(株)ヒューマン・エッジ代表取締役社長・斧出吉隆のブログ -36ページ目

グローバルタレントってどんな人?

グローバルで活躍できる人材に必要な能力とはどんな能力なのでしょうか?おそらくこれが正解だとよべるものはないと思いますが、多分こういった能力を持っている人たちではないかという想像はできます。それは次のような能力を持ち合わせている人達でしょう。

そして、それらの能力を開発してゆくには何を鍛えればよいのかということについて以下のようにまとめましたので参考にしてください。



ここで述べているグローバルタレントになってゆくための能力というものは、決してひとつひとつが独立しているわけではありません。3つの能力は全て関連していてどれがかけてもグローバルタレントとして活躍するのは難しいと思います。例えば、リーダーシップを上手く発揮するには重要なことを簡単にして周りの方々に伝える力、つまりコミュニケーション能力が必要ですし、周りの人が納得できる内容、つまり論理的な内容が必要になります。

ただ残念ながら、こういった能力はグローバルで生き延びてゆくための最低限必要な能力であり、日本から海外に出て仕事をする場合、いきなり現地で現地社員の上司としてマネージャーとして働く場合があります。この場合にはまた、別のビジネススキル(求められる能力は一緒である)が求められることになります。この点については、基礎編が終わってからご紹介したいと思います。

それでは次週より「リーダーシップ」について考えてみたいと思います。

グローバルタレントっていったい何?海外経験は必要なの?

先週は「営業力の強化」という観点から、グローバルタレントを育成するためには何か特別な処方箋が存在しているかというと、決してそういうわけではない、ということについて触れました。

しかし、一方では、日本の企業はこれまで、企業派遣としてのMBA取得者を奨励してきました。最近でこそあまりMBAのことは話題に上らなくなりましたが、一時はクラスの中に日本人が多すぎて、日本人の入学を制限しているという話も聞いたほどです。それについての真偽はわからないですが、それほどまでして、日本企業はMBAの保有者を育てようとしていたのはなぜなのでしょうか?

当然のことながら、「グローバルで通用する社員を育てるため」という返答が期待されます。

確かに彼らはグローバルで活躍できるためのポテンシャルは得られたかもしれません。そういった会社の期待値と本人たちの期待値が少しでも一致していれば、多くのMBA保持者が会社を去らなくてもよかったかもしれません。

しかし、残念ながら実際には、ほとんどの企業派遣のMBA保持者が元の会社を辞められています。多くの企業は、MBA保持者を会社の変革のための貴重なツールとして使いこなせなかったのではないでしょうか?

MBA派遣というのは「グローバルで活躍できる社員を育成するため」というよりは、採用のための魅力的なツールとして社内MBA取得制度があったように思います。つまり、会社の企業文化は変えないけれど、何らかのご褒美としてMBAを取ってきたら?という捉え方をされていたのではないでしょうか?これでは会社の文化は変わりませんし、MBA保持者の居場所もなかったわけです。

ここで私が言いたいのは「グローバルで通用する人材」を育成するのに、わざわざMBAを取りに行かせる必要は無いということです。私はこれまで多くのMBA保持者と一緒に仕事をしてきました。しかし、彼らが全てグローバルで活躍してゆくのに「Effective」な人材かというと決してそうではありません。MBAの単位はとったけれどグローバルで通用する「ものの考え方」「リーダーシップ」「コミュニケーション力」などがしっかりと身に付いたわけではないのです。

まずしっかりと日本語で、グローバルで通用する「考え方」「リーダーシップスタイル」「コミュニケーションスキル」を身に付ける事が大切です。なぜならば人は英語を使ったからといって、けっして日本語のビジネスレベルを超えることは無いからです。

営業力の強化について

グローバルタレントを育成するために何か必要な特別なプログラムが必要なのかというと、そういったものはありません。ただ、グローバルでビジネスをおこなってゆくのに必要なビジネススキルを学んでいるかどうかが実際のグローバルでの仕事のやり方につながってきますので、グローバルで通用するビジネススキルを身につけておく事が大切です。

先日、小森康充さん という方の出版記念パーティに参加してきました。小森さんは現在私と「チームCAN」 というネットワーキングを作っている方で、私と同じようにP&Gで長年営業の経験を積み、その後、ロレアルやコーチの営業責任者として活躍した方です。3月に「スベらない商談力」という本を出しましたが、これが、なんと「紀伊国屋」や「アマゾン」でベストセラーになっていて、今も売れ続けているそうです。

本の内容は営業においてコミュニケーション力を強化するためにはどうすれば良いかについて書いてあるのですが、実はこの中には「グルーバルで通用するコミュニケーションスキル」がぎっしりと詰まっているのです。何故ならば、この一連のコミュニケーションスキルのベースには当時のP&Gのトレーナーとして世界を飛び回っていたボブ・ヘイドンという方から教わった事が、ぎっしりと詰まっているからなのです。

特に何かミラクルが含まれているということではありません。しかし、ボブ・ヘイドンから直接おそわったというアプローチには実に納得性があり、実践で成功した話によって裏づけされているために、自身に満ち溢れています。これがグローバルで通用するビジネススキルの典型だといえるでしょう。

たとえば、小森さんが言及しているいくつかのことは「積極的傾聴」というコーチングのスキルの中にも、すでに含まれていることです。しかしながら、多くの他のコーチング研修の場合には、それを単なるスキル、使い方として紹介し、研修の中でロールプレイをおこなったりしているようです。

欠けているのは「なぜこのようなスキルが必要になったのか?」「実践ではどのようにしてスキルを使い、結果を出すのか」といったことを理解できているかどうか?だと思います。P&Gではこのコミュニケーション力を全面的に展開した結果、会社としての営業力は大きく上がりました。大切なのはこういったコミュニケーション力は、逆にグルーバルでも通用すること!だと思います。