生産時期によって違う自然海塩
自然海塩は夏場に収穫する塩を最上品とみなされています。
この基準は、塩を生産している人ごとに少し違いがあるようですけどねっ^^
らです。
海水から塩の結晶になっていく時間が短いほど、塩化ナトリウムの含有量も低く、軽くてきれいな塩がで
きるのです。
ですから、気温も高く、日照りが強い時期の夏にできあがる塩が一番いい塩になるというわけです。
春先に作る塩や、秋なんかに作る塩は、太陽の光は少々あったとしても、風が冷たいために水の蒸発が
おそくなり、塩の結晶生成がおそくなってしまいます。
ということは、海水から塩の結晶になる時間が長くなるので、塩の結晶にはたくさんの水を含んでしまい
重くて、粒子の小さい塩ができます。
塩を生産している方々が、常にいい塩を生産するぞ~~~!という気持ちで取り組んでいてくれればいい
のですが、中には質よりも量を重視する職人さんも多いようです。
塩田を運営、管理する方法にも、だいたい3通りに分かれているようです。
1つは、本人が塩田を所有していて、本人が自ら塩を生産している塩田。
2つ目は、本人が塩田を所有しているが、人を雇って塩を生産している塩田。
3つ目は、本人は塩田を所有せず、↑2つ目の人の代わりに塩を生産している人。
と、こういう具合になっているようです。
この中で一番質のいい自然海塩を生産してくれる塩職人は、1番目の塩職人であり塩田であります。
質のいい塩を作りだすには、天候が一番重要になってくるわけですけど、この天の恵みを受けて、
本当に最上級の質ときれいな塩を作り出すのは、どうやら塩職人の真面目さにもかかってくるようです。
私が紹介させて頂いている自然海塩は、この真面目な塩職人さんが作ってくれたお塩なので、安心してく
ださいね~~ ^-^
↑塩田のお掃除をしている模様です~~^^
*無断で写真の転載はしないでね*
トチョド自然海塩の取り出し作業
今日は、塩を生産される最盛期、夏のトチョドの塩田風景なのですが、塩田い~ぱいに塩ができた後、
どんな風に塩を取り出しているのかをお話したいと思います♪
まずは、このお写真
塩田い~ぱいにできた塩を、塩田の端の方にかき集めてあるの分かりますか~~?
かき集めた塩を、スコップで手押し車に積んでいるおじさん(いや、お兄さん?笑)の姿があるでしょ。
手押し車に積みきれる分の塩を積み、これを塩の倉庫へと運びます。
以前からのやり方は、こういったやり方で今もこのように運ぶこともあるそうですが、田舎の塩田も少し
近代化(笑)されてきているようで、今は下の写真のような形で塩田から塩を運びだしています。
子供が喜びそうな8両列車?^^があるの分かりますか~?
今は、この列車のような荷車に塩を積んで倉庫まで運んでいます。
理由は、塩に携わる方も高齢化してきているので、手押し車で運ぶのが困難になってきているのと(若者
でも大変だと思うんだけど。。^^;)荷車の底に穴があいているので、そこから余分な水分をはきだし
てくれるからです。
↑荷車の中。小さい穴みえるかな?ここから水気が抜けるのです。
ちなみに、この水気っていうのが、いわゆるにがりです。
ちなみに、この水気っていうのが、いわゆるにがりです。
塩田い~ぱいに塩の結晶ができて、取り出し作業をするといっても塩田がカチカチになるほど、塩ができ
ている訳ではありません。
できた塩にも水分が含まれています。余分な水分はこの荷車の中や倉庫の中(倉庫も水分がぬけるように
できてあります)で抜けていきます。
できた塩もこのまま自然放置しておくと、3年から5年もの間、塩から水分(にがり)がでるそうです。
私が紹介させて頂いているトチョドの自然海塩は、この塩田でできたお塩を脱水機にかけて、余分な水分
を省いているものです。
水分(にがり)を多く含んでいると、塩に苦味がでてしまうんです。
それを抜いてあげることによって、塩にも甘みが増すんですよね~~♪
ってなことで、自然の力でできた塩の結晶をどのように取り出しているのか、分かって頂けたでしょうか
~~?!
では、また次回~~♪
*無断で写真の転載はやめてね*
冬の間のトチョドの塩田
塩田から生産される自然海塩といっても色々あるでしょうが、1年中塩が生産されていると思ってらっし
ゃる方も多いのではないでしょうか~?
塩田で生産される塩は、その土地の風土や気候、塩水の濃度や塩田の温度等によって、塩ができる時間も
味も様々です。
トチョドの自然海塩は5月~10月(夏の間)までの6ヶ月の期間を利用して塩の生産をしています。
ちょうど今は、今年最終の生産を終えて、塩田たちがふぅ~~っとひと段落しているところでしょうね。
では、これからの冬の時期はどうしてるの~?ってことになりますが、トチョドの塩田たちはボ~~っと
休んでいるだけではないんですよ~~^^
▲塩田には水がいっぱい入ってるでしょ~~?!これは海水で、塩を生産しない冬の間に、夏に生産する塩の水を作っておくのです~~^^5月~7月に生産する塩のほとんどの塩水はこの冬の間に準備しておきます。
▲これ、畑みたいでしょ~~?!実はこれも塩田です^^
▲冬の間も全ての塩田には海水がはってあります。来年の塩の生産に必要な為、余念がありません。
なぜこのような畑の状態になっているかというと、実は1年に1度はトラクターを使って耕しているんで
すよ~!
このようにすれば、表面の不純物を取り除いてくれ、土中のミネラル成分を活性化させてくれます。
そして、翌年にはミネラル豊富な質のいい自然海塩ができるということです ^__^
干潟は自ら浄化する力があると言いますが、塩田の中の干潟には水が溜まったままの状態になってますよ
ね。なので、このように人工的に耕してあげることによって私達によりよいミネラル成分た~~ぷりな
自然海塩をトチョドの塩田たちは提供してくれているのです♪
この作業は1年に1度、冬の間にしている作業ですが、5年に1度は塩田の中の干潟を新しい干潟に変え
る大きな作業もしています。
▲冬の間も全ての塩田には海水がはってあります。来年の塩の生産に必要な為、余念がありません。
写真を見て頂いたら分かるかと思いますが、水を一間一間で区切ってありますよね。
これは、一間一間ごとに役割が違うからなんです。
塩は海水を塩田にはって、蒸発をさせてすぐにできる訳ではなく、海水を海から引き込んだ後、海水を蒸
発させながら濃度を高めていきます。この水の濃度が違うためにこの貯水池はいくつもあるんですよ。
そして、ある程度の濃度を満たした上で塩ができる最終段階の塩田にこれらの水をはって塩の結晶ができ
るのを待つのです。
夏の間にはたいくさんの塩を生産しなければなりません。その為にはある程度の濃度を満たした水が必要
になってくるという訳です。
この冬も来年のおいしい塩のために、しっかりと準備をしておいてね~~☆






