最初、訳した時の感覚では、もう、終わってる頃だったのになぁ~。

凝視ナンデコウナッタ?

大丈夫です。次で、本当に終わります(笑) 

 

話は全然違うんですけど、最近、レジェンドドラマの、リメイク版、結構やってますよね。

『Love Sick 2024』を見てしまったら、当然、懐かしくて『Love Sick』(2014)も見たくなってしまうのが人情。

 

タイドラマの制作サイドが、こぞって“脱青パン・脱工学部ユニフォーム”を目指して(笑)、試行錯誤を経た結果、今、俳優たちの年齢に見合う内容のBLドラマが量産されてきたというのに、青パンドラマ、まんまと見てます(笑)

 

↓これをみれば、青パンドラマの説明いりませんよね?

 

『Love Sick』を見てから、というもの、常に、私のイケメンアンテナに引っかかり続けているAugustが、『上瘾』(2016)のタイ版リメイク『รักร้าย นายเสพติด Addicted Heroin』のグー・ハイに相当する役をやるという流れがあり、それももうすぐ最終回。

(まだ、全然、追いついてないです。)

 

『Bad guy my boss』の主演二人のビジュがかなりクオリティ高め。

これって、台湾ドラマの『絕對佔領』と同じ? リメイク? リスペクト・オマージュ?(笑) 

切れ者社長と有能男性秘書・・のシチュエーションと大まかな展開が、かなり似てるような気が・・・と、タイ版を見てると、びびの鶏脳がしきりに訴えてきます。← 『絕對佔領』を見てた時が、コロナ明けくらいの時期で、頭がボケボケしてたからかも。。。(笑)

 

結局、これら、筋追い次回作のヒントじゃないことだけは確かです!爆笑

 

なお、こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、今回は特に、1800年代中期のタイが舞台ということで、国史、文化・風習など、まったく知らないことだらけ(笑)

その辺は、かなりアバウトになってると思います。

なにどういうこと? へぇ、昔ってそうだったの? など、それら無責任な視点も含め、ラストまでの完全ネタバレです。

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

『Man Suang

 แมนสรวง

 2023年(Thai) Aug 24, 2023 

 2時間4分

 視聴可能対象:13歳以上

 制作:  Be On Cloud 

 

今回も(勝手に)分割です。

前記事をご覧になってない方は、こちらから・・・

『ManSuang』#1 #2 #3 #4 #5 #6 #7

 

『ManSuang』#8

 

 

【ご注意】

 

これは、サスペンス調というかミステリー系と謳われている映画なので、一応、お知らせを入れておきますね。

 

時間配分的なことを言えば、終盤に差し掛かってはいますが・・・まだまだ、一波乱ありそうなくらいは残ってます(笑)

 

この前にも散々、ネタばらし的な段階を経てますし、 おそらく、あらかた、皆さんが予想されている通りの結末に向かっていくとは思いますが(笑)、一応、ミステリー的な意味でのネタバレゾーンに入りますので、今までのお話の流れから、ああ、これは実際に、映像を先に見たいな、と思われた方、ここで、Go Backしてくださいませ飛び出すハート

 

 

 

~Tiangの回想~

 

ここで、Suthinが殺されたあの晩のManSuangの様子を、犯人サイドの視線で見ていくわけですね。
 

Tubtimに文書を預け、階段脇に立っていたSuthinを見つけたTiangの配下。

 

急いで、Suthinの腕を取り、奥へと誘導する。

 

 

~“ManSuang” 執務室~

 

Tiangの元に連れてこられたSuthinborirak。

 

Suthin「Chen先生はどちらに?」

Tiang「Chen先生は外出されています。なにか、お手伝いできることはありませんか?」

 

Suthinの隣に腰掛けるTiang。

 

Chen師がいない、とあって、かなり困るSuthinborirak。

 

Suthin「Chen先生にとっても、重要なことなのだ。そして、できるだけ早く、中国に戻らねばならぬ。その手配をしてくれぬか?」

 

Tiang「明日の夜明け、パクナムから、広東省にむかう船があります。もし、お望みであれば、私の部下が、ただちに、パクナムにお連れ致します」

Suthin「感謝するよ、Tiang。すぐにでも向かいたい」

 

微笑むTiang。

 

Tiang「Chen先生にとって、重要な書類については、どうぞ、私の元に残していってください」

Suthin「・・・・・・・」

 

書類・・・とは、言わなかったのに、Tiangは知っている。

 

全てを察知したSuthin。

 

Suthin「今、気づいたよ、下に忘れ物をしてきたようだ」

 

