さきほどの記事の続きです。
まずは、日経レストランの記事から。
空席の多い時間帯や曜日に、6割引き程度という破格の安価で料理を提供し、
空席を埋める、というサービス「試食会.jp」
が登場。注目を集めている。
運営しているのはリゾルブ。
仕組みはこうだ。店側は、まずこのサイトに登録し、いつ、どんな料理(コース含む)を、
いくらで提供するかの情報を知らせる。
料理内容は、通常のメニューにないものでもよく、
価格設定も自由。お客を呼ぶには価格が低いほどいいが、
「赤字が出ない程度で、通常の5~8割引きの価格にすることを薦めている。
そして、飲料で多少の利益を出してもらう、という想定」(リゾルブの中島洋社長)。
提供数については「客席の3割以下」が目安という。
お客の側は、サイトに登録すると、いつ、どの店で、どんな料理をいくらで出すか、
という情報が送られてくる。行ってみたいと思う店を選んで申し込む。
これを受け、前日までに予約を確定させる。
中島社長は元イタリア料理店の経営者。
アパレルや不動産業界で働いた経験もあり、「空席が、不動産の空室に見えてきた。
今は稼ぎ時にさらに増やそうという販促が多いが、
それより、売れない時間を少しでも伸ばす方がコスト的にも低くてすむ。
“原価を取り戻そう”という感覚」と、このサービスを始めた理由を語る。
これは実際に中島社長が経営していた店で実践し、大きな効果があった方法だった。
「試食会」と名づけることで、ただの安売りという印象にならず、
余った食材を使い切る、あるいは本当に新しい料理を試してもらう、といった目的にも使える。
試食会の案内はすべての登録会員に送るのではなく、
事前に確認した属性などから店の客層に合う人を選んで送付する。
また、このサービスを利用して試食したお客には後日アンケートをとっており、意見を聞くこともできる。
このサービスを利用する際、店舗は、月額9800円の定額と、
実際に試食したお客1人につき500円を、リゾルブに支払う
(1年契約の場合。2年契約プランでは定額の部分が1カ月5000円・2年間で12万円になる)。
お客側の費用は無料。もともとの客単価が3500~1万2000円程度の店に効果的という。
実際、募集した枠が埋まらないということはほとんどないくらいの集客力があり、
現在のところ1店あたりの利用数は月平均170人程度になっている。
今年1月から一部でサービスをスタート。登録店舗は27店、お客側の登録会員は約7500人だ。
現在は東京23区のみの店舗が対象だが、6月後半からは横浜などにも広げていく。
現在、10日間無料で利用できるキャンペーンを行っている。
コメント:
なるほど。よくわかりました。
まず、選ばれる「客層」の方である必要があるのね。
どういう基準か、知らんが。
・・・まあ、年収とか、いろんな条件があるのだろう。
先のフレンチ店だと、条件が厳しいのかな?(たぶん、そうだろうな。)
それと、選ばれたとして「試食」というだけあって、1回だけだろうな(笑)。
ただし「飲料は別」らしい。なるほど。それでは、そこそこのフレンチなら、
(ボトル)ワイン代で、ある程度カバーできるな。
そこは、ソムリエのやり方次第で・・・かなり(笑)。
まあ、店としては、販促ツールの1つには、なるだろう。
でもな、同じ客が同じ店にリピートしようとしても、次回は「選外」で通常料金だろ?
中長期的な経営という観点からみれば、
店にとっては、薬にも毒にもなる「販促ツール」のような気がするけどね。
本当は、店としても、こういうのを利用しないで持続的に、うまく経営できているなら、それに越したことはないだろう。
まあ、こういうシステムを利用すること自体、しなきゃならない状況にある店という「穿った」見方も可能だからな。客からしても、「参加している店」を、そのように捉える人もいるだろう。
あくまでも、飲食店としては、このシステムは、「お祭り・イベントの1つ」としての活用までにしておくのがベターでしょうね。
まっ、一方で、こういう「ビジネスモデル」もあるということですな。
・・・と、昼ごはんを食べながら書きました。(今日の弁当は、まずかった。)
では、また、仕事に戻ります。