第3話:「“かわいそうな私”を手放す練習──体から変われば、世界が変わる」
「だって私は、こんなに頑張ってるのに…」
「なんであの人は、私の気持ちをわかってくれへんの?」
「私ばっかり、損してる気がする…」
そう思うとき、
確かにあなたはしんどい状況にいるのかもしれません。
でも、「かわいそうな私」というポジションは、
実はとても“安全”な場所でもあるんです。
だって、かわいそうでいれば、
誰かが助けてくれるかもしれない。
ひどい目にあったことを語れば、
誰かが味方してくれるかもしれない。
でもね、それは同時に“孤独”を招く罠でもあります。
人は本能的に、ずっと被害者でいる人からは、
少しずつ距離を置くようになります。
“めんどくささ”って、言葉にしなくても伝わっちゃうから。
■ ネガティブ感情は「脳」じゃなくて「体」にこびりつく
被害者意識に限らず、怒り、悔しさ、寂しさ、不安――。
これらの感情は、過去の出来事だけでなく、
“体のクセ”としても染みついています。
「また同じようなことが起きるんじゃないか」
「どうせ私なんか」
こういった思考パターンも、実は体の状態に影響されています。
逆に言えば――体を変えれば、
思考も感情も変わってしまうということ。
■ 自分が変わると、周りも変わる“かも”しれない
よくある精神論とは違って、
ここで伝えたいのは「無理に前向きになろう」って話じゃない。
もっとずっと実践的で、効果的なアプローチです。
例えば、深呼吸をして、舌の位置を正して、首や肩をゆるめる。
そんな小さな“整える”動作を日々続けると、ある日ふと、
「前ほど気にならなくなってるかも」
「もう、どうでもいいやって思える」
そんなふうに変わる瞬間が訪れます。
すると面白いことに、周りの人の対応まで変わったりするんです。
誰かに何かを言わせて変えようとしなくても、
自分が“整う”だけで、世界の見え方ごと変わる。
■ 今回の「感じる整え」ワーク
● 舌の位置チェック(実はこれ、最強)
舌先は上あごの「前歯のすぐ後ろ」に軽くつける。
舌全体を上あごにふわっと吸いつけるようにしてみて。
→これだけで、首・肩の緊張が緩んで、呼吸がしやすくなるよ。
● 鎖骨の下をトントン(胸鎖乳突筋の緩み誘導)
鎖骨のすぐ下あたりを、指先で優しくリズミカルにトントン。
ストレスがたまっていると、ここがガチガチになってる人が多い。
● ため息×1セットでOK
大きく吸って、ゆっくり吐いて、「はぁ~~~…」と声に出す。
それだけで自律神経は切り替わります。できるときだけでOK。
「変わるのは難しい」と思っているときこそ、
頭じゃなくて“体から変える”のがいちばん早い。
心の重さを、体からゆるめていこう。
“かわいそうな私”を手放すとき、世界はちょっとだけやさしくなるから。
あなた自身の脳のタイプを知ると、楽しく読める構成になっています↓

内から整える方法のひとつです