この映画、どこかで別途、日本語字幕対応で配信するつもりなのかな?

うーん🤔

最近、どうも、よくわからないんですよね(笑)

 

とりあえず、最後まで、あ~だ、こ~だと書いてしまいました。

ま、こんな感じのお話だったのかぁ〜(^^♪ くらいの気持ちで、ラストまで気楽に読んでいただけていれば、とても嬉しいです。


 

なお、こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、今回は特に、1800年代中期のタイが舞台ということで、国史、文化・風習など、まったく知らないことだらけ(笑)

その辺は、かなりアバウトになってると思います。

なにどういうこと? へぇ、昔ってそうだったの? など、それら無責任な視点も含め、ラストまでの完全ネタバレです。

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

『Man Suang

 แมนสรวง

 2023年(Thai) Aug 24, 2023 

 2時間4分

 視聴可能対象:13歳以上

 制作:  Be On Cloud 

 

今回も(勝手に)分割です。

前記事をご覧になってない方は、こちらから・・・

『ManSuang』#1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8

 

『ManSuang』#9

 

 

~“ManSuang” 舞台~

 

舞台袖には、ピアノまであるのね。

 

おお~~~、しかも、Nodくんじゃありませんか。

もともと、タイの民族音楽って、鍵盤楽器に当たる楽器はないですもんね?

※西洋式の音階と、タイの古式の音階の差を比較した表で説明してくださってるサイト、為になりました。

 

今回は、西洋人向けの生ピアノ演奏用のピアニスト役として、特別出演って感じなのかしら? ← 終盤ともなると、想像力がやたら、たくましくなって、勝手に補ってます(笑)

 

回廊の舞台正面には、貴賓客席が設けられ、今日の演目の主役である、Khemを見下ろしてます。

 

もう、この、Apoの出で立ち。これよ、これ!

さすが、華があるねぇ。

 

タフォーンを叩くChatraの顔、緊張しかない。

 

貴賓席で、Bodisorn卿とWichiendej卿が交互にもてなしてるけど、今日の主賓は、そんなにエライ人なのかな?

政府の超VIP高官とか?

 

Wichien「味はいかがですかな?」

頷く客人。

 

その時、かすかな合図とともに、Chatraの叩くタフォーンのリズムがいきなり変わる。

 

え? そんな曲だったか?と、慌てる楽団メンバー。

ごめん、ここは、ナイショにしてた。(爆笑)

 

そして、急に、舞台上で立ち上がり、朗々と台詞(?)を謳い始めるKhem。

 

忠実なペットを装ってはいるが
よく見れば 狡猾な毒蛇が

姿を変えている 
犬のように


 

主人が殺されるまで待ち 
次は敵と手を携えて簒奪する
分不相応な計画のためとは 
なんと恩知らずな!


 

汝の罪に匹敵するものなどない
武器は汝の住処に満ちている 
なんということだ!

 

恐ろしい策略が失敗するように
歓喜と共に過ちが正されるように


途中、歌詞の内容に、Wichiendej卿とTiangの様子がソワソワと落ち着かなくなる。(笑)

 

歌詞を聴きながら、あまりにもひねりなく、そのまんまなので、ちょっと笑ってしまうBodisorn卿。

 

たぶん、この人↓が一番、わけわかめだったと思います(笑)

 

Khemの歌が終わるのを合図に、今度は、旧正月の獅子舞が、広間の中央に進み出る。

そうよ、だって、表向きは、春節の祭りなんでしょ?

 

予定外の演目が賑やかしく始まり、

なにも知らされていない“一部のManSuangの人たち”は、目が点。。

 

獅子舞の獅子頭を外し、現れたのは、仮面姿のHong。

これは、どうみても、怪傑ゾロ?(笑)

 

目を疑う一同。

 

動揺したTiangが立ち上がりかけるのを、隣で押さえるWichiendej卿。

 

仮面も取り去り、回廊の貴賓席に居並ぶ面々を睨みつけるように、仁王立ちするHong。

 

Hong「私、Chen師の息子であるHongは、皆様に、私の審判をお願いしたい! Tiangは、私の父を殺し、そして、私のことも殺そうとした。Tiangは、とても野心的であり、裏切り者だ。」

 

このHongの演説の最中、舞台の緞帳の袖で、しきりに、煙草を吸っているWanの姿が映り込む。

Khemがあげたタバコかな?

