ドイツの小児科では、息子の発達障害は診てもらえず…

 

ひとつ前の記事の続きです。

 

2022年9月。むかし家族で暮らした

ドイツのハンブルクを旅行中に

立ち寄ったエルベ川の川岸で、

 

幼かった当時の息子が

お友だちと関わらず孤立していて

切なかったなぁという

思い出をふりかえりながら

 

その川辺の近くの街を散策しました。

 

 

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川辺からつづくこの坂道の周辺は

大きなお屋敷が立ち並んでいます。

 

 

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ブランケネーゼというこのエリアは

ハンブルク屈指の高級住宅街なのです。

 

 

 

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川辺へと続く坂道を登りきり

駅へと続く町の中心地にたどりついたところで

 

そういえば、ブランケネーゼ駅のすぐ近く

このあたりに、

 

息子のかかりつけ小児科があったことを

思い出しました。

 

 

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このあたりだったかな。

 

ドイツ人の二人の女医さんがいる

クリニックで、

どちらの先生も優しくて、

 

日本語通訳の方が付き添ってくれて

ていねいに対応してもらいながら

 

まだ幼児だったので

あれこれワクチンを接種しに通ったり、

熱をだして診てもらったりと

何かとお世話になりました。

 

 

ただ、

病気や発育に関しては

安心して頼ることができましたが、

 

発達障害に関しては

うちの息子の場合は

言葉の壁を理由に

対応してもらえませんでした。

 

永住ではない

期間限定の駐在家族で

日本人学校もあるのだから

日本語だけの環境で育ててあげるほうがよい、

 

日本人学校の幼稚部で

十分対応してもらえる程度の

発達の遅れや偏りなら

あえて言語が混乱する

ドイツの現地の療育サービスを

受けさせるほうが

 

本人に大きな負担となり

ストレスになるので

日本語の環境で育てなさい

 

と、言われました。

 

発達検査などに関しても

年に一回の一時帰国で

日本の医療機関で相談しているのなら

それで十分、というのが

ドイツ人の主治医の意見でした。

 

 

というわけで、

海外生活中の息子の医療関係は

ドイツの主治医に

日常的なケアを

 

発達障害に関しては

一時帰国時に日本の医療機関で…

と、それぞれ使い分けて

助けてもらいまいた。

 

 

でも、唯一

ドイツ人の主治医の判断で

クランケンギムナスティック

という運動療法だけは

処方箋を出してもらい、

週に1回、30分の個人セラピーで

一年間通うことができました。

 

トランポリンや縄ばしご、

平均台などがある空間で

身体を動かすセラピーだったので

カタコトのドイツ語の指示さえ

理解できれば受けることができました。

 

息子も楽しく通うことができて

マンツーマンで息子に

合わせて楽しく遊びながら

脳や運動機能の発達を

促してもらえたような気がしています。

 

 

ドイツ人の主治医には

 

「お母さん(私)は、

お子さんのためにと本当に

熱心に育てているし、

言語の問題がなければ

紹介したいセラピーは

いろいろあるんですけどね…」

 

とも言われました。

 

ほかのセラピーって

どういうものなのかな?

 

と、私は興味津々でしたが、

 

慣れないことに抵抗感が強い息子を

しかもドイツ語で受けさせるのは

確かに苦行そのもの

であることは間違いなく、

 

わたし自身も当時は精神的に

ヘトヘトだったので

 

主治医の判断にしたがって

無理をせず、出来る範囲で

幼稚園の先生に助けてもらいながら

家庭療育メインでがんばった

ドイツ子育て。

 

 

あれから十余年を経て

親子でがんばった当時の

思い出をふりかえりながら

この場所に戻ってこれて

 

孤独でつらかったという

記憶ばかりが残っていたけれど

 

いろいろ関わりのある人たちに

助けてもらえていたんだな、と

思い出すことができました。

 

 

 

 

 

発達に特性をもつ子を

海外で、孤軍奮闘で

育てているお母さんへ。

 

お子さんの状況や

暮らしてい環境、事情は

みなさんそれぞれちがうので

 

比較できるものではありませんが、

 

一つの経験談、事例として

私の経験が

参考になれば嬉しいです。

 

たいへんだと思いますが

お母さんご自身の

心身のケアを再優先に

がんばってくださいね。

 

 

 

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