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「頭に来てもアホとは戦うな」
●「アホ」とはどんな人か
この本の作者は、元参議で、現在は、シンクタンクの特別研究員であり、大学教授でもあります。
参議になる前は、証券会社社員にお勤めで、サラリーマン時代、政治家時代に経験したことを綴っています。
主題は、タイトル通り、アホとの接し方についてです。
この本で言う「アホ」についてですが、頭が悪い人という意味ではありません。
アホとは、足を引っ張る人です。
足を引っ張るとは、どういうことでしょうか。
それは、不条理な怒りや言いがかりをつけてきたり、陰口をたたいたり、騙したり、陥れたり、訳の分からない命令をしてきたりすることです。足を引っ張ることができるということは、往々にして、その「アホ」は、社会的な地位を有しているのだそうです。上司であったり、政治家であったり、ブログ等の有名人だったりします。
つまり、この本で説明するところの「アホ」は、一定の権力を有している人物であることが多いというわけです。
それから、相手は、わざわざ足を引っ張るようなことをするわけですから、こちらに関心があるわけです。こちらのやることを注視しています。そして、喧嘩になるようなことをしかけてきます。わざと高圧的な態度をとったり、何かにつけて反論をしたりします。
厄介な相手です。
こうした相手に対して、堪忍袋の緒が切れて、やりあってしまうと大変なことになります。
作者が政治家時代、先輩政治家と喧嘩したそうです。冷遇されたり、要職につけなかったりと、ひどい目にあったそうです。
ネット上で有名なブロガーから批判されて、頭にきてこれに反論したそうです。炎上したそうです。
作者も、はらわたが煮えくり返して、大変だったそうです。
こうしたリアルな体験がこの本の前半に多く書かれています。
作者の謙虚な文体が、強いメッセージ性を生み、読み手を引き込んでいきます。
●「アホ」と戦うタイプ
以下のような人がアホと戦うタイプなのだそうです。
・正義感が強い
・自信にあふれている
・責任感が強い
・プライドが高い
・おせっかい
確かに、自分のことをバカにされたら、頭に血が上ります。これは、プライドを傷つけられたからです。
相手の言葉や態度に対して不甲斐なさを感じた時、怒りを感じます。これは、仕事への責任感と正義感が働いているわけですね。
でも、もしも、その相手が2mを超えるような格闘家、例えば、ラオウだったら、怒りをぶつけはしないでしょう。
相手に対して怒りの感情がわくということは、相手よりも優れているという自信があるからですね。
ただ、上述のアホと戦うタイプというのは、ほとんどの人が該当するのだと思います。
そうなると、アホへの対処法が必要になってくるわけです。
●「アホ」への対処法
「アホ」と戦うと、多くの時間を失うことになります。
怒りの感情は、思考を支配します。
その「アホ」について考えることになります。
作者は、人生は一度しかないのだから、という表現を何度か使っていますが、こうした時間は人生において浪費以外の何物でもないのだそうです。
では、「アホ」と戦わないためには、どすればいいのか?
まずは、なぜ、その「アホ」がそんなことを言うのか、その動機を見極めることが重要なのだそうです。
相手の心理が見えれば、目的が分かります。目的が分かれば、冷静に対処しやすいというわけです。
それから、自分が怒りはじめたことを、客観的に認識することが重要なのだそうです。
「あっ、オレ、怒りはじめてる」ってことを認識するんですね。
ちなみに、僕は、怒りを感じはじめたら、左手で右の上腕を強く握るようにしています。
これにより、自分がカっとなっていることを自覚できます。
あとは、目的を達成することを重要視するべきなのだそうです。
目的のためであれば、相手が失礼なことを言っても、聞き流す。
目的のためであれば、どんな相手であっても敬意を示すべき。
こんな具合です。
もちろん、簡単ではない。プライドが邪魔をします。
しかし、プライドというのは、自分のやった仕事に対して持てばいいのであって、自分の地位や名誉に対して持つものではない。
つまらないプライドよりも、仕事を完了するという目的を達成することを重視するべきなのだそうです。
最高の仕事をするため、やるべきことを淡々とこなしていく人間が、最後には勝つのだそうです。
仕事をしていれば、いろいろあるけれど、頑張ろうって思いましたね。
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