目が血走ってる!!

 

まぁ、名指しされたTiangの顔も真っ青だけどね。

 

Hong「彼は、役人と共謀の上、この“ManSuang”に、西洋人から違法に購入した武器を保有している!」

 

 

Wanが、耳元を飛び回る蚊の羽音にイライラし、耳や顔を叩きまくっている。

 

Hong「私は、これらの武器を、私や父、そして、中国人“Tua Hia”の全ての面々が、Tiangの行為には一切関与していないことを示すためにも、政府に戻すつもりだ」

 

ようやく、反撃するTiang。

Tiang「いや、お前こそ、裏切り者だ! よくも、我々を欺いたな!」

 

それを聞き、斜め後ろ、後方に控えている、“Tua Hia”のメンバーに向けて、「同胞たちよ! 我らの仲間を守るために、立ち上がり、闘うのだ!」と叫ぶHong。

 

“Tua Hia”の長老「お前! この裏切り者め!!」

長老が指さしたのは、Tiang。

 

仲間だと思っていた面々に、口々に罵倒され、動揺するTiang。

 

後ろの舞台上では、KhemとChatraがなにかを準備している。

 

さっと、右手をあげて、皆を静かにさせるHong。

 

Hong「もう一つ、今日、暴露したいことがある。」

 

煙草を吸いながら、目が血走っているWan。

 

その脳裏には、以前にも、一瞬映った、Wanと母親が泣き叫ぶ場面。

 

「“Tua Hia”、あいつらだ。彼らが、女の子をレイプし、殺したんだ」

 

無残にも道端に放置され、傷だらけで、息絶えているのは、Wanの妹?

半狂乱になっている母親を押さえつけながら、地面に横たわる姿を正視できないWan。

 

Wanにとってみれば、中国人、しかも、“Tua Hia”は、命をかけても惜しくないくらいの仇だったことがわかりました。

最初の、Bodisorn卿宅で受けた拷問時、“Tua Hia”の名前を聞いた時から、復讐する機会をうかがっていたようなものだったのか。。

 

Wichien<お前がしなければならない、と思ったことをすればいいのだ、Wan>

Wichiendej卿は、Wanの過去を知ってたの?

Khemを引き入れたくて、ウィークポイントなら探していたところ、中国人に敵意むき出しのWanを利用するほうが簡単だ、と方向転換したのかな?


Wanの手には、火のついた火薬の小さな玉。

先ほど、Wanが作業していた爆竹の大きいもの。

 

まさか・・・ねショボーン


 

Hong「シャム(サイアム)を裏切る真の反逆者について、ここにいる皆さんに真実を話してくれるよう、私を支えてくれた者たちに頼みたい!」

 

背後を振り返り、KhemとChatraを見るHong。

 

ちょうどその時、煙草を吐き捨て、導火線に火がついた火薬玉を持ち、広間に走り出ようとするWanに、

気づいた“ManSuang”の雑技団の一人が、

「Hong様!」と、Hongを突き飛ばし、自分も爆風で吹き飛ぶ。

 

Hong様も無事でした。

 

火薬玉一つの威力なので、当然、建物が吹き飛ぶほどの大爆発とまではいかず、皆、埃まみれの中、顔を伏せる程度。

貴賓席の面々が、慌てて、その場を立ち去ろうとする。


迎え撃つのは、Hongを先頭にした、KhemとChatra、そして、“Tua Hia”や、ManSuangの面々。

 

広間を見下ろすTiangと仲間たち。

 

見た目にも、勝負ついてるって感じです。

 

貴賓席の給仕を担当し、回廊にいたJoが、「このくそったれ!」と、Tiangにむかって、面罵する。

Joさんったら!(笑)

ずっと、Chen師の側で仕えてきた仲間だと思っていたから、余計に、腹に据えかねるんだよね。

 

逆に、殴り返されそうになったJoを救ったのは、すでに、下からあがってきた“Tua Hia”の男たちでした。

その場から、一刻も早く逃げ出すしかないTiang。

 

