UTカンヌライオンズグランプリ入選 ユニクロから発売
【UTカンヌライオンズグランプリに入選 ユニクロから発売】
http://store.uniqlo.com/jp/CSaGoods/325902-15
コマーシャルの映画祭ともいえる「カンヌ国際広告祭
」。 この公式Tシャツのデザインを世界中から募集するものですが、
今年は、インスピレーション がテーマでした。
世界61カ国から3,598点のデザインが集まったそうですが、
どんな風の吹きまわしか、私がファイナリスト20人に選ばれ、
作品が商品化されました。
イギリス系米国人、発明王エジソンのランプが、
日本の竹でできたフィラメント部分を自ら変形させ、
フランス語で「ウィ!」と叫んでいる図案です。
ちなみに背面は電源OFFの図。
どこまでも電気系な私です。
エジソンは電球を長持ちさせるフィラメントの研究をしていて、
世界中の素材から最終的に選択したのが、日本の竹でした。
この図案は、そのエピソードに基づいています。
【作品の構成上の考え方】
●カンヌ広告祭の本部がある場所=イギリス …だからイギリス系米国人のエジソン(ランプ)
●カンヌ広告祭の開催地=フランス …だから、フランス語で、ウィ!(Oui)
●そして、ユニクロさんは日本 …ユニクロさんが作るTシャツだから、日本(の竹フィラメント)
●フィラメントの色は、黒体放射(輻射)スペクトルや、5000ケルビンまでの色温度などを参考にして、
蛍光色を使わなくても輝いてみえるように配慮。
●エジソンのころはモダンなスイッチなどないので、配線の有無でON/OFFを表現。
●背景は放射状のパターンを使い、視線を中心に誘導。(花に虫が集まる原理と同じw)
●電球のスイッチングが二進法的イメージ。表は「1」で裏が「0」。終わる電球、デジタルの始まり。
…まぁこんな風に、頭で考えている限り、天才には勝てません。
けど、天才になる方法を習うことはできませんしねえ…。
しかし、考える方法さえ習えば、多くの普通人は秀才になれる…
だから、学校があるんでしょうね。
この手のレトロなデザインは他にもアイデアがございます。
が、出し惜しみすることにしました。
昔の作品です。CAD-BRAIN
なつかしのキャノブレーンではありません。キャドブレーンです。
キヤノンの方申しわけありません。
これはキャド。PC-CADの一種、そのカタログです。
これに関して何をやったかというと、
めずらしくライターはしませんでしたね。
私は、このエンピツのオブジェをデザインし、設計図を描き、
工芸関係の事務所に依頼して作ってもらい、
カメラマンのスタジオで、撮影ディレクションをしたのです。
カメラマンのスタジオに設置して、
アクリルの六角柱で作ったエンピツの下から色のライトを当てました。
屈折のいたずらで、エンピツの先だけに色が付くという仕掛けです。
もう特許もんです。エンピツの先に
色を付けたわけじゃないんですからね。
こういう現象が予測できる、これはひとつの才能です(自画自賛)
個人的には、キャドブレーンは、忘れられない1台です。
当時、グラフィックターミナルに(実はわたしも家で所有していた)
YAMAHAYGT100Aも採用の候補に挙がっていたんですが、
残念がなら、別のターミナルの採用となった、という経緯があります。
すみません。どうでもいい思い出話でした。