下町育ちの馬券王 ~JRA全重賞予想大会・一口所有馬近況~ -4ページ目

土曜の的中馬券

◇昨日土曜の的中馬券
土曜阪神11R シリウスS(GⅢ)
単勝④ 3.0倍×1,000
三連複④⑦⑩ 42.8倍×200


20141004阪神11b


20141004阪神11b

第62回神戸新聞杯(GⅡ)

 先週は本命の◎が東西トライアルを勝ったが、2桁人気のヒモが拾えずに高配当を逃すに撃沈。詰めの甘さが目立つが今週こそは穴馬炸裂で高配当を!

■阪神11R(15:35)・第62回神戸新聞杯(GⅡ)
◎⑧サトノアラジン
○⑩ワンアンドオンリー
▲⑨ハギノハイブリッド
△⑦ヤマノウィザード
△③ウインフルブルーム
△②トーホウジャッカル
☆①シャンパーニュ
☆⑭ダンディーズムーン


三連複⑧軸 ①・②・③・⑦・⑨・⑩・⑭ 計21点


 ◎⑧サトノアラジン。キャリア7戦のうち6戦で1人気を背負う過剰人気馬だが、ようやく人気に実力が追いついてきた。3年前の当歳セールで1億3000万の値をつけてデビュー前から注目されており、2歳時の東スポ杯とラジオ日経杯は共に人気を裏切る結果だった。その後の春クラシックは無理せずに成長放牧へ。そして休み明けとなった7月中京の500万と前走の1000万では大人びた競馬で古馬を一蹴。特に前走の九スポ杯では折り合いに苦労しながらも、準オープンで上位争いを演じたキャリアがある年長馬のバッドボーイを3馬身後方に葬り去った。腰が甘く520キロの馬体を持て余していた2歳時と違い、放牧から戻ってきてからはソエが固まり本格化。池江調教師のケータイの待受になっている?とも噂されているほど溺愛されており、僚馬であるトゥザワールドを先週の新潟へ使い権利獲りに成功。2歳時に敗れたダービー馬に借りを返すお膳立てが整った。


 ○⑩ワンアンドオンリー。ライバルであるイスラボニータを筆頭にダービー2,4,5着馬が先週のセントライト記念で揃って上位を独占。牝馬もハープスターとヌーヴォレコルトが秋緒戦を白星で飾っており、春のクラシックホースが軒並み結果を出している。また例年に比べて故障馬が極めて少ない3歳世代で今回も相手関係から落とせないメンツである。しかし連勝経験がないことやデビュー3戦目の勝ち上がりなどネガティブ要素が多く、ダービー(3人気)と皐月賞(4人気)は人気を背負う立場ではなかった。また弥生賞と皐月賞で上がり最速をマークしているが4角で8番手、12番手だったように目標レースではない今回もダービー時のような積極的な競馬に徹するよりは末脚を試すだけになってしまうことが濃厚。加えて鞍上のノリは凱旋門賞@ゴールドシップの騎乗を来週に控えているが、中間も現地時間の火曜~木曜まで現地で追い切りに騎乗。昨日土曜は新潟で騎乗をこなしているが、スケジュールが非常にタイトであるのは事実。他のレースも含めて騎乗停止の制裁を食らうことは一番避けたい(同じく凱旋門賞騎乗のユウイチや川田、またスプリンターズSで有力馬に騎乗する浜中や岩田なども同様)だけに安全運転に努める可能性は大いに高い。今週から阪神はBコースに替わり、土曜も最内1頭分が異常に伸びる馬場で内枠の先行、逃げ馬が圧倒的優勢とマイナス要素が多い。中間の追い切りで時計が出ていないのは実践タイプなので軽視できるが、鞍上の懸念事項も加味して無理をする競馬はしないだろう。


 ▲⑨ハギノハイブリッド。こちらもダービー出走組だが勝ち鞍3勝はいずれも2000m以上。ダービーこそ連戦の疲労が災いしたが、距離が伸びてこそ良いタイプ。京都新聞杯で本命にした際も指摘したが、サンデーサイレンスの血はもちろん父タニノギムレット(ブライアンズタイム)、母父トニービンと現代競馬を集約した血統背景は興味深い。賞金面で菊花賞出走は当確なので結果に関係なく本番でも狙いが立つ1頭だが、持続的な末脚が使えるので外回りでも阪神よりは平坦の京都タイプ。それでも中間はCウッドで年長馬のワイルドフラッパーを相手に2週連続で併せ馬。先週の新潟でも使えたようだが、綺麗な馬場の阪神で使いたいと陣営からもコメントが出ているように万全の体勢で出走ができる様子。


三連複⑧軸 ①・②・③・⑦・⑨・⑩・⑭ 計21点
 
 7年前の07年から外回り芝2400m施行。2000m時代も含めて過去10年であれば6頭出走したダービー馬が【4.2.0.0】で10年2着のエイシンフラッシュ以外の5頭がダービー以外に皐月賞かNHKマイルを勝利した二冠馬。しかし現行の近7年となると3頭のみの出走で【2.1.0.0】とやや出走自体が減っているが、抜群の安定感を誇っている。


 また07年以降の菊花賞の勝ち馬で本レースを経由していなかったのは09年のスリーロールスのみ。特に近3年のオルフェーヴルとゴールドシップ、エピファネイアの勝ち馬3頭はいずれも1人気で本レースを制して、菊花賞も1人気で連勝している。今年は先週のセントライト記念にダービー出走組が多数流れた(権利を得た3頭はダービー2,4,5着馬)ことでこの傾向にズレが生じる可能性があるが、依然として注目度の高い傾向が出ている。


 ダービーで内ラチに激突した④トーセンスターダムは調教再審査明け。3週続けてユタカが追い切りに乗っているが、春と比較してもトーンの高いコメントが上がってこない。腰の甘さは相変わらずで今回も人気が落ちずに脚質も後方からの競馬なら消せる。他も取捨選択が難しいところだが関東馬⑮キネオペガサスと⑯ヴォルシャーブは8枠がマイナス。前者は半兄にダービー3着馬ベルシャザールがいる良血で堅実な成績だが、相手関係を判断してわざわざ阪神に出向くことになった経緯が不明。後者は6月以来の休み明けとなるが、前走は開催後半で時計の掛かった重い馬場。岩田を起用しても長所が見当たらずオミットとする。