~“ManSuang” 地下武器庫~

武器庫の奥の棚をどかすTiang、隠し通路まで作ってあったんだ。。

当然、逃亡なんてさせじ、と後ろから捕まえるKhemとChatra、そして、Hong。

 

Chatra「お前、俺の父、Suthinborirakを殺したな?」

 

なんだか、力がぬけたようなTiang。

Tiang「お前、奴の息子なのか?」

そう言うと、下卑た調子で嗤いだすTiang。

 

Tiang「俺は、奴を殺してないぞ。お前の父親は、騙されただけじゃなく、自殺するほど愚かだったのさ。あははははは」

 

後ろから、Tiangを必死で押さえつけているKhem。

 

Tiangの高笑いに我慢できなくなって、何発も何発も殴り飛ばすChatra。

このままでは、さすがに、Tiangを殴り殺してしまう、と、Chatraを力づくで止めるHong。

 

それでも、Tiangの高笑いは止まらない。

 

Tiang「(Hongに向かって)ManSuangは、お前の父親が望んだとおり、偉大になっていくだろうよ。お前の父親もお前も、俺たち同胞と祖国を裏切ったんだからな。お前の父親が死んだのは当然だ。あははははは」

 

Hong「たとえ、いくら愛国者だからと言って、悪事に手を染めてよい、などという権利は与えられるものではない。」

 

気が狂ったように、笑い続けるTiang。

 

Hongの心の中では、兄とも慕ってきた人の末路です。

 

その忌々しい笑い声を、首をナイフで切り、静かにさせるHong。

即死させないところが、ある意味、残酷よね。

 

Hong「“お互い、誠実であろうと、誓いを立てよう。もし、違(たが)えれば、我々はこの鶏のように、喉を割き、死ぬであろう”」

 

“Tua Hia”の誓いを守り、その通りにしたHong。

この一連のシーンの、Tongくんは、良かったですね。

 

ゆっくりと、息絶え、床に転がされるTiangと、自分の服についた血を、複雑な想いで見るKhem。

 

それだけ、人の死というものに対して、すごく動揺してる。

 

そんなふうにして、Tiangが息絶えたあと、Hongの背後で、ピストルを構えるWanの姿に気づいたKhem。

Khem「おい、よせ、Wan!!・・・銃を降ろすんだ」

 

一応、Chatraが自分の銃をかまえて、Wanに照準を合わせています。

 

Wanを落ち着かせ、説得しようとするKhem。

 

Khem「な、俺を信じろ。」

 

Wan「お前を信じろだって? お前は、中国人の味方だろ。 俺のことは? あの中国人のやつら・・・、俺の妹のWaenはな、レイプされ、殺された。両親はショックのあまり、完全におかしくなっちまった。唯一の友だちのお前もまた、俺を裏切り、奴らについた。

 

だんだん、近づいてきたWan。

言葉は、Khemにむかって話してはいるものの、銃口はHongに向かっている。

 

Khem「でも、ここにいる中国人たちは、そのことについて、何も知らないんだ」

笑い出すWan。

Wan「ほらな。こうなってもなお、お前は、まだ、こいつらの味方をするじゃないか!!」

興奮して、叫ぶWan。

 

自分だけのKhemじゃなくなってから、小さな嫉妬がどんどん加速していったのね。

 

Hongの至近距離で、銃が暴発しそうで怖いよ。

 

・・・と思ったら、さっと、銃を手刀で下に押さえながら、Wanを地面に叩きつけるHong様。

さすが!!

