・ドコドコ感が強いというのは、「まったり走るのも楽しい」ということにつながり、これは大きな利点であると感じました。
どういうことかというと…
エンジンの感触を味わいながらゆっくり低回転で走るのが楽しいんです。
なので、山道で遅いクルマの後ろについたときや高速道路渋滞時なんかで、高いギアのまま回転数を2,500rpm以下くらいに抑えて走ると幸せを感じられるんですね。
この日ワインディングでクルマに詰まってしまった場面が実際に何度か有りましたが、「お、ドルドルタイム来ましたね~」なんていうおおらかな気持ちでゆっくりライドを味わうことができました。
ツーリングではそんな場面がどうしてもあるので、ゆっくり走っても楽しいというのは大きなメリットだと思います。
そんなことを思った、SV650初ツーリングでした。