 馬券は配当面を考えると◎○の2頭軸が大本線。配分を考慮しないとトリガミの恐れもあるため要注意。◎からのながしは⑩ワンアンドオンリーが圏外に飛んだ馬券が全て万馬券となるため、ココにわずかな望みを期待するが大勝負ならオールカマーへ。

第60回オールカマー(GⅡ)

■新潟11R(15:45)・第60回オールカマー(GⅡ)
◎⑪マイネルラクリマ
○⑧サトノノブレス
▲⑥ラキシス
△⑯フェイムゲーム
△⑰アロマティコ
△⑦ニューダイナスティ
☆⑭トラストワン
☆③ムスカテール


三連複⑪軸 ③・⑥・⑦・⑧・⑭・⑯・⑰ 計21点


 ◎⑪マイネルラクリマ。前走3着に敗れた七夕賞の際も本命だったが、当時の58キロから別定戦となるため56キロで出走できるのが最大の魅力。2走前のエプソムカップは香港からの帰国初戦で荒れた馬場の中、一旦は先頭に立つ内容で合格点。休み明けでも常に能力全開で結果を出してくれる点も心強い。今回は関西の中堅どころが顔を揃えるが、最終追い切りは南ウッドでの単走。全体時計は目立つものではなかったが、終い12秒4でシャープな動きを披露。唸るような気合乗りがあると陣営からも太鼓判。2200m自体の出走が3歳時のオールカマーのみで実績がないが、2000mが【2.1.2.0】で今回が内回りであることを考えれば1ハロンの延長は全く心配ない。更に鞍上はリーディングを独走中の戸崎を起用。折り合い面に不安がなく好位でも立ち回りが得意なだけに荒れ馬場は大歓迎。


 ○⑧サトノノブレス。春の天皇賞を経由して王道路線を外れた前走の小倉記念は重馬場の中、小回りに見事に対応して後に新潟記念を制する(降着になろうかと言う強引な競馬だったが)マーティンボロを相手に完勝。これまでの全4勝が全て直線が平坦であるコースを考えると今回の内回りも問題はなさそう。神戸新聞杯に出走する同馬主のアラジンと同様で夏を越して500キロを超す馬体に実が入ってきた。最終追い切りは坂路で上がり11秒8。併走していたリグヴェーダには遅れたが、先週もウッドコースでしっかり時計を出しているので全く不安は見られない。あとは鞍上のさじ加減一つだが、前走と比べるとメンバーが強化されたのは事実。人気の中心となっているため、配当面から考えて対抗評価とした。


 ▲⑥ラキシス。中山開催であれば古馬混合の2200mは牝馬の時点で評価が下がってしまうが、新潟内回りの2200mならば思考を変える必要がありそう。本馬は昨年の同時期に500万、1000万の同距離を連勝してエリザベス女王杯でも見事に2着に喰い込んだ。角居厩舎らしくデビューから一貫して男馬相手のレースでも2000m以上を使われてきており、前走が初マイルとなったヴィクトリアマイルで15着。これは距離どうのより休み明けでマイナス12キロも災いした。デビュー3戦目だったフローラSも結果が伴わなかったことで輸送には強いタイプではなさそうだが、明け4歳馬でまだキャリア10戦目。京都記念4着、中日新聞杯2着の実績以上の活躍が期待できるならば、複勝圏内への台頭は充分。


三連複⑪軸 ③・⑥・⑦・⑧・⑭・⑯・⑰ 計21点


 開催9週目(18日目)でもGⅡ戦らしく重賞勝ち馬10頭が集結。内回り2200mで行われるのが惜しいほどだが、コースの傾向は先週のセントライト記念と変わらず早め抜け出しの先行有利で大外一辺倒の差し込みでは厳しい。


 中山施行の傾向は非常に平凡な結果が多く、過去10年で最も波乱だったのが一昨年の三連複81倍で万馬券は皆無。1,2人気の信頼が厚いが新潟内回りになる今年はひと波乱あると睨んでいる。


 ⑨クランモンタナは2着だった新潟記念から中1週。当時より2キロ増で近走は外枠で結果を出しているだけに揉まれる真ん中の枠はどうか。また決して内回りがプラスになるとは思えず、GⅡの格も課題になりそうで人気になってまで拾える器とは考えにくいため様子を見たい。④カレンブラックヒルは脚質と内枠を考えると相手に押さえたいが、やはり春のダービー卿で復活したようにマイラー色が濃い。使い出しは2200mよりも再来週の毎日王冠が向いていると思うが、本レースを選択した点で迷いがあるのだろう。追い切りに跨った秋山も一度使ってからと弱音を吐いており、こちらも人気になっているが軽視したい。⑮マイネルメダリストは伏兵人気だった目黒記念で叩き合いを制して穴を一発。新潟は6戦5連対と滅法得意だが、本質的にレースを使いながら調子を上げるタイプ。斤量も3キロ増えて、前走のような展開が味方することは考えにくいため切る。


 馬券は◎からのながしで人気が割れているため、トリガミなしの高配当が期待できる。神戸新聞杯と同様でヒモの取捨選択が難しいが、基本は流れに乗れる先行馬を中心に差し馬勢は軽視。先週が痛恨のヒモ抜けだっただけに今週こそは穴馬の突っ込みに期待する。 


◇先週日曜の的中馬券

◇先週日曜の予想結果
■第68回セントライト記念(GⅡ)
1着1人◎⑤イスラボニータ
2着2人○⑯トゥザワールド
3着10人×⑭タガノグランパ
4着5人△⑩ステファノス
5着9人×①ラングレー
三連複22.5倍不的中(予想15点)
※▲ワールドインパクトの馬名を間違えておりました。訂正してお詫び致します。


■第32回ローズS(GⅡ)
1着2人◎⑥ヌーヴォレコルト
2着15人×③タガノエトワール
3着9人△⑱リラヴァティ
4着6人△⑬ブランネージュ
5着4人▲①ヒルノマテーラ
三連複1728.9倍不的中(予想21点)