いいところのお坊ちゃまにとって、護身術は必修科目。。。

 

Wanを蹴り飛ばすChatraと、Hong。

 

それを見て、ハラハラと、気が気でないKhem。

 

銃口を、Wanに当てているChatra。

 

Hong「こいつ(Wan)をどうするかは、お前(Khem)が決めろ」

 

じっと、四つん這い状態のWanの背中を見下ろしているKhem。

 

Khem「Hong様、どうか、彼を逃がしてください。・・・おい、Wan、黙って出ていけ。お前が望むように、生きていくんだぞ。そして、もう、ここには二度と戻ってくるなよ。」

 

自分には、人の命は奪えない。ましてや、兄弟同然のWanなのに

 

泣きながら、はいつくばって、出口に向かうWan。

友のそんな情けない後ろ姿を、辛そうに見ているKhem。

 

蹴られた腹部を押さえながら、数歩歩きはじめたWan。

Wan「・・・いなくなるよ」

そう言うと、脇に置かれたランプを手に取るWan。

 

Wan(呟く)「でも、お前たちも全員、俺と一緒にだ・・・ここに、火薬の備蓄があると知っていたら、あんな役にも立たない爆竹なんかで、時間を無駄にせずにすんだのに・・・」

 

憎しみと復讐の炎は灯ったままでした。

 

一度、妄執に囚われてしまったら、もう抜け出せないのでしょう。

 

そういうと、持っていたランプを投げるように後ろを振り向き・・・

 

同時に銃声。

 

ガシャン・・・と割れるランプ。

 

自分は撃ってないのに・・・

不思議そうに、Hongを見たあとで、

後ろのKhemを見るChatra。


銃をかまえたままのKhem。

 

Wanの心臓を打ち抜いていました。

 

黙って、Khemの銃を預かるChatra。

 

Wanの前に進み出て、がっくりと肩を落とすKhem。

 

後方では、すでに、事切れているTiangの手首から、“ManSuang”の首領の証の腕輪を取り去るHong。

 

Hongは、Hongで、これからの“ManSuang”と“Tua Hia”を背負っていなかければならないのです。

 

~“ManSuang” 首領室~

 

Chatra「これを持っていろ」

そう言って、秘密の文書をKhemに手渡すChatra。

 

Chatra「お前の身の安全を保障するものだ」

 

受け取ると、そのまま、仏壇のロウソクにくべてしまうKhem。

驚くChatra。

 

なにも言わず、書類をそのままにして、部屋を出ていくKhem。

 

この文書によって、Khem自身は助かるかもしれないけれど、Chatraは、Chatraの家族もろとも、反逆者の家族と言う汚名を着せられ、罪に問われることになるのです。

 

あれだけ、いろいろ言ってましたが、この文書を公にはできない、というのが、Khemの出した答えでした。

 

~寺院~

Bodisorn卿が、お参りをしにきたようです。

 

そこに現れたのは、名家の跡取りとして、きちんと身なりを整えたChatra。

 

Chatra「Chatraと申します。Suthinborirakの息子です。あなたの望む、重要な書類を持っております。閣下」

 

下部が焼け焦げている書類を差し出すChatra。

Khemが燃やした書類をすぐに、火からおろしたのね。

 

それを見て、微笑むBodisorn卿。

 

Bodisorn「空は何ひとつ変わらないのに、船がどちらに向かって進んでいるのかは、既に明らかになっている」

Chatra「・・・・・」

Bodisorn「したがって、この書類は、もう、いかなる当事者にとっても、重要でもなんでもなくなったのだ。」

 

~回想~

 

ManSuangの客間には、Wichiendej卿とBodisorn卿の二人がテーブルについている。

Khemを伴って現れたのは、Hong。

 

そのまま、Hongだけが退出する。

 

Khemを呼び出したのは、この二人なのね。

 

Bodisorn卿「なぜ、私がお前に会いたがったのか、もうわかっていると思う」

 

Khem「私の任務は失敗いたしました。仰せのままに、罰を受けようと思います、旦那様」

 

Wichien「実際のところ、Tiangのような反乱を企てた者たちは既に死んでいる。ManSuangに保管されていた武器は、政府に引き渡された。私には、お前が(国のために)実によい働きをしたと思えるがね・・・

 

~寺院の庭~

 

Chatra「ですが、いつ、役に立つことになるか、誰にもわかりません」

秘密の文書の話です。

 

ん・・・と、足をとめ、振り返るBodisorn卿。

素早く計算したのち・・・

Bodisorn卿「見返りに何を求めているのか、言ってみなさい。Chatra・・」

 

話しが早い。(笑)

 

同時に、こういう交渉をしてきたChatraに、Suthinborirakの血を見出したのかもね。

 

