本書は2009年4月20日に新潮新書の一冊として刊行された。
承久の乱で政治の権威、権力を失った天皇、朝廷が明治維新でその権力回復したのはなぜかが本書のテーマである。
古代から天皇が培ってきたものは何か。
筆者は律令時代の天皇から院政期の天皇までを通覧する。
1100年の天皇王権が生き残ったのは王朝文化と圧倒的な情報量があったからとする。
武士は京都から文化と情報を学び、自らの領地に持ち帰り根付かせたのである。
わたしが高校の地理で学んだ教師は教科書など教えず、ひたすらご自分が日本各地で撮ってきたスライドを教材にして教えてくれた。
民家の屋根の写真を何百枚も見せられ地方による違いに着目しなさいと教えてくれたおかげで、その後日本各地を旅すると屋根ばかり見ていた。
その試験には「小京都」と呼ばれる街を書き出せという出問があり、一問も答えられなかった。高山、角館、松前、弘前、栃木、飯田、金沢、出石、津和野、安芸、伊万里など好きな街である。
今回の読書で気づいた。