こんにちは、池上校講師の木村美那子です。
真夏日が続いていますが、体調を崩している人はいませんか?
特に熱中症は脳へのダメージが残りますから、感染症対策をとりつつも上手に深呼吸(鼻から息を吸うと脳の温度を下げることが出来ます)をしたり、頭を冷やしたりしてくださいね。
お医者さんからの「熱中症は生卵がゆで卵になるのと同じで、一度ゆで卵になってしまうと冷やしても生卵には戻らない」という言葉に、改めて、生徒の安全を守りつつ、効率の良いレッスンを提供しなければ…と思います。
さて7月からレギュラークラスとなりました、池上スクールの土曜日クラスでは、小さな生徒さんが一生懸命にレッスンに取り組んでいます。
この年齢で必要なことは、以前にも「幼児期に身に付ける36の動き」でもお話しましたが、様々な動きをたくさん経験することです。
バレエにおいて「正しいポジション」を目指すことは必須ですが、「ポジションはムーヴメント」の回でお話したように、ポジションが単なる形になってしまうと、その形にはめ込むことは出来ますが、踊りに必要な運動性が低下してしまいます。
かつてはそれでも動けてしまうほどの運動性を持った人のみがダンサーの道を志すことが出来ましたが、科学や医療などの発達した現在では、本当のバレエを目指す人が挑戦し続けられるような、知識やトレーニングが広まってきました。
それらをどこまできちんと実施するか、こつこつと継続するか、などは生徒のみなさんの問題になりますが、講師としては出来るだけ多くの方にバレエをはじめとする芸術を愛し、触れて、取り組んでいただけるように、工夫をしてまいります。
そして生徒さんはもちろんのこと、保護者の皆さまとの対話もとても大切なものだと考えております。
バレエに出会ったきっかけや、習おうと考えた理由、だけではなく、生徒さんの成長につながるたくさんのヒントを、対話の中から見つけ出すことで、身体的に、だけでなく心の成長にも負担なく健やかに伸ばしていきたいので、バレエにおいて気になることや不安なことなどがあれば、いつでもご相談いただければと思います。
(クラスの入れ替えなどでばたばたしている時にはメモなどでお知らせいただければと思います。)
おまけ:クラスが終わり、お母さまが玄関にいらした瞬間に「ママー!」と嬉しそうに駆け寄る生徒さん。一瞬にしてリトルバレリーナのお顔から、一人のお子さんの顔に戻ります。バレエの習得も大切にしつつ、そのような子どもらしい様子にも立ち会える機会を嬉しく思います。(木村)