ホント、この人たちは、人のことを、利用できるか否か、で判断するのが日常になってるからやだわ~~!! ← だから、それも全部、妄想です(笑)

 

~“ManSuang” 客間~

 

Bodisorn卿「私は、私のために、港湾局長に酒を注いでもらうことが、こんなに幸運だとは思ってもみなかった。」

 

Wichiendej卿「わが祖国に・・・。わが主人は、すでに、妥協する用意があります」

 

Bodisorn卿「もし、そうでなければ、決して権力を握る機会など訪れないからね。そう思わんかね?」

 

Wichiendej卿「ですが、あなたも、諸外国の友人たちのサポートがなければ、かなり苦戦なさるでしょう。」

Bodisorn卿「だから、私の主人は、この国のために、結局、我々が共に働くことをとても喜んでいるのだ」

 

Wichiendej「実際、もう、あなたも私も違いはありません。今や、シャム国のため、同じ仲間ですからね」

 

んふふふふと、笑いながら、乾杯するキツネとタヌキたち。

 

 

~寺院の庭~

ChatraとBodisorn卿の密談には、続きがありました。

 

Chatra「閣下、私は、Khemを普通の自由な身分にしてやりたいのです。」

Bodisorn卿「君自身は?」

Chatra「私の父は、この国に対し、大逆の罪を犯しました。もし、私に過ちがあると思われるのでしたら、閣下の仰せのままに、罰を受け入れようと思います。」

 

Khemのために、自分の身を犠牲にした、ということではなさそうですね。

父親が誤った道に進まなければならなかった現状を変えたい、そして、父親には出来なかったことを、自分の手で成し遂げたい、という想いもあるような気がします。

 

~“ManSuang” 客間~

 

Bodisorn卿「私は、(お前がよい働きをしたという)Wichiendej卿の意見に賛成だよ。それが、お前を公僕(国と王室と国民に仕える公務を司る者)にする機会を与える理由なのだ。お前には、爵位と領地を与えられることになる。庶民のナンバータトゥーはもう必要ない。どうかな?」

 

一気に、大出世じゃん。(笑)

あの死んじゃった、Kijiraskaだっけ、あの人よりちょっと下くらいの位になったんだよね。

 

~Khemの部屋~

Khem「いい知らせを聞いたよ。もう、ルアン(หลวง=男爵)様とお呼びしたほうがいいのかな?」

Chatra「じゃ、こっちも、タナーイ様と呼ぼうか?」

ちょっとだけ、言いよどむKhem。

Khem「俺、Bodisorn様に、ここで、踊り手として働き続けたいって申し出たんだ。」

 

Chatra「なぜだ?」

驚くChatra。

Bodisorn卿と密談までしたのに、水の泡じゃん(笑)

 

Khem「かつては、俺だって、てっぺんに上り詰め、庶民階級から抜け出してやるって考えてたよ。でも、それはもう問題なんかじゃない。今の俺は、庶民のままでも、変えることが出来るんだ。(でも)あんたは、その場所のほうが似合ってるよ。」

 

~回想~

あらら、まだまだ、寺院での会話、続きがあったのね。

 

Bodisorn卿「君に関してだが、君には知識も才能もあるのだから、政府の一員として国のために尽くすべきだ。クンSuthinも、息子もまた、政府の役人になったのを見れば、誇りに思うだろう。」

ほら、やっぱり!!

タヌキさんは、タヌキさんなのよ。(苦笑)

こんな喰えない動物貴族相手に、大丈夫かな? Chatra。。

 

~Khemの部屋~

 

Khem「蒸気船は、海を渡るために造られたんだ。帆船は風のあとを追う。そして、手こぎボートは、あらゆる運河や川を通り抜けていくことができるんだ。」

世の中の仕組みに合わせて、自分の立場を、なかなか言い得て妙な表現をするKhem。

確かに、与えられ、型に嵌められ、まったく、異に染まぬ生き方をするなんて、Khemには似合いません。

 

笑みを浮かべるChatra。


 

~寺院~

 

Chatra「父は常々、流れに逆らってあがくのは愚かだと、私に申しておりました。」

つまり、役人の話を受けるってこと?

