第一号ワイン「あさやけ」のラベルデザイン
クロドテンリュウさまの第1号ワインのラベルデザインのお話です。
5月のある日電話があり「ラベルデザインをデザインしてほしい」とのこと。
私は「いま夕焼けの絵を描く仕事が入ってるので、6月にお受けします」
先方さま「え?こちらは「あさやけ」なんですよ!偶然ですねえ」
ということで第1号ワイン「あさやけ」のラベルデザインの仕事は始まりました。
(またその夕焼けの絵の件は、ブログの他の記事に書きます)
このワインは、オレンジワインというオレンジ色のワインです。
↑クロドテンリュウ・シャトーキリバヤシにて、試飲版を撮影したもの
世界でこれから流行しつつあるオレンジワインなのですが、それをまず手始めにということですね。
原料は白ブドウ100%です。今までにないのは、果汁に加え、皮も種も混ぜて醸造する点です。
その結果、オレンジ色のワインが出来上がります。
その第1号ワインのラベルだけは「はやりあの人にデザインしてもらおう」となったそうです。
なんとも嬉しい、いや、ずっとデザインしたいんですけど(笑)
🎨私は最近、デザインもですが、絵画脳の発揮が著しい?ので、パッと思いついて水彩画を1枚描き、それをラベルの背景に使いました。
(夕焼けの絵の仕事が入っていたことで、あさやけも絵になったのです)
このプランを気に入っていただき、一発で決まった感じです。
それでも10種類くらいは、いろいろアレンジを考えましたが。
自分でワイン瓶に貼って確かめつつデザインしました。
レイアウトデザインも全て私が行いました。
背景の水彩画です。(透かし入りで失礼)
この地平線は、飯田市から見える東の山並みです。
朝焼けの中に感じる色を強調して入れました。
印刷が終わり、ワイナリーから写真が届きました。
このワインですが、30人のワイン通が試飲して、27人が「美味しい」と答えたそうです。そして全員が「普通」以上です。
その情報が伝わり、初期ロットはすでに完売と聞きました。某ソムリエ氏が「安すぎる」と言ったとか…それを受けてビンテージ2022は値上がりするそうです。やめて~♪
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
飯田にワイナリーが出来るまでアートディレクション
飯田にリニア新幹線が通る、と聞いたのは何年前だったでしょう。
そこから飯田市は変わり続けてきました。
古いモノをとても大切にしながら、情報を発信し続けてきた飯田市。
そこにワイナリー(ワインの醸造所)が出来るということで、
「デザイン面の相談役」としてアドバイスをさせていただきました。
最初「壁画か欲しい」ということで、アイデアスケッチを出しました。
画家ジョルジュブラックの版画を多数コレクションするワイナリーオーナーにちなみ、ブラック風の壁画を提案しました。
いろいろなアイデアを提案しましたが、予算の関係やら何やらでボツになること数回。
黒サビで覆われたレトロな建築金物「ロートアイアンをふんだんに使う」というプランはGO!となり、このワイナリーはロートアイアンで飾られました。
こういうヤツですね。いやあ素敵感マックス(自画自賛)
ブドウ畑から見下ろす飯田市街。なんという素敵な場所なのでしょう?
その飯田市、天竜川の惠みの中に、ワイナリーは建設されました。
床は組木細工。
そしてさらに私は、ライティングのアドバイスなども行いました。
採用されたり、されなかったり、であるものの、
一応、素敵なワイナリーが完成まで漕ぎつけた、という形です。
ご覧いただき、ありがとうございました。
私がロゴマークデザインしたお店が入選!
Reflex ロゴマーク
9月にさせていただいた仕事です。いわゆるバンドロゴですね。
依頼主のRefleXさまから、当初、太陽をシンボルとする、
これに近いラフ案を提示されていたので、「リメイク」に近いです。
しかし、ラフ案が持っていたクラシカルな雰囲気を重視する中で、
モダンなトリックも入れました。「主観的輪郭」と呼ばれるものです。
それは、見えない図形が見える!という不思議現象。
これは有名なカニッツァ図形と呼ばれるものです。
三角形の輪郭が薄っすら見えますが、
実際にはパックマンが3匹いるだけ。まさにトリック!
下の太陽にも輪郭がありません。
主観的輪郭が生じて、円があるように見えるだけです。
今回はこのマジックを少し使っただけですが、
わたくしのような魔法ファンとしましては、大変満足です。