■主な的中と過去2カ月の◎
14.09.14/セントウル…三連複19.0倍的中(21点)
14.08.03/アイビスS…三連複40.0倍的中(15点)
14.05.25/優駿牝馬 …三連複15.3倍的中(15点)
14.05.17/京王杯SC…三連複163.0倍的中(21点)
14.04.13/桜花賞  …三連複13.1倍的中(21点)
14.03.30/高松宮記念…三連複79.9倍的中(21点)
14.03.21/フラワーC…三連複77.5倍的中(21点)
13.11.30/金鯱賞  …三連複108.1倍的中(15点)
13.09.15/ローズS …三連複474.1倍的中(21点)
13.01.05/京都金杯 …三連複119.9倍的中(21点)
12.09.17/セントラ記…三連複261.9倍的中(21点)
12.07.08/プロキオン…三連複242.9倍的中(15点)


09.21◎セントライト 1着/1人…イスラボニータ
09.21◎ローズS 1着/2人…ヌーヴォレコルト
09.14△セントウル 3着/2人…エピセアローム
09.07×新潟記念 15着/9人…アドマイヤタイシ
09.06×札幌2歳 11着/4人…マイネルサクセサー
08.31×新潟2歳 6着/2人…ナヴィオン
08.31×キーンランド 8着/4人…スノードラゴン
08.24○札幌記念 2着/1人…ゴールドシップ
08.24×北九州記念 7着/1人…エピセアローム
08.17×関屋記念 12着/2人…マジェスティハーツ
08.10×レパードS 5着/3人…アスカノロマン
08.03×クイーンS 7着/4人…ケイアイエレガント
08.03◎アイビス 1着/1人…セイコーライコウ
07.27×中京記念10着/1人…フラガラッハ
07.20×函館記念12着/4人…アドマイヤタイシ
07.13△七夕賞3着/1人…マイネルラクリマ
※◎1着,○2着,△3着

第68回セントライト記念(GⅡ)

 先週日曜のセントウルSは▲△◎でヒットするも極貧的中。東西トライアルで波乱による高配当を期待!

■新潟11R(15:45)・第68回セントライト記念(GⅡ)
◎⑤イスラボニータ
○⑯トゥザワールド
▲⑬ワールドエース
△⑩ステファノス
△⑥マイネルフロスト
△⑦サトノフェラーリ
☆⑱メイクアップ


三連複⑤軸 ⑥・⑦・⑩・⑬・⑯・⑱ 計15点


 ◎⑤イスラボニータ。共同通信杯からぶっつけの皐月賞は初の右回りや距離不安が囁かれる中であっさり勝利。続くダービーはワンアンドオンリーとの叩き合いの末に敗れるも3着マイネルフロストに1馬身半をつけるもので、改めて世代トップレベルであることを印象づけた春クラシックだった。フジキセキ産駒であることや関東の弱小厩舎など取って付けたネガティブ要素を気にしなければ、昨年のデビューから7戦5勝2着2回のオール連対で同世代と同斤量の一戦ならば非の打ち所がないくらいの実績。ひと夏を越して馬体そのものに大きな変化はなさそうだが、可動域がより広くなったフットワークと俊敏に反応できる操縦性の高さは鞍上の蛯名も舌を巻く。秋の天皇賞は蛯名のお手馬であるフェノーメノが参戦予定の為、おそらく次走は菊花賞へ向かうことになるだろうと予測しているがダービーで敗れた借りを淀で返すためには秋緒戦から視界良好と行きたい。


 ○⑯トゥザワールド。弥生賞、皐月賞、ダービーと3戦連続で本命にしてきたがさすがに今回は対抗止まり。前走のダービーは位置取りの差と鋭い末脚を持っているタイプではないので、東京コースが向かなかった印象。新潟内回りの2200mならば直線は359m。左右の回りは違うが弥生賞のような好位から押し切る競馬が理想。厩舎の兼ね合いもあって押し出される形(トーセンスターダムとサトノアラジンが来週の神戸新聞杯に出走予定)でこちらに出てくる点は納得が行かないが、調教師も外回りよりはこちらに適性があるとの判断。ウッドコースの最終追い切りでは主戦の川田を背に格下馬を相手に3馬身の先着。デビュー戦で2着に敗れた際に使い込んで良くなるタイプと言うコメントが出ていたが、こちらもイスラボニータと同様で王道路線を歩んできたクチで上がり馬などに屈する姿はイメージしにくい。


 ▲⑬ワールドエース。押せ押せのローテーションで出走することが目標だったダービーの10着は度外視。3月の自己条件(中京)の勝ちっぷりや青葉賞2着で決め手が光ったように典型的なサウスポー。特に権利取りが絶対条件だった青葉賞では当時騎乗していたシュタルケの早仕掛けが結果的に功を奏したが、あの乗り方ができればココでも大威張りができる。本番の菊花賞では岩田(ローズS@ヌーヴォレコルトで阪神)の騎乗が内定しているだけに、今回は代打のノリ(神戸新聞杯のワンアンドオンリーがお手馬)が余計なことをしなければという条件付きだが一発があっても不思議ではない。


三連複⑤軸 ⑥・⑦・⑩・⑬・⑯・⑱ 計15点


 今週と来週(オールカマー)は新潟競馬場では珍しい内回りの芝コースを使用した2200mとなる。新潟外回りの直線は東京競馬場よりも約130mほど長い658mと言うのは有名だが、内回りになると直線はわずかに358mでこれは阪神内回りコースとほぼ同じ。中山の直線305mに50mほど加えた程度でロングスパートの叩き合いを期待するよりも、3角からの捲くり合いと直線入口のポジションがカギとなる。


 従って近年の傾向は皆無だが、今年は関西から輸送が素早くできる新潟であることや少しでも本番の菊花賞に向けてレース間隔を空けたい陣営が殺到。ダービー馬のワンアンドオンリーこそ来週の神戸新聞杯に回るが、ダービー2~6着と10着馬の計6頭が参戦。上がり馬も含めて熾烈な権利獲りを演じてくれることだろう。


 配当面の都合から止むなくヒモ候補から脱落した⑭タガノグランパはダービー4着馬だが当時は16人気で単純にインコースから粘り込みで馬場の恩恵を受けたまで。勝った青葉賞とダービーの2戦連続で33秒台のメンバー上がり最速をマークした④ショウナンラグーンは馬体にも余裕があるようだが、直線の長さをフルに活かした末脚で内回りには不向き。左回りで堅実さが魅力の⑰クラリティシチーは距離面と鞍上弱化で消しとする。


