『コインロッカーの女』、『最後まで行く』に続く韓国ノワール祭り!
前回は『ハイヒールの男』で最強の性同一障害の刑事までいきました。
今回レビューするのはこちら('∀`)ノ *ネタバレなしです。
映画『ファイ:悪魔に育てられた少年』(2013年)
原題は『ファイ:怪物を飲み込んだ子』。
『白昼鬼』と名乗る強盗殺人の犯罪集団が起こした誘拐事件。警察の介入で身代金受け渡しに失敗、さらった子供を始末しようとしたが、リーダーのひとことでこの子を育てることになる。
五人の凶悪犯と、囚われている女に『ファイ』と名付けられ育てられた少年。
なぜかこの五人に可愛がられ、それぞれの犯罪スキルを教えられ、五人を父として、また五人も我が子、弟のようにして暮らしてきたのだが、ある事件をきっかけに少年の壮絶な運命の歯車が動き出すのだ。
『最後まで行く』と同じで、韓国ノワールとしてはまだぬるいかもしれない。けど、いやぁ色んな意味で面白かった。キャストがスゴイしW
主人公。8歳からの天才子役だったみたいだけど残念ながら初見でした。
けど弱冠二十歳で結構な演技力。イケメンではないという控えめな子です。
そして五人の『父親』達!
『白昼鬼』のリーダー。『チェイサー』や『セシボン』で渋い中年役やったけど、今回はホント悪魔みたいなカリスマ犯罪者。恐い父親。
頭脳担当。ファイは自分たちと違うと考え、ファイの得意な絵の世界に進ませようと美術学校に留学させようとする。良心的な父親。
プロドライバー。酔っぱらいで女癖が悪いが子供っぽく明るくてファイと仲良し。『最後まで行く』でパク・ボゴムの叔父さんの警察幹部を演った時とイメージがぜんぜん違う!ファイが大好きな優しいパパ。
武器・格闘技担当。銃火器の調達・改造、格闘技のプロで兄貴的な父。
パンガクマンパンガウォヨ担当。ウソw まさかの『応答せよ』メンバー登場。
刃物担当で、ちょっと切れてる。(危ない意味で)。犯罪を楽しんでるタイプで、気前が良くファイの成長も楽しんでる気さくな父。
そして予告編にも出てこない『応答せよ』メンバーがもうひとり!
パク・チュオン役のユ・ヨンソク!
ヤクザの会長(市長)子飼いの若きトラブルシューター。
若くて童顔なのはそのままにやるときゃやるイケイケなあんちゃん!
ど、どうしちゃったんだチルボン!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
こ、これがチルボンの本当の姿なのか!
つーかユ・ヨンソクは『オールド・ボーイ』でデビューして、『応答せよ1994』にたどり着くまでの10年間は、結構ダークな役をやってきたのだ。
『ホラー・ストーリーズ』ってオムニバス映画でもそうだった。
さらってきた女子高生に、眠れないから怖い話をしろと強要するアブナイ青年役。この映画では『応答せよ1988』のラ・ミラン女史も出てきたw
『ファイ~』は韓国映画お得意の犯罪・残酷・悪徳警官・汚職・銃撃戦・カーチェイス・復讐・家族愛と全て揃った映画。
ただ韓国ノワールと言い切れないのは先の読める展開だからかも。
もっとどんでん返しが欲しかった。
けどオススメの作品です!
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そんじゃアンニョン♪('∀`)ノ