そういうと、立ち上がるSuthin。

もちろん、そのまま、素直に出ていけるはずもなく、怪力男に阻止され、強制的に座らされ、懐に入れた書類筒を取られてしまう。

 

すかさず、Tiangの手に渡った書類筒。

開けると、中は、空っぽです。

そりゃ、一足先に、Tubtimに預けたからです。

 

Tiang「書類はどこだ?」

 もう、政府の事務官とは言え、遠慮はしません。

 

隙をついて逃げようとするSuthin。

 

Suthin「近づくな!」

手に持った(自分の)ナイフをちらつかせます。

 

銃を構えるTiang。

 

Tiang「(そんなことをしても)不必要に疲れるだけだ。書類はどこにある?」

 

パパ、もう覚悟を決めたのね。

 

Suthin「地獄に・・やつらもろともに突き落としてやる!!」

 

そう言うと、自分で自分の胸にナイフを突き立てるSuthinborirak。

さすがに、これは、Tiangにとっても、予想外の行動でした。

 

さきほどの部下が、そのまま床に倒れたSuthinの絶命を確認する。

 

Tiang「“ManSuang”の外に放り出して捨てておけ。強盗にあったように見せかけるんだ」

 

<Chen師殺害の直後>

 

Chen師を突き落としたあとに、インコに餌を与えたTiang。

 

そうやって、これまでも、手を汚してきたのね。

 

 

立ち上がると、部屋に飾られた「孝」の文字に、さきほど、Wichiendejから辱められた盃を投げつける。

だいぶ、イライラしています。

 

あと、気になる「孝」の文字考察は、ちょっと、スケールが大きすぎて、それこそ、終わりが見えなくなりそうなので、ここでは、割愛させていただきます。

 

~隠れ家? 隠し部屋?~

 

図書室のように、蔵書が一杯。

 

Khem「爆竹に火をつけたのは誰なんだ?」

Chatra「つきとめるのは難しいな。確実にわかっているのは、Tiangが、父SuthinとChen師の死の背後にいるということだ。

 

「そして、私のだ」

 

その声に、振り返るChatraとKhem。

 

そういって、現れたのは、Hong様~~~!

たぶんそうだと思ったよぉ~~~(笑)

っていうか、わかりやすすぎたよぉ~~~(笑)

 

・・更に言えば、こんな地味な服、Hong様、よく持ってたねぇ(笑)

 

~回想 #4・#5 ~

 

Hong「私は、曲げることはできる・・」

そして、Tiangを見上げるHong。

Hong「だが、私はバカではないのだ」

 

思わぬHongからの反撃に、目を見開き、そして、嗤いだすTinag。

 

Tinag「あはははは」

そのまま、部屋を出ていくTinag。

 

 

おお、その続きがあったのね。

 

例の、“Tua Hia”のアジトに通じる箪笥の扉から出てきた男性。

隠れて、今の会話を聞いていたんだ。。

というか、Hongが、Tiangの正体を気づかせるために、呼んでいたのでしょうね。

 

男性「今ようやく、彼(Tiang)が、決して忠実ではなかったのだ、と理解しました」

 

えっと、この人は誰だっけ?

“Tua Hia”の幹部だっけ?

 

「Hong様のお望みになること、そして、我ら“Tua Hia”の同胞たちがなにをすべきなのか、なんなりとお申し付けください」

 

満足そうに頷くHong。

 

この段階で、“Tua Hia”は、Tiangを見限っていたわけです。

 

~“ManSuang” 厨房~

 

先に、忍び込んでいたのは、さきほどの、“Tua Hia”の人。

身のこなしからして、普段は雑技団の人なのかしら?

 

誰かが入ってくる気配に、高床の下に隠れる。

 

Tiang「紅棗煎餅に、花生(ピーナッツ)の粉を使うように、料理長に伝えるのだ」

 

はっきり聞きました。

 

さて、そのあとは・・・

 

医師「この強壮剤は、ペルシャ人の製法に従って醸造されたものです。(これを飲めば)死んだように見せかけられるでしょう。“夜の恐怖”とも呼ばれるペルシャにある木の青い実から抽出されるものです。」

 

そのエキスをいれたお茶を入れるKhem。

もちろん、このことは、事前に、PhitやJoにも、情報が共有されている。

 

医師<それを身体に摂取すれば、誰の目にも、死んだように見えるはずです>

 

要するに、ロミジュリの、仮死薬みたいなものね。

ここでも出てきたロミジュリ風味。← すべて、私の妄想の煙(笑)

 

料理長が、紅棗煎餅に、落花生の粉を使ったことは、厨房にいたErb(Thongmakの奥さん)が横目で確認済み。

 