 中山開催では過去10年で三連複80倍以上が7回あるが、今回はメンバーも揃っており大きな波乱までは考えにくい。馬券は点数を絞り◎からの均等ながしと人気2頭⑤⑯軸-⑥⑦⑩⑬⑱もトリガミにならない程度に厚めに押さえたい。

第32回ローズS(GⅡ)

■阪神11R(15:35)・第32回ローズS(GⅡ)
◎⑥ヌーヴォレコルト
○⑤アドマイヤシーマ
▲①ヒルノマテーラ
△⑬ブランネージュ
△⑱リラヴァティ
△⑭レッドリヴェール
☆⑩リリコイパイ
☆④アドマイヤアロマ


三連複⑥軸 ①・④・⑤・⑩・⑬・⑭・⑯ 計21点


 ◎⑥ヌーヴォレコルト。メンバー唯一の関東馬ながら唯一の春クラシックGⅠ馬。本レースが外回り1800mで行われるようになった2007年以降でオークス馬の本レースの成績はトールポピー6着(08年)、アパパネ4着(10年)、エリンコート11着(11年)、ジェンティルドンナ1着(12年)、メイショウマンボ4着(13年)とその年のジャパンカップを勝った規格外のジェンティルドンナを除き、分が悪い成績が続いている。しかしこの中で桜花賞で馬券になっていたのはジェンティルドンナとアパパネの2頭で後者も関東馬だったがレース当日が24キロ増だったことから、酌量の余地はある。本馬はデビュー戦こそ4着だったが、未勝利戦と自己条件を連勝すると遠征したチューリップ賞2着、桜花賞3着と他の関東馬が結果を残せない中で気を吐き、オークスで漁夫の利を得て初戴冠となった。最終追い切りこそ輸送があるので軽めの調整だったが、一週前に岩田が美浦に趣いて追い切りに騎乗。馬体重も440キロ台で出走ができる見込みで太め残りの不安はない。恥ずかしい競馬をするくらいならレースに使うなとオーナーからも指示があったほどで、今後はそのまま栗東に滞在をして本番の秋華賞に臨む。


 ○⑤アドマイヤシーマ。秋華賞出走の権利が是が非でも欲しい900万組からのイチオシ。前走の大倉山特別は4着だったが、放牧先からの札幌入りで16キロ増。単純に太め残りの惨敗と言うよりは外を回したものの、伸びない馬場と小回りに苦戦した格好。2走前の矢車賞は平坦の京都だったが他馬とは次元の違う末脚で豪快に差し切るいかにも父の産駒らしい勝ち方。初勝利が4月だったように夏を越した伸びしろは充分。メンバーのレベルは一気に強化されるが、外回りコースで未知の可能性に期待したい。


 ▲①ヒルノマテーラ。こちらも重賞は初参戦となる900万組。52キロだったとは言え前走の弥彦特別ではセントライト記念に出走するサトノフェラーリの2着。体質が弱かったことからクラシックの戦線に出てくることはなかったが、5月に未勝利戦を勝った頃からコンスタントにレースに使えるように成長。後肢がしっかりとしてきたことで以前に見られた勝負どころでのモタつきも解消してきた。最終追い切りは前走から手綱を取るカツハルが栗東に駆けつける入れ込み具合。毎年のように本レースは夏競馬からの叩き上げでも穴馬として台頭できる傾向がありダークホースとして注目する。


 △⑭レッドリヴェール。デビューから常に悩んでいる馬体の維持は夏を越しても変わることがない模様。札幌2歳Sや阪神ジュベナイル、桜花賞と前哨戦を使わずに結果が出てきたが、輸送のあったダービーは410キロでの出走となってしまいレース以前の問題だった。最終追い切りを見ても2歳馬を相手に坂路でラストを流しているようにしっかりと負荷を掛けられていないのは事実。貧弱な面を解消できずにレースに臨むことになってしまう陣営の苦労は見て取れるが、ココは前走の悪いイメージを払拭して次に繋がる競馬ができればと言うのが本音だろう。ダービー時と同じように本馬の背中を知る岩田と戸崎がライバル馬に騎乗しているのも皮肉だが、好走時のイメージが自身にないユウイチが手綱を取る点も不安材料で馬券は押さえの評価。


三連複⑥軸 ①・④・⑤・⑩・⑬・⑭・⑯ 計21点


 ダイワスカーレットが勝った07年から外回りの1800mへ施行条件が変更。過去7年で1人気は4勝で計6回馬券に絡んでおり信頼度が高い。ちなみに唯一馬券外だった10年は先に挙げたように当日の馬体重が24キロ増だったアパパネ。デニムアンドルビーが勝った昨年は1-9-10人気の決着で三連複474倍だったように、過去7年のうち5回が万馬券とヒモ荒れの傾向が高い。前走比+20キロなども珍しくなく、各馬の仕上がりがカギだが軸さえしっかりと決められれば手広く流して高配当に手が届くレース。


 ビワハイジの産駒である⑪サングレアルは輸送のあったオークスで400キロジャスト。こちらも小柄な馬体で陣営が手を焼いている様子。体重こそやや増えたようだが、姉のブエナビスタもそうであったように見栄えのするタイプではない。稽古では動かない実践タイプだが、人気の一角でもあるので敢えて馬券は見送ることにする。


 馬券は不安要素が満載の人気馬2頭の取捨がポイント。◎からの均等ながしで押さえ評価の⑭レッドリヴェールが3着以内に食い込むと配当は寂しいものになってしまうが、圏外ならば最低でも50倍~万馬券まで高配当が望める。昨年474倍を的中させた好相性のレースなだけに、先週のセントウルSのような豆配当ではなく特大ホームランを狙う。


◇先週日曜の的中馬券

◇先週日曜の予想結果
■第28回セントウルS(GⅡ)
1着4人▲①リトルゲルダ
2着1人△⑮ハクサンムーン
3着2人◎③エピセアローム
4着11人☆⑥スギノエンデバー
5着5人×②マヤノリュウジン
三連複19.0倍的中!(予想21点)

