こんにちは、フクロウです。
これは未経験の不動産屋(不動産の知識・経験ゼロの男)が宅建試験に合格して、ひとりで不動産屋を開業して不動産屋のリアルをお伝えするブログです。
新聞やニュースなどで「サ高住」という言葉を見かけますが、「サ高住」とは何でしょうか???
「サ高住」で「さこうじゅう」と読みます。
正式名称は「サービス付き高齢者向け住宅」で、国土交通省や厚生労働省が所管する高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)に基づいた高齢者の為の住宅です。
……う~ん、難しいので分かり易く書きます(笑)
「サービス付き高齢者向け住宅」とは自宅のように自由度の高い生活を送りながら、スタッフによる安否確認や生活相談などのサービスを受けられるバリアフリー環境が完備された賃貸住宅です。
サ高住に絶対付いているサービス
・安否確認→施設職員が利用者の部屋を定期的に訪問してくれるサービス
・生活相談→ケアの専門家が日々の生活の相談に乗ってくれるサービス
サ高住は2種類ある
①一般型
・介護度の低い方を対象としているので、多くの介護が必要となった場合は退去になることもある
・介護が必要になった場合は外部の介護サービスを受ける
②介護型
・多くの介護が必要でも入居可能
・施設に常駐しているスタッフから介護サービスを受けられる
「サ高住=住宅型有料老人ホーム」ではない
安否確認や生活相談などのサービスがあるので、「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)=住宅型有料老人ホーム」と考えるかもしれませんが、これは違います。
あくまで、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)は高齢者のための賃貸住宅なのです。
以前は「高齢者専用賃貸住宅」「高齢者向け優良賃貸住宅」「高齢者円滑入居賃貸住宅」などがありましたが、現在は「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅」のみです。
また、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)を建設する際には国土交通省から補助金が出るので、民間企業なども参入し始め、現在では増加傾向にあります。
サ高住の入居条件
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)には入居条件があります。
年齢60歳以上の高齢者、または60歳未満で要介護認定を受けている方のみです。(※高齢者住まい法により定められています)
ただし実際の入居基準やサービス内容は各サ高住によって異なりますので、気になる方はお問い合わせして確認してみて下さい。
サ高住の費用
◆一般型
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)は賃貸住宅になるので家賃の他に初期費用として敷金がかかります。
家賃は11万円~20万円が多い
敷金は家賃の1~3ヶ月分が多い
◆介護型
家賃、初期費用の他に入居一時金が必要な場合が多い(入居一時金とは入居時に家賃6か月分をまとめて支払ったりすることです)
つまり、サービスの充実度が異なるので、一般型よりも介護型の方が費用が高い!
一般型、介護型どちらでもかかる費用
・家賃
・管理費
・水道光熱費
・各種サービスの料金
※地域、設備などによって異なります
「サ高住」のまとめ
・安否確認サービスと生活相談サービスは絶対についている
・一般型と介護型がある
・介護度が高いと入居できない場合がある
・入居者が亡くなった場合は建物賃貸借契約で遺族が引き継げる
・長期入院の場合は退去になることもある
最近は今現在は介護は必要ないけど、将来に備えて「サ高住」に住みたいという人が増えています。
外出やお風呂など自分のタイミングで出来ますし、色々なイベントも多く用意されているので、高齢者にとって人気があるのも納得です。
サ高住の探し方
①ケアマネージャーに相談する
②ソーシャルワーカーに相談する
③民間の紹介センターに相談する
見学の後、基本的に体験入居があるので安心です。
ただし補助金が出るのでサ高住に民間業者の参入がかなり増えたため、悪質な会社も確実に存在しています。
そして必要以上に費用を請求したり、介護が雑だったりなど、クソみたいなことをやっている会社も残念ながら増えています。
クチコミなどはいくらでも偽装できるので、自分やご家族がしっかりと判断しましょう。少しでも嫌な感じがしたら相談して他のサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の物件に移動しましょう。