ビジネス本を紹介「人を動かす」 | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

本日、ご紹介する本はこちら。

 「人を動かす

 

D・カーネギーさんの名著です。

この本のオリジナルのタイトルは、『友を作り、人を動かす』です。

友達を作り、仕事では人を動かす。この本には、良好な人間関係を築く方法が書いてあります。

 

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●三つの原則

人を動かす方法とは何か?

3つの原則があるのだそうです。

以下のとおりです。

・理を認める

・人の立場に身を置く

・重要感を持たせる

 

●理を認める

どんな犯罪者でも、自分のやったことを「やむを得なかった」と思うのだそうです。

例えば、あおり運転を考えてみます。

あおり運転をした者は、相手が強引な割り込みや、車間距離をつめてきたのだから、報復したのだと言います。

自分も悪いが、そもそもの原因を作ったのは相手方だと、自らの理を主張するわけです。

犯罪者ですらこうです。

普通に生きている大半の人はなおさらです。

何かをしでかしてしまった際、自分の理を主張したいわけです。

失敗をした当事者は、「それは仕方がなかった」を思っているし、自分以外の何かが悪かったと思っているわけです。

何かあった時、一方的に相手を批判しても、相手は納得しません。

相手方の理を考慮した上で、言うべきことを言う必要があるわけです。

 

●人の立場に身を置く

魚を釣る時、針に何をつけるでしょうか?

エサですよね。ゴカイやエビをつけるはずです。

当然ですが、腕時計やネックレスをつけたりしません。

腕時計やネックレスは人間が好きなのであって、魚が好きなのはゴカイやエビです。

自分が好きな物ではなく、相手が好きな物をぶら下げる必要があります。

当然です。

しかしながら、多くの営業が、この当然のことをできていないのだそうです。

自分が売り込みたい商品の説明を長々としてしまい、顧客が何を望んでいるのか把握しようとしていないわけです。

契約を取りたいという自分の願望をぶら下げても、釣れません。

まずは、相手の立場に身を置いて考える必要があります。

そして、相手が欲するものをぶら下げる必要があります。

 

また、魚釣りについて話をしてみましょう。

針にエサをつけて、海に投げ込みます。

これで魚が釣れれば楽なものですが、ただ放っておいても魚は釣れません。

時々竿を動かしたり、イキのいいエサに交換したりします。まき餌をする場合もあります。

いろいろな工夫を施して、魚の食欲をあおります。

そして、お目当ての魚を釣り上げるわけです。

人間の場合も同じです。

まずは、相手が欲するものを把握して、それを提供できる環境を整えます。

その上で、相手の心の中に強い要求を起こさせる必要があるわけです。

 

●重要感を持たせる

作者は、人を動かす方法は一つしかないと言っています。

たったの一つです。

それは何か?

それは 「相手方自らの意思で動きたくなる気持ちにさせること」 です。

脅迫や命令ではなく、相手方の欲望を満たす必要があるわけです。

では、僕らは何を望んでいるのでしょうか。

食欲や睡眠等、生命維持と子孫繁栄があります。

これらは生物として本能的なものです。

物欲やコミュニケーション欲もあるでしょう。

こうした欲望は、程度の差こそあれ、比較的手に入りやすいです。

ところが、人間には、前述の欲望以上に欲しているものがあるのだそうです。

しかも、その欲望はめったなことでは手に入らないようです。

一体それは何か?

それは、自己の重要感を満たす、という欲望です。

「あなたは重要な人物ですよ」と評価してもらいたいんです。

この欲望が満たされれば、人間は喜んで行動します。

つまり、人を動かすためには、相手に重要感を享受してもらえばいいわけです。

 

では、具体的に何をすればいいのか?

この本では、相手を褒めること、相手の話をじっくり聞くこと、こちら側の過ちを認めること、相手を批判しないこと等を紹介しています。

尊重と謙譲ですね。

この本は、人に好かれる方法、人を説得する方法、人を変える方法、幸福な家庭を作る方法が4つの章で書かれています。

各章共通して書いてあることは、相手を褒めること、相手の話をじっくり聞くことです。

相手を褒めること、相手の話をじっくり聞くことが重要であることを意味します。

尊重と謙譲です。

 

誰かに動いてもらいたいのであれば、その誰かに重要感を持ってもらえるよう自らが尊重と謙譲をもって行動するべき

 

というわけです。

 

 

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