■主な的中と過去2カ月の◎
14.09.14/セントウル…三連複19.0倍的中(21点)
14.08.03/アイビスS…三連複40.0倍的中(15点)
14.05.25/優駿牝馬 …三連複15.3倍的中(15点)
14.05.17/京王杯SC…三連複163.0倍的中(21点)
14.04.13/桜花賞  …三連複13.1倍的中(21点)
14.03.30/高松宮記念…三連複79.9倍的中(21点)
14.03.21/フラワーC…三連複77.5倍的中(21点)
13.11.30/金鯱賞  …三連複108.1倍的中(15点)
13.09.15/ローズS …三連複474.1倍的中(21点)
13.01.05/京都金杯 …三連複119.9倍的中(21点)
12.09.17/セントラ記…三連複261.9倍的中(21点)
12.07.08/プロキオン…三連複242.9倍的中(15点)


09.14△セントウル 3着/2人…エピセアローム
09.07×新潟記念 15着/9人…アドマイヤタイシ
09.06×札幌2歳 11着/4人…マイネルサクセサー
08.31×新潟2歳 6着/2人…ナヴィオン
08.31×キーンランド 8着/4人…スノードラゴン
08.24○札幌記念 2着/1人…ゴールドシップ
08.24×北九州記念 7着/1人…エピセアローム
08.17×関屋記念 12着/2人…マジェスティハーツ
08.10×レパードS 5着/3人…アスカノロマン
08.03×クイーンS 7着/4人…ケイアイエレガント
08.03◎アイビス 1着/1人…セイコーライコウ
07.27×中京記念10着/1人…フラガラッハ
07.20×函館記念12着/4人…アドマイヤタイシ
07.13△七夕賞3着/1人…マイネルラクリマ
※◎1着,○2着,△3着

第28回セントウルS(GⅡ)

 秋競馬の開幕週!新潟開催はエキストラエンドで土曜開催は芝で6年ぶりの不良馬場。関西は晴天で阪神の高速馬場が営業中。

■阪神11R(15:35)・第28回セントウルS(GⅡ)
◎③エピセアローム
○④トーホウアマポーラ
▲①リトルゲルダ
△⑮ハクサンムーン
△⑫エーシントップ
△⑨バクシンテイオー
☆⑥スギノエンデバー
☆⑧アンバルブライベン


三連複③軸 ①・④・⑥・⑧・⑨・⑫・⑮ 計21点


 ◎③エピセアローム。北九州記念では本命に挙げながら0秒3差の7着。着順ほど負けておらず、出負け+直線の勝負どころで外からの馬が全く伸びない謎の前残り決着に泣いた。1着①リトルゲルダが4角3番手(8人気)、2着⑩メイショウイザヨイが4角2番手(13人気)、そして逃げ粘った⑧アンバルブライベン(15人気)が4着という結果からもわかるように、スタートから下り坂の小倉1200mが道中のポジションのまま決したようなもので度外視できるものだったと判断している。本来であれば前走で結果を残してスプリンターズSへと言うのが陣営の青写真だったと察するが、中2週のセントウルSで追試。3歳時の2年前にロードカナロアを倒した舞台でスタートさえ決めることができれば今度は違うはず。2走前のCBC賞2着が光り、他馬の動向次第では勝てばシリーズの優勝となるだけに復活の香りが漂う今回ももう一丁狙う。


 ○④トーホウアマポーラ。戦歴の物差しは単純すぎて時には参考にならないが、阪神牝馬S10着(54キロ)→CBC賞1着(53キロ)と同レース4着(54キロ)→2着(55キロ)を比較するとどちらが優秀かは一目瞭然。後者のエピセアロームである。中間はザ石の発症で北九州記念をパス。鞍上のユウイチと同級生の若手調教師が「GⅠを睨んだ仕上げ」と生意気に連日馬なりの調整を行っているが、これが功を奏すとは考えにくい。好位差しの展開は理想的で実力は認めるが、同斤量で枠順が隣同士であればエピセアロームには先着できないだろう。


 ▲①リトルゲルダ。こちらも最内枠で逃げ先行勢を見ながら好位で進められる展開が理想的。前走は53キロの斤量と先に挙げたように馬場が絶好だった。自身にとっても試金石となるが、中間も夏負けすることなく順調な仕上がり。過去の傾向からも夏競馬組が良績を収めていることと5着以内に入線できればシリーズトップのローブティサージュを抜いて優勝の座を奪えるだけに無視できない存在。


三連複③軸 ①・④・⑥・⑧・⑨・⑫・⑮ 計21点


 サマースプリントシリーズは今年で9年目。過去8年の本レースの勝ち馬の半分にあたる4頭が北九州記念組、アイビスSD組が3頭、そして札幌のキーンランド組が1頭と見事に夏競馬を使ってきた馬たちが結果を残している。記憶に新しいところでは昨年、一昨年と断然人気ながら2着だったロードカナロアが休み明けの実戦で上記に該当しないことから強い傾向の裏付けとなる。


 そしてそのカナロアを昨年倒したのが⑮ハクサンムーンであるが、今年は次のスプリンターズSに全力投球をするため夏競馬をパス。馬体のハリが一息だった春とは異なるようだが、オープンに上がってからは昨年のオーシャンS9着(3人気)、今年のオーシャンS13着(1人気)とスプリンターズSでの好走実績があるだけに中山が不向きとは思えず休み明けの一発目は心もとない成績。大外の最後の枠入れでハナはスムーズに奪えそうだが、乗り替わりになる戸崎にクセを掴んでもらいたいと叩き台の意味も含んだコメントが陣営から出ており無視は危険だが、中心視をするにはリスクが高い。


 開幕週の馬場で近2年は1分7秒前半での決着+逃げ先行勢が圧倒的有利。この夏に福島と札幌で連勝をして地力の証明になっている②マヤノリュウジンは小回り2戦で上がり最速。昨年はスプリンターズS3着で穴を開けたが、昨年の本レースでは現在の脚質とは異なる先行競馬で力尽きて7着。バーデンバーデンCで見せた大外一気が阪神の開幕週で決まるはずもなく、人気馬の中では脚質面で消せる1頭。


 馬券は人気馬中心でも⑮ハクサーンムーンの進退次第。◎からのながし+配当面を考慮して③軸①④⑫⑮の計6点を厚めに買いたい。

 
 新潟開催となる京成杯オータムハンデは前日土曜のメインレース前に新潟で6年ぶり(全国10場の競馬場で最も水はけが良いとされている為)となる不良馬場。日曜の予報は曇りだが、気温が20度そこそこでどこまで回復できるかによって馬場状態が予想を更に難解にさせる。