そして、会食の前には、(元娼婦のYueanさんの迫真の演技に、コロリと騙されるTiangの部下のおかげで)花生の粉の混ざった紅棗煎餅は、Thongmakの奥さんErbさんが普通のものと、すり替え完了。

 

 

もうね、“Hong様死んだふり作戦”に、“ManSuang”の協力隊の皆様、オールスター総出演ですよ。(笑)

 

当日、お茶などのサーブは、Khemが担当。

Hongと視線を合わせるKhem。

 

素知らぬ顔をして、飲み干すHong。

 

Tiangの手前、単純な“死んだふり”は通用しないとわかっていたんですね。

 

医師<薬効は、数分以内には効き始めるでしょう。ですが、服用した人間が目を覚ますまでには、通常、4時間程度かかります>

 

Hongが倒れた裏では、そんなことが起きていたのでした。

 

 

Hong「Tiangが、実に野心的な人物だということはわかっていたが、私の父を騙して武器をここに保管させるため、“Tua Hia”に反乱を命じ、Wichiendej卿と結託していたとは、考えもしなかった。」

 

Chen師が、Hongにいろいろ教えなかったのは、老獪な貴族たちを前にして、Hongの身の安全を思っての上だったのかもね。

 

Hong「そして、私の父が反対した時、殺すことにしたんだ」

 

Khem「それから、爆竹の暴発はおそらく、Bodisorn卿の仕業でしょう。」

 

反Tiangとなれば、単純にそう考えるのも無理はありませんが、Bodisorn卿がそういうことをする性格なら、今までも、散々、やってそうだけどね(苦笑)

 

Hong「さぁ、それはどうだろうか。Tiangは野心家すぎる。Wichiendej卿が、Tiangに戒めを与えたいと考えたのかもしれない」

視聴者、Hong様の洞察力を見直す(笑)

 

・・・っていうか、あの爆竹暴発騒動の時の、ショックを受けたWanの反応が気になるんだよね。

ロウソクに火をつけた人物は、はっきり映されていなかったけど。。

あの時、傍に、あの小さな女の子がいるのを知らなかったんじゃないのかな。

 

Chatra「彼らは、お互いをつぶすための武器として、秘密の文書を使いたがっていた。誰の手にも、あの書類を渡してはなりません」

Hong「あの書類をどうしたらいいと思う?・・・燃やすか?」

Chatraの顔をみて、問うHong。

 

Chatra「誤った手に委ねるよりは・・・ましです」

 

Khem「やっと手にいれたんだぞ。確かに、それらを燃やしたら、あんたとあんたの家族は無事だろうけど・・」

でも、自分たちはどうなる、という気持ちで、興奮するKhem。

 

Chatra「そのとおりだ・・・」

Khem「ちょっと、自分勝手すぎないか?」

Hong「落ち着くんだ。」

 

Chatra「自分たちは、間違ったことをしたとは思えない。(それなのに)やってもいない罪で、家族が罰をうけることになるんだ

Khem「だけど、あんたの父親がやったことじゃないか!!」

Chatra「お前となにが違うんだ? お前だって、罰を受けるのを恐れているだろう!だから、道徳心のかけらもない上流階級の連中であろうと、気にも留めずに、盲目的に奉仕するんだろ!!」

売り言葉に買い言葉とはこのことだとしても、すごい言い方!

興奮していたとしても、ちょっとひどいかも。。

 

Khemのおかげで、パパのこともわかったし、文書だって手に入れられたんじゃん。

そうじゃなければ、まだ、しばらくは、タフォーンを叩いてるだけだったかもよ。← ごめんね、私、やっぱりKhem派なの。

 

Khem「ああ、そうだよ。俺は、主人の命令どおりになんでも従う犬みたいな存在だよ。ただの奴隷だからな。俺には選択の余地なんかないんだ。あんたみたいな、高貴な家の生まれじゃないんでね!

バンっとテーブルを叩くHong。

 

Hong「(自分たちで)自分たちの時間を無駄にするのを止めないか!(怒)」

 

すみません。半分は痴話喧嘩みたいなものです。

 

っていうか、今、Wanは、どうしてるの?

