ニューヨークシティマラソン・観光編(その2/全6編)美術館鑑賞(メトロポリタン、MoMA 他) | Ka_Naのブログ

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40歳から再び走り始めて10年目を迎えました。ワールド・マラソン・メジャー制覇(Six Star Finisher:東京・ボストン・NY・シカゴ・ベルリン・ロンドン)を目指しています。(現在★★★★(2017/2019/2021東京・2018ボストン・2022NY・2023シカゴ))

観光編の2回目では、NYの美術館鑑賞にかかるもろもろを綴りました。

 

私は美術、アートに常日頃から興味があるわけではなく、観光のついでに当地の美術館に行く、数年に一度訪問するといった、ライトな趣きです。

 

ただ、6大マラソン参加・WMMとともにアメリカ三大美術館は訪問したいと考えていました。

 

 

 

ちなみに、どこにも記載はないものの、グッゲンハイム美術館は完走メダルを見せると無料で入館できました。

 

グッゲンハイム美術館:フランク・ロイド・ライド設計、世界遺産登録

 

 

以下、まとまりがありませんが、印象・感じたことなどを徒然に。

 

(1)印象と反省

美術館界のニューヨーク・ヤンキース、勉強不足&消化不良

 

(2)学び・気づきの場

教育の場、散歩するように"ふらりといける"のが理想

 

(3)個人的なお気に入り

ルノワール、モンドリアン…

 

 

 

  印象と反省

 

「ニューヨーク・ヤンキース」というと、私のイメージは "最高の選手を集めて、最高のチームをつくり、優勝が義務付けられているチーム” です。

 

NYで訪問した美術館、特にメトロポリタン美術館にも、そんなイメージを持ちました。

 

いわば、"最高の美術作品を集めて、最高の美術館をつくり、世界中の人々を惹きつける”といった具合に。

 

 

この日は午前中にメトロポリタン美術館、午後にMoMAを訪問して、教科書に出るような幾多の名作を一気に鑑賞しました。

 

・フェルメールの作品が複数並ぶ @メトロポリタン美術館

 

・ゴッホの作品が何点も並ぶ @同

 

・MoMA内で最も人だかりがあった ゴッホ「星月夜」(1889)

額縁の下に延びる影に照明の意図・狙いを感じます

 

これも人気があった、サルバドール・ダリ「記憶の固執」(1931)@MoMA

 

 

* * *

 

「折角来たので、一通り回ろう」と美術館内を長い時間歩き続けましたが、それでも回り切れず、解説まで読み込むことはできませんでした。

 

作品が膨大なので、よく言う「目当ての作品を絞って訪問した方がよい」という勧めが実感できました。

 

例えるならば、ステーキを食べて、フレンチのフルコースを食べて、絶品のイタリアン、寿司を食べる…といった感じになってしまい、消化不良感が否めないかと。

 

 

(その他)

事前に読んだ美術鑑賞に関する書籍(千住博、野地秩嘉(2005)「ニューヨーク美術案内」光文社新書)にあったとおり、自然光を取り入れた工夫・演出は随所に見られました。

 

順に、メトロポリタン美術館アメリカ館 ~ ロバート・リーマン・コレクションの中庭 ~ グッゲンハイム美術館

 

 

 

  学び・気づきの場

 

美術館内では、小中学生、高校生の団体を数多くみかけました。

 

・学芸員が、子供たちに質問を投げかける

 

「この子達は、小さい時からこんな凄い美術館の作品に触れあえて、羨ましい環境だな」などと感じました。

 

何となくですが、アメリカの美術館は敷居が低いような印象があります(セキュリティの数は大変多いものの、作品との距離も近く、撮影も比較的自由ですし)。

個人の印象ですが、日本の美術館は何か敷居が高い気が(やたら厳重で重い感じ)

 

調べていくと、実際に美術鑑賞を活かした教育プログラム(VTS:Visual Thinking Strategy)もあるようです。

 

 

 

* * *

 

NY滞在中に大学時代の友人と会食した際、MoMAの話題になり、彼は年会費を支払うメンバーだと言います。

 

MoMAからほど近い所に職場があり、昼休みや煮詰まった時にフラっとMoMAに行って作品を眺めるのだそうです。

 

何だその羨ましいNYライフは

 

などとツッコミましたが、実際たまにアートの世界に触れると普段とは異なる時間が流れます。

 

作品との対話、自分との対話・・・瞑想のようなものかもしれません。

 

慌ただしい鑑賞になったもののNYの経験をきっかけに、アートに触れる時間を増やしたいと思う私です。

 

 

 

  個人的なお気に入り

 

以下は個人的に気になった作品です。

 

ルノワール

 

・解説の方の話に聞き入る

 

ルノワール「シャルパンティエ夫人とその子どもたち」(1878)

 

解説の方が熱心に話をしており、私も遠巻きに聞き入り、ときおり頷いたりしましたが(全然わかっていない)、絵の背景や描かれた人たちのことを知ったのは日本帰国後でした。

 

ボストン美術館の「ブージヴァルのダンス」も印象的でしたが、この絵画も優美な雰囲気と柔らかいタッチに惹かれました。

 

 

モンドリアン

 

ちょうど渡米前に「抽象絵画の巨匠モンドリアンの作品が何十年にもわたって逆さまに展示されていた」というニュースがでていました。

 

 

 

ガンダム世代の私は、個人的にモンドリアンが好きで、モンドリアンの作品はMoMAのお目当ての一つでした。

 

 

・モンドリアン・カラー(白・赤・青・黄)の初代ガンダム

 

・筆者所有のクラシック・サイクリングジャージ:モンドリアンカラーのラ・ヴィ・クレールチーム

 

 

そして、いざ実物。

 

・ピエト・モンドリアン「ブロードウェイ・ブギウギ」(1942-43)

近接図

 

 

マンハッタンの街並みを散歩すると、最初はその地理感覚をつかむのが難しいですが、徐々にルール・法則性が分かってきます。

(縦の通りがアヴェニュー、横の通りがストリート。駐在している友人曰く、アヴェニュー間の移動は5分、ストリート間の移動は1分の目安とのこと)

 

実際に、マンハッタンの碁盤目状の街並みを歩くことで、このモンドリアンの作品の背景がより理解できた気がします。

 

 

 

(おまけ)MoMAと谷口吉生、金沢

NY遠征の直前に走った金沢マラソンで、金沢とNYのつながりを知りました。

 

金沢氏の名誉市民の欄を見ていたら、建築家の谷口吉郎、吉生が名を連ねていることを知り、その流れで「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」を訪問しました(こちらもマラソン参加者は無料)。

 

「金沢が育み、金沢を育てた」建築家 谷口吉郎、吉生親子のさまざまな仕事を見ていく中で、ニューヨーク近代美術館(MoMA)もその一つであることを知りました。NYを代表するアイコンの一つの設計に日本人が関わっていることに感服しました。

 

 

MoMAでは、氏の設計思想に何となく触れられた気がしました。(解放感・外と内のゆるやかなつながり…)

 

・MoMA(写真出典はwikipedia)@NY

・谷口吉郎・吉生記念金沢建築館、鈴木大拙館@金沢

 

アメリカ  アメリカ  アメリカ  
 

 

In NYCM, the crowds are amazing, the city is amazing, the sights are amazing, the race is amazing, the volunteers are amazing, the medal is amazing but the memories and the stimulation made from New York are also amazing.