私が介護業界に入りまずびっくりしたのが、施設に入居してる利用者に面会に来る家族は無きに等しく、もっとびっくりしたのが看取りにさえ来ない家族が殆どでした。
「もう亡くなられますから、看取りに来てください」と家族に電話すると「死んでから電話して下さい!!」と怒られたと看護師が立腹してたこともありました。
私は問いたいのですが、これらの状態は姥捨て山そのものであり、私は間違ったことを言ってるのでしょうか? これは特養だけでなくグループホーム等も一緒です。
様々な理由で介護施設に入所させるのを私は批判したことは一度もなく、家族が面会、看取りに来ないのを批判してるのであり、こんな事がまかり通っているのです。
面会も看取も来られる家族の方も少からずいますが、この方達こそ「誰が介護施設を姥捨て山にしたのだ」と堂々と批判できる方達であり批判してほしく思うのです。
ですから、介護施設は姥捨て山と言う事に対し立腹されてる方は、私に怒るのではなく、介護施設を姥捨て山にした面会、看取りに来ない家族に怒って下さい。
介護施設に勤務してる、施設長、ケアマネ、相談員、介護職等のほぼ100%は、介護施設を姥捨て山だと思っています、言わないのか言えないのか、ただそれだけです。
私は誰にも看取られずに亡くなる利用者が哀れで、せめて看取りは家族にさせるべきだと何回も発言しましたが、施設長、ケアマネ等にことごとく無視されました。
姥捨て山と批判した以上、私は自分で介護施設を姥捨て山から変えようと、ケアマネになり家族と向き合い、面会、看取りに来て頂けるよう話し合いをしました、その矢先、介護離職で介護業界を離れ断腸の思いでした。
介護施設は看取りを廃止すべきであり、施設入所の条件として家族に看取りに来る事を義務付けるべきなのです。
姥捨て山からまともな施設に変えていくために先頭に立つのは、施設長、ケアマネですが、残念ながら今の日本にまともな施設長、ケアマネは一人もいません、地域包括支援センターしかりです。
今、現場で一生懸命仕事をされてる若い介護職の方達がいつか、このような社会を変えてくれるだろうと期待してるし、変えるべきだと痛切に思っています。