ニューヨークシティマラソン・レース編(その1/全6編)所感 | Ka_Naのブログ

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40歳から再び走り始めて10年目を迎えました。ワールド・マラソン・メジャー制覇(Six Star Finisher:東京・ボストン・NY・シカゴ・ベルリン・ロンドン)を目指しています。(現在★★★★(2017/2019/2021東京・2018ボストン・2022NY・2023シカゴ))

ニューヨークシティマラソンの振り返りです。

 

ボストンマラソン編と同じく「レース編」「観光編」の2編とし、それぞれ6記事ずつにまとめたいと思います。
 

★レース編★

 

1.所感
2.コース・プレラン(前々日)
3.前半の展開
4.後半の展開
5.レース前後の流れ
6.補足もろもろ

 

 

★観光編★

 

1.日程と費用全体
2.美術館鑑賞(MET、MoMA、グッゲンハイム)
3.ミュージカル鑑賞(MJ)
4.ジャズ鑑賞(ヴィレッジ・ヴァンガード)
5.街歩き+学び
6.失敗と反省、交流

 

 

アメリカ  アメリカ  アメリカ  


本日はレース編の初回として、印象に残ったことを中心につづります。

 

以下「NYCM」:ニューヨークシティマラソンの略称

 

(1)パワーとダイナミズム

→ パワフルでダイナミックな応援にアメリカ人の気質を感じる

 

(2)多様性

→ ①コース と ②ランナーともにバラエティ、NYCMならでは

 

(3)バリュー・コスパ

→ 358ドルの価値はあるかと

 

 

 

  パワーとダイナミズム

 

「NYCMの応援はすごい」と事前に聞いていましたが、確かにすごかったです。

 

①ノリがすごい

②音量がバカでかい

③細かいことは気にしない

 

 

①ノリがすごい

 

日本だと、大声をあげたり、ノリノリになるのは気恥ずかしい…といった空気感がある気がします。

 

NYCMでは、おばちゃんやおじいさんも老若男女問わず"フォ~~~~~~"と叫んだりして、本当パワーを感じます。

 

応援する彼らは、特定の人(家族・友人・知人)だけでなく、ランナーが来ると分け隔てなく盛り上げてくれて、彼らのノリの良さ、気前良さ、陽気さを感じます。

 

日本国旗をアピールした自分も、しばしば"ジャパ~~ン"、"トキオ~~~"といった声援をいただき、力を得ました。

 

 

 

②音量がバカでかい

 

アメリカ人の気質として"大きいことはいいことだ:Bigger is better"があるじゃないですか。

 

応援でもそれを思い出しました。

具体的な例として

 

・拡声器で大音量の声援を送る

・アンプを積んで大音量の音楽を流す

・生バンドの演奏が何か所もある

・場所によっては耳が痛くなるレベル(マーチングバンドが凄かった)…

 

「応援するなら大きい音の方がいいだろう」みたいなアメリカンなノリを感じました。

 

 

 

③細かいことは気にしない

 

観客とランナーの距離が近い箇所が何か所かあります。

(ブルックリン地区の上りあたり など)

 

そこは、ツールドフランスの山岳ステージをほうふつとさせました。

 

出典:redbullサイトより

 

定められた線があるのでしょうが…「細かいことは気にするな」でしょう。

 

応援する皆さんも、マスクなどをする人は全くおらず、コロナも「細かいことは気にするな」かもしれません。

 

他にも道路(路面)にメッセージを書いたり、日本とは全く違うノリに驚くばかりでした。

 

 

 

  多様性

 

①コースと②ランナーの二つの面で多様性を感じました。

 

①コース

 

NYCMはニューヨークの5つの地区(スタテン島、ブルックリン、クィーンズ、ブロンクス、マンハッタン)を駆け抜けるコースです。

 

走っていると、確かに地区ごとの特色を感じました。

 

印象的だったのは、クィーンズの終盤とユダヤ人地区です。

 

クィーンズの終盤では、黒人がDJブースを出してHIP HOPで盛り上げ、中にはあの「RUN DMC」のシャツを着ており、「おぉ、まさにここがあのRUN DMCが出てきた地区か」と個人的に感動しました。

 

RUN DMC 出典:Rolling Stoneより 私の世代では、ヒップホップ・ラップを世に出した立役者といえば、RUN DMCかと

 

* * *

 

応援がすごいといっても、住民すべてが応援しているわけでもなく(何か所かは町内全員が来ているのではと思う所あり)…

 

ユダヤ人地区は閑散としており、「ここが例のユダヤ人地区かな」とすぐわかりました。

 

横断歩道を待つ方からは「早く渡らせてほしい」という表情が見て取れました。

 

ある意味、このユダヤ人地区にも彼らの信念というか、我が道を行く生き方が伝わりました。

 

 

 

②ランナー

 

金曜朝のセントラルパークでの朝ランでは、世界各国からのチームが集結しており(ユニフォームで分かる)、何か試合前の心地よい盛り上がりを感じました。

 

ブロック(NYCMではCorral)整列の段階でも、周囲のランナーをみると、世界各国から集結している様子がみてとれました。

 

目についたところでは、イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・スイス・スペイン・ポーランド、ニュージーランド、チリ・ブラジル、南アフリカ、アジア系ランナー…

 

走っている時も、「今度はあのイタリアンを目指すか」などランナーの国の特徴で捉えたりして、面白かったです。

 

 

 

  バリュー・コスパ

 

自分がエントリーした2020年2月時点のエントリー費用は358ドル、現在の1ドル146円で換算すると、実に52,268円にも上ります。(自分の決済レートは当時108円なので39,000円)

 

走る前は、このエントリー費用の高さがペイできるか、迷う所・疑問を抱く所がありました。

 

走り終わってからは「とても良かった=費用に見合う投資だった」と感じています。

 

 

感じる所、考え方、価値観は人によって異なるので、おそらく正解はそれぞれなのでしょうが、自分の場合はこのNYCMの経験は

お金をかけて味わって良かったとまず思いました。

 

そして、(願わくは、為替水準が120円くらいに落ち着いて)もう一度NYCMを走りたいなどとも。

 

 

(補記)

私はさまざまな方のレースレポートを読むのが好きで、NYCMに参加された方のも数多く拝読させていただきました。

前述のとおり、人によって目指す所、ポイントは異なりますが、また将来、NYCMに参加された方の経験、レポートから、私自身への気づき、教えになるのかなと考えています。

 

 

(おまけ)ニューヨークでよく耳にした曲

 

レース前に、ニューヨークにちなんだ曲のプレイリストをまとめましたが、現地では「Empire State of Mind」をしばしば耳にしました。客引きの店やら、フェリーやら、さまざまな場所で耳にしました。

 

 

 

アメリカ  アメリカ  アメリカ  
 

 

I have run some of the big marathon races in Japan including three times of the Tokyo marathon but no race has an atmosphere like New York City Marathon.

One of my favourite parts of the New York City Marathon is around 19-20K where we are running through Brooklyn. There is a long straight section where you run up 4th Ave. Both sides of the road are filled with spectators and they are loud, cheering, ringing cowbells, bands playing, choir singing.