 本命◎は④サトノギャラント。無難と言っては失礼だが中京記念と前走の関屋記念で少差の競馬。56キロは歓迎で②キングズオブザサンとのスティンガー産駒同士の対決も注目。


以下は①エキストラエンド、⑥ブレイズアトレイル、⑩シャイニープリンス、⑫エクセラントカーヴ、⑤サダムパテック。大穴に軽量の⑮ウイングドウィールと⑧アーデント。土曜の落馬により鞍上の田辺が乗り替わりになりそうな③クラレントは最終追い切りが一息で連戦の疲労が出た疑い。実績は充分でも重馬場と58キロでは不安が募る。



◇先週日曜の的中馬券
※PAT購入
日曜札幌11R 丹頂S(オープン)
三連複⑨⑩⑫ 186.0倍×100


20140907札幌11


◇先週日曜の予想結果
■第50回新潟記念(GⅢ)
1着1人○⑬マーティンボロ
2着5人△⑯クランモンタナ
3着3人×⑮ラストインパクト
4着17人×⑭トーセンジャガー
5着11人×⑧アロマカフェ
15着9人◎⑦アドマイヤタイシ
三連複63.4倍不的中(予想21点)


■主な的中と過去2カ月の◎
14.08.03/アイビスS…三連複40.0倍的中(15点)
14.05.25/優駿牝馬 …三連複15.3倍的中(15点)
14.05.17/京王杯SC…三連複163.0倍的中(21点)
14.04.13/桜花賞  …三連複13.1倍的中(21点)
14.03.30/高松宮記念…三連複79.9倍的中(21点)
14.03.21/フラワーC…三連複77.5倍的中(21点)
13.11.30/金鯱賞  …三連複108.1倍的中(15点)
13.09.15/ローズS …三連複474.1倍的中(21点)
13.01.05/京都金杯 …三連複119.9倍的中(21点)
12.09.17/セントラ記…三連複261.9倍的中(21点)
12.07.08/プロキオン…三連複242.9倍的中(15点)


09.07×新潟記念 15着/9人…アドマイヤタイシ
09.06×札幌2歳 11着/4人…マイネルサクセサー
08.31×新潟2歳 6着/2人…ナヴィオン
08.31×キーンランド 8着/4人…スノードラゴン
08.24○札幌記念 2着/1人…ゴールドシップ
08.24×北九州記念 7着/1人…エピセアローム
08.17×関屋記念 12着/2人…マジェスティハーツ
08.10×レパードS 5着/3人…アスカノロマン
08.03×クイーンS 7着/4人…ケイアイエレガント
08.03◎アイビス 1着/1人…セイコーライコウ
07.27×中京記念10着/1人…フラガラッハ
07.20×函館記念12着/4人…アドマイヤタイシ
07.13△七夕賞3着/1人…マイネルラクリマ
※◎1着,○2着,△3着

日曜の的中馬券

◇日曜の的中馬券

日曜札幌11R 丹頂S(オープン)
三連複⑨⑩⑫ 186.0倍×100

20140907札幌11

第50回新潟記念(GⅢ)

 1人気が12連敗中のハンデ重賞。サマー2000シリーズの最終戦だが夏競馬の最終週だからこそ核弾頭馬券を狙う!また本日の小倉10Rにロスヴァイセが出走!近2戦は出遅れが災いしてレースにならず。初距離でも斤量差を活かして掲示板入線が目標。

■新潟11R(15:45)・第50回新潟記念(GⅢ)
◎⑦アドマイヤタイシ
○⑬マーティンボロ
▲⑫ユールシンギング
△⑯クランモンタナ
△⑤ステラウインド
△①ダコール
☆⑥カルドブレッサ
☆⑨ニューダイナスティ


三連複⑦軸 ①・⑤・⑥・⑨・⑫・⑬・⑯ 計21点


 ◎⑦アドマイヤタイシ。中間は栗東に戻らずに調整中の札幌から新潟へ輸送。札幌で追い切りを行ったのは出走メンバー中で本馬のみだが、輸送減りを考慮して仕上げたとのこと。来週からも中山の振替で延長開催となるが例年は最終週に設定されるレースであるだけに、究極のキレ味勝負を得意とする馬を狙うのがセオリーだが5つの競馬場でGⅢ2着6回の実績はやはり魅力的。当地でも昨年の新潟大賞典2着があり、前に付けて軽い馬場なら34秒台の上がりも出せるので後続の追撃を凌ぐことはできる。3走前の新潟大賞典は11ヶ月の休養明け、前走は単純に洋芝の適性不足。2走前の鳴尾記念でわずかハナ差届かなかった重賞制覇に向けて三度の騎乗となる岩田ならハンデ56キロで中心視。


 ○⑬マーティンボロ。エプソムカップを捻挫で回避したことで休み明けの前走は疑問視されていたが、重馬場を苦にせず2着に好走。ハンデも56キロ止まりでいよいよ本格化をした気配。しかし押し上げられた人気と鞍上ローウィラーにやや不安があって対抗までとする。国内産ながら8月20日が誕生日(国内のサラブレッドは99%以上が1~5月に産まれ)で丸5歳を迎えた本馬には面白い逸話がある。父ディープインパクト産駒をオーストラリアに輸出(南半球は7~12月が生産時期)するために試験的に生産時期をずらし、その対象となったのが本馬だった。残念ながら検疫などの問題から輸出ができずに国内での競走生活を余儀なくされたが、半年の遅生まれを克服して今日に至った経緯がある。全兄に志半ばで安楽死となったフレールジャックや姪にヴィルシーナ(こちらもディープ産駒)がいる筋の通った血統も注目したい。


 ▲⑫ユールシンギング。キャリアの差が活きるのか4歳馬の成績が芳しくないレース傾向があるが、昨年5月に初勝利を挙げて秋にはセントライト記念を勝利して菊花賞にも参戦した。勢司厩舎は重賞などの上級クラスではまずお目にかかることはなく、毎年社台系クラブから安馬を引き受けているものの馬主体の調整で放牧期間が長くとにかく無理をしないのが特徴。年間20勝程度で毎年リーディングは50位以下。開業3年目にして奇跡的にオークス@スマイルトゥモローを勝ったが、重賞は本馬の2勝を含めてもわずか5勝止まりである。目標レースに向けて馬をキッチリ仕上げる手腕にも不安があり、休み明けを考えると3週後のオールカマー(今年は新潟開催)が本線ではないかと感じるが、左回りは東京を含めて7戦5連対と相性が良い。丈夫なシンボリクリスエス産駒で520キロを超す大型馬なので57,5キロに不安はないが、あとは他馬との斤量差がカギ。


