(株)ヒューマン・エッジ代表取締役社長・斧出吉隆のブログ -28ページ目

ネットワーキング2

前回、ネットワーキングの大切さを考えてみましたが、それでは、どうやればネットワーキングできるのでしょうか?ネットワーキングは待っていても決して向こうから歩いてきてくれるわけではありません。

まず最初に必要なことは、自分からネットワーキングを作る「行動」を取らないとけない、ということです。

先日、大学生の方、20名ほどに集まってもらってリーダーシップの話をしたのですが、その場に集まっていただいた方の9割がある男子学生との繋がりで参加していたのです。明らかに、彼のリーダーシップはずば抜けていましたが、改めて、ネットワーキングがリーダーシップを発揮するのに必要なスキルであることを認識させられました。

彼の行動を観察していると、必ず自分から誰かに話しかけて、うんうん・・そうだね、などと話をしては笑い声が聞こえてくるのです。おそらく、話をした人たちは、何かしら気分良くなっているのでしょう。実に上手くコミュニケーションのスキルを使って、回りの人たちを巻き込んでいたのです。

次に、ネットワーキングをおこなう機会点を見つけることも大切なポイントです。

私と一緒に「チームCAN」を作って活動している、小森康充さんという方がいます。この方は「スベらない商談力」という本を出したのですが、この本の出版には多くの方が協力をしています。小森さんのためにボランティアで動く人がたくさんおられるのです。それはなぜなんでしょう?

理由は2つあります。1つには、小森さんは積極的に自分から、繋がりを持とうとする行動を取っています。自分からアポイントを取って、先方の方のところにお伺いをして、いろいろと話を聞いてくるのです。以前、彼の本の出版記念のときに、何人かの方が、こういった小森さんの行動について話をされていました。「人」というのは、わざわざ私を訪ねてきてくれた、ということに感謝をして、何かをお返ししたいという感情を持つようですね。

もう1つの理由は、SNSを使ったネットワークです。小森さんは、あるSNSの中で、アクセス数が1番なんです。なぜ、1番のアクセス数になっているかというと、継続的な情報発信だと思います。ブログを含めて、メルマガや、最近のニュースなどで、頻繁に情報を流してより多くの方の関心をひいているのです。ネットワーキングに対する小森さんの努力が多くの人との繋がりを作り、結果的に彼を助けることになっているのです。

ネットワークの機会はたくさん世の中に存在しています。皆さんも積極的にネットワーキングを楽しんで自分のリーダーシップを成長させてはいかがですか。

ネットワーキング

さて、先週までは、リーダーシップを上手く発揮するための枠組みの一つとして、Objective Sharing(共通の目標を持つ)について触れてきました。共通の目標を持つためには、他者を巻き込んでゆくプロセスが必要ですが、そのためにはコミュニケーションのスキルが必要になります。そこで、コミュニケーションの原則についての理解を深めてきました。

今週からは具体的なスキルについて説明してゆきます。

まずは、「ネットワーキング」ということです。ネットワーキングというのは繋がりを持つということです。そんなことは当たり前のことでわかっている、といわれそうですが、それでは、ネットワーキングというのが、リーダーにとってなぜ、それほど必要なのでしょうか?

その答えを考えるには、もう一度「リーダーシップの定義」にもどる必要があります。リーダーシップというのは「他者に対して提供する影響力」のことでした。そして、影響力によって、私のビジョンや、進むべき方向性とアプローチに対して、共感し、同意してくれる人たちがいるからこそ、私は私のリーダーシップを発揮できるわけです。つまり、残念ながらリーダーは一人では何もできないのですが、リーダーを支えてくれる人、いわゆるサポーターが多ければ多いほど、リーダーの影響力は増してゆくことになります。

ネットワーキングはこのサポーターの集団を形成してゆくのに非常に大事な役割を果たします。わずか1~2分の出会いが、私たちの人生を大きく変えることもあるのです。逆に言うと、もし、私たちが前向きにネットワーキングをできないでいると、私たちは人生の多くの機会点をみすみす見逃しているかもしれないのです。

ネットワーキングというのは決して相手から提供されるものではありません。私たちが、自ら進んで積極的に、他者との繋がりを構築したいと思って、実際に他者に対して働きかける行動を起こさない限りは決して成り立たないのです。選挙運動で、立候補者が有権者に対して握手を求めにいく場面がありますが、ああいった行動は、まさにネットワーキングを実現させる行動だといえるでしょう。では具体的に私たちはどうすれば良いのかを来週から考えてみましょう。

質問は会話をコントロールすること

さあ、コミュニケーションの原則について、最後は「質問は会話をコントロールすること」という原則についてです。

まず、質問をするということの意味合いについてですが、質問というのは会話の中でいろんな役割を果たします。会話をイメージしながら具体的な役割りを確認していきましょう。

会話というものは、会話をする主体者が最初誰かを相手に話しかけないと成立しません。「ねえねえ~」でもかまいませんし、「あのさ~」でも、「誰々さん!」という呼びかけでもかまいません。要するに会話を開始するのに質問をする必要があります。

次に会話が進むといろいろと相手の話を知りたくなります。その代表的なものが、情報を得るということですね。質問を繰り返すことによって相手の情報をより多く得ることができるのです。短時間でより多くの情報を得るためには次から次へと質問を重ねるという手法が効果的ですね。最近テレビで良く話題になっている「来年度予算に向けた、事業仕分け」の放映の中で、仕分けを判断しようとする議員たちが、質問をドンドンと事業担当者に投げかけています。まさにより多くの情報を得ようとしているわけですね。

そしてもう一つ重要な役割が「会話をコントロールする」ということです。

先週の「沈黙」の説明でも繰り返しましたが、相手にボールを預けるということは、質問をして反応を待っているということです。「~をどう思いますか」あるいは「この条件でいかがですか~」という質問を投げかけることによって、相手の方は返事をしなければいけないという状態に追い込まれるのです。

ここで重要なのは相手の方は返事をしないといけないという状態になるわけですから、当然返事の内容を考える必要がありますから次の会話を予測する余裕はないのです。しかしながら、質問をしている側は、「こういう返事なら、その次はこう聞こう」という具合に、返事を予想しながら会話を進める事ができます。つまり、会話を自分の思う方向にリードできる余裕があるということです。

皆さんも会話の中ではできる限り質問をして会話をリードする練習をして、この効果を実感してください。