ビジネス本を紹介「セクシープロジェクトで差をつけろ!」 | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

本日、ご紹介する本はこちら。

 「セクシープロジェクトで差をつけろ!

 

この本の作者は、経営コンサルタントです。

この本には、会社内でプロジェクトを企画・実行する方法が書いてあります。

 

●セクシーなプロジェクトとは?

プロジェクトは、商品開発、イベント開催、問題への対処法等を「企画」して、「実行」することです。

「企画」「実行」することで売り上げをアップしたり、何らかの問題を解消したりするわけです。

では、セクシーなプロジェクトとは、何なのか?

しびれるほどかっこいいプロジェクトなんだそうです。

もう少し分かりやすく言うと、以下のとおりです。

 

誰もやったことがないようなプロジェクト

 

では、どうやったら誰もやったことがないようなことをできるのか?

これを説明する前に、プロジェクトについて説明します。

多くの人は、プロジェクトとは、企画と実行で構成されていて、労力の配分としては企画に1割、実行に9割だと考えています。

しかし、作者曰く、プロジェクトを作り上げるには、企画と実行だけではダメなのだそうです。

プロジェクトは、①企画、②売り込み、③実行、④退場の4つのステップで構成されるべきなのだそうです。

売り込みとは何か?

会社の中で、プロジェクトを実行するためには、幹部やキーパーソンを説得する必要があります。

商品やイベントを成功させるためには、お客さんに売り込みを行う必要があります。

退場とは何か?

そのプロジェクトに携わった人が永久にいるわけではありません。

誰かにバトンタッチすることになります。

これを円滑にやるための取組が退場です。

作者は、プロジェクトの配分は、企画3割、売り込み3割、実行3割、退場1割だと言っています。

プロジェクトだけの実行に注力するのではなく、バランスよく企画、売り込み、退場を実施しなければならないわけです。

 

話を誰もやったことのないようなプロジェクトに戻しましょう。

こうしたプロジェクトを作り上げるうえで、最も重要なのは「企画」です。

誰もやったことのないことをするためには、まずは、誰もやったことのないようなことを考える必要があるわけです。

これまでの枠を取っ払って考えなければならないです。

この本には、これをやるための考え方やスタンスが書いてあります。

具体的には、以下のようことが書いてあります。

 

「やってみなければできるかどうか分からない。すごいことをやってみたいと思わなければ、すごいことは何もできない。」

「めざましい失敗には褒美を出す。平凡な成功は罰する。」

「物わかりのいい人間は世間にあわせようとする。分からず屋は世間を自分に合わせようとする。分からず屋がいなければこの世は進歩しない。」

「私は何がなんでも現状に満足しない。現状にしがみつく上司には断固抵抗する。」

「すごい仕事は人がくれるものではない。」

「自分が愛していないものを、どうして人が愛してくれると思うのか。」

「生きた証になるほど、やる価値があるのか。」

 

誰もやったことがないようなプロジェクト、かっこいいですよね。

いい刺激をもらいました。

 

 

●実行の際のコツ

実行する際に重要になってくるのは、スケジュールです。

いつまでに、何をやるのか決めておかなければ、事は進みません。

徹底的にスケジュール管理をすることを推奨しています。

ただ、この本の主題は、誰もやったことのないようなプロジェクトを作り上げることです。

誰もやったことがないわけですから、何を、どれくらいの期間でやるのか見極めるのは難しいです。

というわけで、作者が重視しているのは、以下のことです。

 

とにかく試してみる

 

商品開発であれば、試作品を作って、それをテストするわけです。

重要なのは、プロトタイプ的な試作品ではなく、パーツでもいいので、細切れの試作品を作ることなのだそうです。

とにかく試してみる、常に行動することが大切というわけです。

試しにやってみる、このことをスケジュールに組み込む必要があります。

 

それから、多くのプロジェクトは98%まで到達すると、進まなくなるのだそうです。

残り2%が厄介なんです。

残り2%は、完成度の部分です。エラーや間違いや粗さの有無をチェックして、訂正、ブラッシュアップするわけです。

しかし、この2%の労力を怠ると、大きな失敗に繋がったり、せっかくの努力も評価が得られないことがあるようです。

では、どうすればいいのか?

作者は、残り2%は他のプロに任せることを推奨しています。

全部を自分でやる必要はないし、やるべきではないわけです。

なるほどですね。

 

 

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