三連複⑦軸 ①・⑤・⑥・⑨・⑫・⑬・⑯ 計21点


 くだらないJRAの興行であるサマー2000シリーズの優勝争いは③メイショウナルト、⑨ニューダイナスティ、⑬マーティンボロ、⑤ステラウインド(ナルトが完走できない場合に浮上)に絞られた。他の上位2頭が1着にならない限り出走すればチャンピオンとなる②メイショウナルトはそのような背景から馬券としてはまず狙えない。左回りの実績は皆無で5月から月一ペースで5戦目。57,5キロのトップハンデならば余力はないだろう。


 7頭が出走する末脚自慢であるディープ産駒の取捨が難しいが、前走の小倉記念で1人気の支持に応えられなかった⑮ラストインパクトは4歳になった今年のローテーションに疑問。賞金的な都合もあるようだが、どうも手当たり次第に出走できるレースに参戦している感が否めない。前走は休み明けの影響が敗因に挙げられるが、もともと小足を使うタイプで広いコースでスパっと切れる脚を使えないため人気なら消す。


 ハンデ戦の施行条件が変わらないものの1人気が12連敗中。馬券圏内も10年前の04年2着レニングラードまで遡る。これには北海道や小倉など適性が異なる舞台で結果を残した馬が重ハンデを喰らいながら人気になることが背景にある。逆に7人気以下が8年連続で馬券に絡んでおり三連複万馬券を演出。数字で見ても半数以上の14/24頭が7人気以下。ハンデの57,5キロ以上は3年前にナリタクリスタル(57,5キロ)が勝利しているが、他ではヴィータローザ(05年と06年3着)の3例のみで重ハンデ馬は苦戦。


 馬券は軸のアドマイヤタイシが上手い具合に単勝15倍で7~10人気程度。もともと勝ち味に乏しいだけに単勝は売れないが狙いは絶好。上位人気も割れているため、買い目は5-7-13を除く20点が200倍前後の万馬券。高配当必須のレースなだけに意外な組み合わせでもオッズが跳ね上がる。例年に比べて今夏の重賞は実績馬が順当に結果を残している印象が強く大波乱までのレースが少ないが、夏競馬の最終週に新潟で核弾頭が落ちることだろう。



 1勝馬に毛が生えた程度の面々で地味な印象のある小倉2歳Sは比較が非常に難しいが、混戦でも人気の◎⑯レオパルディナから。我がキャロットクラブの所有馬で410キロの小柄ながらデビューから2連勝。倒した相手も上位人気になっており、今後どうのより完成度の高さを重視。以下はキャリア3戦の④ゼンノイザナギ、デビュー戦でレオパルディナの2着だった⑰オメガタックスマン、同じくフェニックス賞でレオパルディナの2着だった⑱クールホタルビ。1戦1勝馬からは⑮セカンドテーブル、⑬スノーエンジェル、⑦タムロダイチ、③リッパーザウィンの4頭をチョイス。


◇昨日土曜の的中馬券

◇昨日土曜の予想結果
■第49回札幌2歳S(GⅢ)
1着5人×②ブライトエンブレム
2着11人☆⑪マイネルシュバリエ
3着7人○⑬レッツゴードンキ
4着8人×④ミュゼエイリアン
5着2人▲①フォワードカフェ
11着4人◎⑫マイネルサクセサー
三連複861.3倍不的中(予想21点)

■主な的中と過去2カ月の◎
14.08.03/アイビスS…三連複40.0倍的中(15点)
14.05.25/優駿牝馬 …三連複15.3倍的中(15点)
14.05.17/京王杯SC…三連複163.0倍的中(21点)
14.04.13/桜花賞  …三連複13.1倍的中(21点)
14.03.30/高松宮記念…三連複79.9倍的中(21点)
14.03.21/フラワーC…三連複77.5倍的中(21点)
13.11.30/金鯱賞  …三連複108.1倍的中(15点)
13.09.15/ローズS …三連複474.1倍的中(21点)
13.01.05/京都金杯 …三連複119.9倍的中(21点)
12.09.17/セントラ記…三連複261.9倍的中(21点)
12.07.08/プロキオン…三連複242.9倍的中(15点)


09.06×札幌2歳 11着/4人…マイネルサクセサー
08.31×新潟2歳 6着/2人…ナヴィオン
08.31×キーンランド 8着/4人…スノードラゴン
08.24○札幌記念 2着/1人…ゴールドシップ
08.24×北九州記念 7着/1人…エピセアローム
08.17×関屋記念 12着/2人…マジェスティハーツ
08.10×レパードS 5着/3人…アスカノロマン
08.03×クイーンS 7着/4人…ケイアイエレガント
08.03◎アイビス 1着/1人…セイコーライコウ
07.27×中京記念10着/1人…フラガラッハ
07.20×函館記念12着/4人…アドマイヤタイシ
07.13△七夕賞3着/1人…マイネルラクリマ
06.29×宝塚記念7着/2人…ウインバリアシオン
06.22×ユニコーン12着/1人…アジアエクスプレス
06.22×函館SS 11着/1人…ストレイトガール
06.15◎エプソムC 1着/2人…ディサイファ
06.08×安田記念 15着/7人…ホエールキャプチャ
06.01○東京優駿 2着/1人…イスラボニータ
05.25○優駿牝馬 2着/1人…ハープスター
05.24×平安S10着/3人…トウショウフリーク
※◎1着,○2着,△3着

第49回札幌2歳S(GⅢ)

 先週の2重賞は◎が抜けてまさかの○▲の人気馬で決着してしまう失態。手が届く馬券で決まっているだけに詰めの甘さが目立つ予想は申し訳ない。

■札幌11R(15:25)・第49回札幌2歳S(GⅢ)
◎⑫マイネルサクセサー
○⑬レッツゴードンキ
▲①フォワードカフェ
△⑤スワーヴジョージ
△⑧ミッキーユニバース
△③サウスキャロライナ
☆⑪マイネルシュバリエ
☆⑩アルマワイオリ