 

頷き、立ち上がるBodisorn卿。

 

そのまま、Bodisorn卿に異例なほど、近づくChatra。

Chatra「ですが、私はそうは思わないのです。」

 

 

Bodisorn卿「・・・・?」

不思議そうに、Chatraを見上げるBodisorn卿。

これは、これは、タヌキさん、うかうかしてると、足もとを掬われるかもしれませんよ。

 

Chatra「今、シャム(サイアム)国は、流れや波、風に逆らって衝突する可能性もある蒸気船ですよね?」

そうか、先に、蒸気船の比喩を出したのは、Chatraのほうだったのね。

Khemが、お膳立てされた爵位になんかで、収まるはずがない・・っていうだけじゃなくて、自分と、同じようなことを考えていたって、わかったからかな。

笑みを浮かべるChatra。

この笑みの正体は、それだったのかも。

 

 

おお、ここで、エンドロールが始まったから、

なんとも、Chatraの後光の刺した顔と、意味深な言葉で、締めるじゃん・・とおもったのですが、まだ、続きがありました。

 

~“ManSuang” 舞踊団控えの間~

 

マダムPhikun「腕を曲げて、腕を下に曲げるのですよ。今度は、腕を上に曲げましょう」

 

団員達が集まってきました。

 

一段高いところから、新人の踊り手女性たちの指導の様子を見ているKhem。

 

Chatra「お~い、Khem、ルアン(Ruang 白猫ちゃんの名前ね)をお前にまかせるよ、団長さん」

え、Khemったら、“ManSuang”の舞踏団の団長になったの?Σ(゚Д゚)

たしかにね、世が世なら、爵位(タナーイ)付きの旦那様だったんだもんね(笑)

 

振り返るKhem。

 

Khem「それじゃ、この国のことは、あんたに任せるよ、Luang様」

数秒見つめあい、ルアン(Ruang)を抱きしめるKhem。

 

その間に、そっと、“ManSuang”を後にするChatra。

 

Chatraの背中を見送るKhem。

 

The End

 

 

 

★『Man Suang』#9 (終)視聴後雑感完了★ 

 

この映画を一言で論じるならば、これはもう、Apoの、以前からの伝統舞踊への関心度や取り組みに関する企画ありきな物語。。

 

映像作品という点では、ドラマではなく、映画というスタイルでしたが、昔のタイのことをよく知らない私が見ても、とても美しくて、楽しめました。

とは言え、若干のチープさの解消などは、プロデューサーの腕力というか、予算の問題でしょうね(笑)

 

演技的な意味で言うと、ちょっと、力量がまちまち・・・というか、皆、登場人物のシーンによっては、すごくいいなぁ、と思う部分もあったので、Apoに、集中させすぎた部分が強かったかも。

せっかく伝統芸能を扱うのであれば、浅く見せるのはかえって逆効果と言う気もしますが、さすがに、欲張りすぎはよくないです。(苦笑)

 

あともしかしたら、私の付けたし解釈が、蛇足だった部分もあるやもしれず。

最後なので、伏してお詫びを・・・。

 

でも、ここで、終わっていた可能性もあるのか。。

 

なんとなくですが、『KinnPorsche』の出来が良かったので、次回作に関して、迷走状態に陥ってるのでは・・・と、ちょっと心配だったんです。

過去形じゃなくて、この映画をちゃんと内容を押さえながら見終わった今、余計、その考えが強くなったのかもしれません。

 

あとから考えた時に、後悔することのないように、Be on Cloudも知恵を出し合ってる、と信じてます(笑)

 

長々と、お読みいただき、ありがとうございました。

 

どこが、慣らし運転やねん!な感じで、始まりましたが、次の作品は、ぶっつけで行きます(笑)

まだ、見てないのに、頭から筋追いしようとしています(笑)

 怖い、怖い!

暴挙を笑ってやってください。

本当にできるか、エピソード1くらいは、形にしてからアップしたいと思いますので、しばし、お待ちを!

 

あ、その前に、ちょっとした記事を挟んだりするかもしれません。。

 

★『Shine』に続くのか?(笑)★