お付き合い頂きまして有難うございます。(。-人-。)
一応、これでも原作沿い。…の、よたびの朝のおまけ的なお話を本編としてお届けします。管理が面倒なので。ごめんよ。
このシリーズ、本当に蓮くんがちょっとアレなんですよね(笑)
少しでもお楽しみいただけたら嬉しいです♡
前のお話こちら↓
①ニヤリはっと …キョーコちゃんside
②相宿秒読み …社さんside
③親密な夜長 …蓮くんside
⑤真夜中の揺籃 …キョーコちゃんside
⑥尊敬人 …蓮くんside
⑦暗中飛躍 …キョーコちゃんside
⑧寄り添いめぐり<前編 ・中編 ・後編> …前・キョside/中後・蓮side
⑨よたびの朝 …キョーコちゃんside
■ 各自の思惑 ■
翌朝、蓮の家ですっきり目覚めたキョーコちゃんは、自分の行いをしばし反省したらしい。
「 実は前にも同じことがあったんですぅぅ 」
「 前にも?それって朝起きたら蓮が隣で寝ていたって状況のこと? 」
「 はい!それは二度目のお泊りの時でして、そのとき少しだけ体調を崩していたんです。それで私、ソファでウトウトしちゃって… 」
蓮に話しかけられた記憶があり、でもその意識はだいぶおぼろげだったという。
この二度の経験を踏まえたキョーコちゃんは、ウトウト禁止令を自分に発した。
「 ウトウト禁止令って…キョーコちゃん、サイボーグじゃないんだから… 」
「 いいえ!!人間は眠くなっちゃうと思考力が落ちて欲望に忠実になってしまうのかも知れません!そんな事では人間失格ですから!! 」
「 え? 」
欲望に忠実?
…ってことは、キョーコちゃんは蓮に添い寝をしてもらいたい願望を持っているってことになるけど。
純情乙女がそんな欲望を持つってことは、つまりそれってキョーコちゃんは…。
「 最上さん、無理したりしていないね? 」
「 はい、敦賀さん!!もう最上キョーコは金輪際、ウトウトしないことをここに誓います! 」
「 なにそれ? 」
「 今後における人生の指標です。私は立派な女優になるのが目標ですから!! 」
「 ……そう。じゃあ身体は特に労わらないとな 」
今日は少し肌寒いから、と言って蓮がキョーコちゃんを色々構う。
ひざ掛けやら上着やらホットコーヒーやらを渡して気遣う様は、いかにも温厚紳士っぽいんだけど…。
「 敦賀さん、次、お願いします! 」
「 はい、行きます。
最上さん、大丈夫とか言って体を冷やしたりしないように!いいね?! 」
「 はいっ!!大丈夫ですっ!! 」
そう言われて蓮はニッコリ頷いたが、コイツが考えていたことが俺には判った。
恐らく蓮も気付いたんだ。キョーコちゃん本人が気づいたそれに。
「 …いけない、キョーコ!気をしっかり引き締めないと!! 」
「 どうした?キョーコちゃん 」
「 いえっ!私としてはもうウトウトしたくないのに、こんなヌクヌクにされてしまうと眠気に襲われてしまいそうでっ!! 」
……おお、なんというデジャヴ。
確かこんな事が前にもあった。
あれはそう、キョーコちゃんが二度目のお泊りをした翌日だ。
本人も証言しているように、あの日のキョーコちゃんはまだ体調が完全ではなかったのだろう、蓮がやたらと構っていた。
喫茶コーナーでポカポカ陽射しの中にいたキョーコちゃんは誰よりもボーっとしていて、そんなキョーコちゃんを見て蓮はやたらと機嫌が良かった。
なにしろ多少ベタベタしてもキョーコちゃんは普通に蓮を受け止めていたから。
「 そうだわ。いっそ敦賀さんがいない間だけでもこのひざ掛けを…っ… 」
「 あ。蓮がいまチラッとこっちに視線を寄越した 」
「 ぴゃっ?! 」
「 見てる、見てる、ほら、見てるよ、キョーコちゃん。どうする?それでもひざ掛け取っちゃう? 」
「 いやぁぁぁっ!!私、もうウトウトしたくないのに、社さん、私、どうしたらいいんですか?! 」
「 うん。それはもう、気を引き締めて意識を保っておくより他に手はないんじゃない? 」
「 うう……それは何たる拷問……っ… 」
恐らくこれ、確信犯なんだろうなーと推察。
あわよくば思考能力が低下したキョーコちゃんを丸め込もうという魂胆か。
取り敢えず、蓮がご所望した蓮の特大ポスターを一体何に使うつもりなのかが俺には全くわからんけど。
蓮とキョーコちゃんのこの興味深い成り行きを、俺は傍観者としてただ黙って見守ってみようと思う。
E N D
このシリーズ、季節を意識せずに執筆していたのですが、敢えて季節を限定するとしたら、「トラジックマーカー」がDVDになっているぐらいだから……少なくとも夏以降。
イメージとしては翌春先…。もしくは秋口?ま、いっか。
ところでこのお話、なんで蓮とキョーコちゃんがいつも一緒にいるんだろ(笑)そういう背景とか全然考えていないので敢えてツッコまないで下さい。
ちなみに蓮くんは自分のポスターをキョーコちゃんの部屋に貼らせるつもりです。これでショータローを隠すように!とか言うのかな(笑)この先の構築がまだ出来ていないので敢えて呟いてみた。
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※「そのための試練」 に続きます!
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