 

Hong「TiangとWichiendej卿は、“Tua Hia”を反逆者として仕立て上げるだろう。たとえ、無実であっても、彼らは捕まってしまうだろう」

 

結局、この三人、状況は、皆、同じなのです。

 

Hong「あれらの武器が“Tua Hia”とはなんの関係もないことを、証明しなければならない。お前たち二人に助けてもらいたいし、必ず恩返しはする。」

 

じっと、Hongを見つめるKhem。

 

Hong「お前(Chatra)はどう思う?」

Chatra「・・・・・・象が闘う時、草は必然的に踏みつぶされてしまう。まさにその通りです」

父親がかつて、自分に告げた言葉でした。

 

そう語り、椅子に座るChatra。

それをみて、Khemも腰を下ろす。

 

悲しいかな、踏みつけられる草同士、争う立場にすらないのです。

 

Khem「こちらがなにか行動を起こす前に、Bodisorn卿は私を刑務所に送り込み、Kijraksaを殺したと主張するに違いありません」

なんか、みんな同じ立ち位置みたいな雰囲気になってますが、まぁ、この中で、一番、分が悪いのは、Khemですからね。

言うことだけは言っておかないとね。

 

Hong「そうであるならば、我々は、やつらを一網打尽に排除するよう、準備をする時間を与えないためにも、早めに行動しなければならない

ともすれば、感情的になってしまいがちな、KhemとChatraのほかに、リーダー的なHong様がいてくれてよかった・・・と、心から思ってしまったよ。

 

 

そして、やってきた旧正月。

 

チャイナタウンの市場に、練り歩く獅子舞や、雑技団の人々。

 

それぞれ軒を連ねている商店に、祝儀を渡す被り面をかぶった囃し手が回って歩いている。

 

店主「多謝、多謝(ありがとうございます。)Tiang先生とManSuangが、今年こそ、幸運と富に恵まれますように・・・」

 

 

~“ManSuang” 広間~

 

準備は、こちらでも、佳境です。

 

Thongmak「いいか、Wan。これはな、サイアムで最も大きな爆竹だぞ。あはははは」

こくん、と頷き、作業を続けるWan。

 

そこに、Khemが近づいてくる。

Khem「おい、Wan」

 

人目を避けながら、「これ、お前にあげたかったんだ」と、輸入物のたばこを手渡すKhem。

 

Wan「外国の・・たばこ? こんなもの、どこからくすねてきたの?」

Khem「買ったんだよ」

Wan「かなり高かっただろ」

Khem「平気さ。お前が好きだって知ってるからさ・・」

 

そんなKhemの歩み寄りの言葉に対しても、Wanは目を合わせようとしないの(涙)

 

Khem「俺、お前を不愉快な気分にさせるようなこと、いっぱいしちゃっただろ。」

 

え・・・と、ようやく、WanがKhemの目を見つめる。

 

Wanの手をぎゅっと押さえ、そのまま、立ち去るKhem。

 

Wan「ありがとうな・・・Khem」

その声に振り返り、再び、Wanに近寄ると、無言で、Wanの肩に手を乗せるKhem。

言葉にしなくても、これで、十分伝わるはずなんです。

本来ならば。。。

ずっと、苦難を共にしてきた、親友であるならば・・・・。

 

でも、Wanの様子を見る限り・・・、Khemを取り巻いている状況よりも、“Khemが自分のことを顧みてくれたことだけが嬉しい”・・・そんな感じがしてしまいます。


あと、少しです。

 

 

★『Man Suang』#8 視聴後雑感★ 

 

言うて、“ネタバレ”とわざわざ、冒頭に書くほどのことでもないくらいの感じなので、ちょっと迷ったんですけどね。

ま、ミステリーの場合、結末までネタバレとは、ちょっと違うのでね、一応、エクスキューズしておきました。

 

Hong様が死ぬわけない、と、90%くらいの方はお考えだったと思いますが、そのとおりです(笑)

 

私は、結構、群像劇が好きで、本筋ではあまり、フューチャーされない人が、大団円の直前に、活躍する、とか、大好きなんです。

 

今回も、ただ単純に、仮死薬の力を借りて、「あら、生きてたのね」だけじゃなく、事前に、信頼する“ManSuang”の従業員たちに協力を仰ぎ、みな、自分の持ち場で、それぞれが任務をこなしていた・・っていう流れが、見ていて、すごく楽しかったです。

 

閉ざされた空間でしか、生きていけない籠の鳥。

TubtimやマダムPhikunのシーンで、そう表現しましたが、それには続きがあります。

 

身分的には“奴隷”と称される立場であっても、そこが自分の人生のステージならば、精一杯、その場所を大切にしたい。

そこで何が行われているのか、なにも知らなかったではすまされない。

変に、隠し立てされることなく、みんなで“ManSuang”を守っていく・・・という“ManSuang”の新時代の幕開けは、もうここから始まっていたのかもしれないです。

 

だからこそ、その中に、Wanが混じってないのが寂しい。。

 

 

★『Man Suang』#9 Finalに続く★