島全部特別天然記念物な理由が分かった南島小笠原諸島

この日は、イルカドルフィン（イルカと一緒に泳ぐツアー）に参加しました。

こちらの船で、父島の回りを探します。　竹ネイチャーアカデミーに参加です。

鮫池より南島に上陸です。鮫池に入る時は波を読んでの侵入なので、緊張感があります。

実際に、季節によってサメが入ってくる湾です。まず迎えてくれたのがカツオドリの幼鳥。

望遠で撮っておりません。すぐ近くにいるのですが、人を恐れないのです。

だって、この島は、公認ガイドが付いていなければ上陸できない島で、２時間しか滞在できないのです。

この南島では、全ての動植物が優先で、人間をその一部を見せて頂くだけ。（笑）

こちらは、カツオドリのお父さん、私たちが見張られている感じです。クチバシが青いのが雄。

お父さんが、餌を獲りに飛び立って良く見るとお母さんもいました。クチバシが黄色なのが雌。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お互い見つめ合っている感じ、仲が良いのですね。　　　　　　

飛んでいるのが、雄、下にいるのが雌。違いが分かりましたでしょうか。

島を進みますが、好きな所は歩けません。石の上を一列で歩く感じです。理由は後ほど、

パノラマ写真を撮ってみました。小さくなると迫力無いですね。

島で最も美しい扇浜に到着しました。もっと白い砂浜でしたよ。

どんなに白いかって、３０℃以上の気温があるのに砂が熱くないのです。だって光を反射して熱を吸収しませんので。

こんなに美しい浜を見たのは過去に無かったかも。

蟹さんは、すぐに逃げていきました。

私が無類の蟹好きってばれちゃったのでしょうね。（食べられると殺気を感じたのでは？）

ここにもウミガメが産卵に来ます。生まれた子亀の視線での扇浜方向です。

どこに海があるか分かりませんよね。子亀は、月光で海の水がキラキラ光るのを見て海に帰るので、

扇浜の場合、砂浜が美しすぎて、砂が光ってしまうので、海が分かりにくいのです。

と言う訳で、子亀のミイラが、、、、、、（涙）　しかし子亀の遺骸もこの島の生態系に組み込まれております。

ウミガメの産卵数は４回位行われ、計４００個程度、遠くアメリカ近くまで回遊して、戻ってきます。

戻ってくるのは、１～２匹と言われています。いつまでもここの自然が守られますように。

砂浜を良く見ると何かが転々を転がっております。何だと思いますか。

カタツムリの貝殻なのです。年代測定すると数百年経っているものが多いそうです。

今でもカタツムリが生きていける小笠原諸島。これも島の人たちと観光客の努力があってのたまものです。

小笠原に行かれた方は、どうぞ、自然保護のルール厳守で。

小笠原の今の問題点は、外来種により固有種が駆逐されてきていること。

外来種の駆除のミッションも地道に続けられており、南島には外来種が入っておりません。
（船に乗る前に、靴底の消毒などをしております。）

この花はクサトベラ、小笠原の固有種で花びらが下半分にしか付いておりません。

固有種は、地味な花が多く、外来種は、人間が観賞用に持ってきたので綺麗な花なのですよね。

それでは、時間ですので扇浜を後にして、船に戻ります。

歩いているすぐ横に野鳥の巣穴があるのです。なので、土の部分を歩かないようにしていたのですね。

鮫池の手前は、グンバイヒルガオが群生しておりました。

これも小笠原の固有種です。

綺麗な花ですよね。

高台から父島を眺めて、船に戻りイルカを探しに移動します。

南島には上陸できる時期も決まっており、１１月からは上陸禁止になって、ドルフィンスイムも行わないツアー会社が多いようです。

いちろうのもう一言

小笠原では、空港を作るか作らないかで世論を二分しているようですが、

一観光客のわがままで言わせて頂けるなら、空港は作らないで欲しいなあって思ってしまいました。

観光客が気楽に来られるようになったら、自然は必ず破壊されてしまうのだろうなあって感じます。

日本全国、どこでも飛行機で気楽に行けるようになりました。

一カ所位は、行くのに２４時間かかり一度島に入ると３日間滞在＋２４時間航海しないと帰ってこられない場所があっても良いなあって感じちゃいました。

１泊２日で、沖縄の西表島に行ってしまうオマエには言われたくないって声が聞こえてきそうですが。（笑）