(株)ヒューマン・エッジ代表取締役社長・斧出吉隆のブログ -26ページ目

積極的傾聴3

■相手の話に興味があることを示す行動
1.真剣ではあるけれど、やさしい顔つき
2.アイコンタクト
3.相手と同じような姿勢をする
4.少し身を乗り出す

3.は相手と同じような姿勢(ポーズ)をとるということです。人は自分と同じようなポーズをとっている人を見ると無意識に安心感だとか親しみを持つそうです。

私自身の経験からしても、これまで何気なく感じていた事があります。例えば、お互い、たわいもない話をしていたときに、私が背筋を伸ばして「さて、この件についてですが」という切込みをすると、相手の方も、背筋を伸ばして「ハイ、どういったことでしょうか」という具合に、自然と相手と同じポーズをとっているときがあります。このときに相手の方が、逆にリラックスしたようなポーズで対応されるとなんとなく拍子抜けするような感じになります。やはり、こちらが気合を入れたときには相手にも気合を入れて欲しいものです。

このことは、ポーズだけに限られることではないと思います。私が営業をしていたときも、意識はしていなかったのですが、自然と相手のタイプに合わせて声のトーンを合わせていたり、話し方のスピードなどもあわせていたように思います。経験上、こうした方がなんとなく話がうまくいくということを理解していたのかもしれません。

意識をして、相手と同じようなポーズをとることで、(声のトーンや話のスピードなども合わせるようにしてみてください)相手の方の警戒心が少なくなるというのは、一度試してみる価値があると思います。

最後は、少し身を乗り出すということですね。これについてはあまり説明は要らないと思います。ただ、人にはそれぞれ、相手との距離が心地よく感じる距離があるらしいので、極端に相手の方に近寄ったり、するのはかえって警戒心をもたれることになりますから注意してください。コミュニケーションの専門書よっては、この距離が何センチであるということまで細かく記載されているものもありますが、大切なのは、相手の方に興味を持って聞いていますよ!ということを理解してもらうことです。相手の方との信頼関係ができてくれば自然と距離は近くなります。

積極的傾聴2

■相手の話に興味があることを示す行動
1.真剣ではあるけれど、やさしい顔つき
2.アイコンタクト
3.相手と同じような姿勢をする
4.少し身を乗り出す

通常私たちは、人と話をするときには、相手の顔を見ながら話をします。電話などの場合には相手の顔を見ることは余りありませんので、話をしている人の動作よりは、声のトーンだとか、メリハリなどがより重要な役割りをしますが、ここでは、相手の人と顔を見ながら話をする、という状況を想定します。

相手の話に興味があることを示す行動ですから、相手の人が怖がるような行動や、心を閉じてしまうような行動は避けなければいけません。従ってやさしい顔つきや、落ち着いた様子が必要になってきます。

相手が子どもの場合には、子どもと同じ目線の高さまで「しゃがみこんで話を聞く」というのも有効な方法です。大切なのは、相手が怖がって心を閉じたり、本当の事を話さない、という事がないような環境を作ることです。ですから、意識的に少し前かがみで話を聞く姿勢をとったり、相手と同じようなポーズをとることで、緊張を和らげ、「どうぞ話してくださいね」という環境を提供するわけです。

アイコンタクトというのは、文字通り、相手の人の目を見るということです。私が社会人となった頃、今から約30年ほど前には、「日本人の間では、相手の目を見るのは失礼に当たるので、目を見るのではなく、あごの先のほうをなんとなく見て話をしなさい」と教えられたことがあります。その当時は、そんな違いがあるのか~、っと感心していたのですが、これは明らかに間違った教えですね。

少し、考えてみればわかることですが、たとえ日本人同士であったとしても、真剣な話をするときに、相手の目を見ないというのはありえないことです。真剣な話をしようとしているのに、相手の人が目を合わせないというのは、聞きたくないと思っているのか、照れて目を合わせられないかの、いずれかの場合です。

アイコンタクトというのは、「あなたの話を真剣に聞いていますよ」という大切なサインを相手の人に送ることですから、穏やかな表情で相手の人と、必要に応じて目を合わせる事が、相手の人に安心感と信頼関係を作ることにつながります。

積極的傾聴

今週からは「積極的傾聴」についてです。この積極的傾聴の意味は、文字通り、聞き手の人が、積極的に相手の人の話していることに、耳を傾けるということです。このスキル自体は「コーチング」や「カウンセリング」のスキルで良く紹介されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

ただ、ここでは「影響力によるリーダーシップ」を説明しているわけですから、なぜ、影響力によるリーダーシップを発揮するのに、積極的傾聴のスキルが必要なのか?という疑問に応える必要があります。

答えはすこぶる簡単です。リーダーシップというのは、人の具体的な行動や言動である、ということを以前説明しました。

「積極的に人の話に耳を傾ける行動」というのは、周りでその人をサポートしようとしている人に「きっとこの人は、私の話も良く聞いてくれる人なんだろう」という安心感と、私の事を考えてくれている、という信頼感を生み出すからなのです。

リーダーとして、他者に影響力を与えて、自分自身のビジョンや、戦略に対して共感性を持って同意してくれる人を多く集めるには、積極的傾聴を日ごろからおこない、信頼関係を築いておく事が非常に重要です。

それでは具体的なスキルを考えて見ましょう。積極的傾聴で最も根底にある考え方は「相手の人を尊敬し、私はあなたの話に興味がありますよ。喜んであなたの話を聞きますので、どうぞ、心置きなく話をして下さい。」っということです。従って、実際のスキルもこの考え方を体言したものになります。

■相手の話に興味があることを示す行動
1.真剣ではあるけれど、やさしい顔つき
2.アイコンタクト
3.相手と同じような姿勢をする
4.少し身を乗り出す
■話を誘導する
■言葉を繰り返して、理解していることを示す
■相手の話を要約して、自分の言葉で言い換える

次回はこれらのスキルについてもう少し具体的に話をします。