三連複⑫軸 ①・③・⑤・⑧・⑩・⑪・⑬ 計21点


 ◎⑫マイネルサクセサー。メンバー唯一の2勝馬。先週の新潟2歳Sにもワキノヒビキがメンバーでただ1頭の2勝馬として出走をしていたが、1400m→1600mへの距離延長が響き大敗してしまった。しかし本馬は函館と札幌の9ハロンを連勝。前走が今回と同じ舞台のコスモス賞(勝ち馬は過去9年で1勝2着3回)を勝利。他の出走馬は新馬戦の勝ち馬1頭が除外になるほどの混戦メンバーで血統的にも目立った良血が不在となれば、レースを使ってきた大きなアドバンテージがある。2走前の未勝利戦はゴールドシップのレコードを破る1分51秒0。前走のコスモス賞は派手さこそ無かったが、内から差し返す勝負根性と+14キロでの出走だっただけに中間は大きな負荷を掛けることに成功した。本レースの例年のペースは前半1000m通過が61秒台前後。レベルが上がる重賞の流れに対応できるか否かがカギとなるが、レコード勝ちした未勝利戦(函館)が61秒5のペースで4番手。前走も低調なメンバーだったが62秒3の流れを3番手でキープできていただけに、先行勢の多い今回は控える競馬でもキャリアの差が活きてくる。7月のデビュー戦から4戦目となるが2週にわたり札幌のダートコースで負荷を掛けられ、最終追い切りは年長馬を相手に楽々併入できているように疲れは見せていない。連勝していながら人気を落とすようなら格好の狙い目。函館開催の昨年はマイネグレヴィルが2着、3年前の3着馬マイネルロブストはその後の朝日杯FSで2着とラフィアンの「後継者」と名付けられた馬名通りにクラシックの王道路線を歩んでもらいたい。


 ○⑬レッツゴードンキ。前走は1000m通過が65秒2のドスローを先団で追走。直線を向いて軽く仕掛けられるとノーステッキで2着馬に3馬身をつける快勝だった。札幌記念当日のCコースに変更となった2日目で34秒台の上がりをマークしているように逃げ先行が有利の馬場だったが、中1週で参戦できているように負担の残らない競馬だった。何故、女馬にドン・キホーテの馬名を付けてしまったかは謎だが、牝馬での上位台頭となれば昨年のレッドリヴェール(阪神JF1着、桜花賞2着)や09年2着のアヴェンチュラ(10年秋華賞2着)のように後のGⅠ戦線での活躍も約束されたようなもの。鞍上は乗り替わるが、最終追い切りでも跨っており癖がなく乗りやすいと好感触。


 ▲①フォワードカフェ。福島からの参戦で洋芝と展開面がカギだが、父マンハッタンカフェ(厩舎も同じ小島太)の背中を知る蛯名がデビュー戦と同様に騎乗。こちらも前走はノーステッキで後続を置き去り。500キロと大型だが軽い走りをするタイプで、ラスト2ハロンを11秒台でまとめた点は奥の深さを感じる。関東のトラックマンから評価が高いのがある意味で気掛かりだが、北海道組の面々が手薄であれば5年前に本レースで2着だった半兄モズに続きたい。


 △⑤スワーヴジョージ。今回出走してくる北海道の新馬組の中では時計面を一番に評価できる。前半1000mが61秒9の流れは例年の本レースのペースに似ている流れで、勝ち時計1分51秒4は前日にマイネルサクセサーがマークしたレコードに0秒4差。キャリア2戦目だったサクセサーに対してデビュー戦で好時計をマークできたことは評価できる。外から他馬に被された時にどう対応できるか不安はあるが、ゴール手前200mを過ぎてからの瞬発力は見応えがあった。母ギーニョは全姉にトゥザヴィクトリーのいるフェアリードール一族。セレクトセールで6,600万の値が付き、社台が全力で売り出し中のハービンジャー産駒とあれば無視できない。


 △⑧ミッキーユニバース。重馬場だった新潟のデビュー戦はただ回ってきただけで2着馬に3馬身。ロクに追わずに勝利した内容は大物感を感じられた。そのまま先週の新潟2歳Sに進んだほうが面白かったが、同厩で先週2着だったアヴニールマルシェの都合?もあって札幌へ。大箱の左回りから右回りのローカルとなれば条件が一変するため、新馬戦の内容を額面通りに評価するのには戸惑うが、先行馬が多い中でどのような競馬を試みるのか興味深い。


三連複⑫軸 ①・③・⑤・⑧・⑩・⑪・⑬ 計21点


 深夜の段階で人気を集めているのは不思議と北海道以外の新馬戦を勝ち上がって来た組。その背景には札幌の新馬戦でインパクトのあった勝ち方をしたシャルールやフローレスダンサー、カービングパスが揃って出走してこないことも要因の一つ。


 昨年は道悪の函館開催で傾向としては対象外だが、勝ち馬の牝馬レッドリヴェールはその後の阪神ジュベナイルFを勝ち、桜花賞2着。一昨年の札幌開催では勝ったコディーノがその後の朝日杯FS2着。その他4着のロゴタイプが皐月賞勝ち、9着のマイネルホウオウがNHKマイルを勝利した。また3年前の勝ち馬グランデッツァは春にスプリングSを勝って皐月賞でも1人気、2着ゴールドシップの活躍は今更語るまでもないがその後の皐月賞を勝ち、古馬になってもトップホースとして今秋フランスへと旅立つ。その他でも08年の勝ち馬ロジユニヴァースが翌春のダービー馬、05年の勝ち馬アドマイヤムーンも古馬になってから宝塚記念とジャパンカップを勝つまでに成長したように、年によってバラつきはあるが先週の新潟2歳S以上に出世レースとなっている。


 人気上位の2頭。②ブライトエンブレムは雨交じりの重い新馬戦を豪快に外から差し切ったが、広いコースを最大限に活かしたレースと判断してコース形態が異なる今回は人気になっており見送りたい。また外枠の⑭アドマイヤガストの前走は好メンバーが揃った一戦で勝ち時計は2週後のコスモス賞を凌ぐものだったが、2着馬との着差はわずかにハナ。勝負強さが光る内容だったが、伸びしろに疑問符がつくチチカステナンゴ産駒でもあり混戦ならばオミットする。


 馬券は思った以上に人気が落ち着いている◎がおいしく感じられる一戦。単勝で10倍つくならコレをまず買いたい。三連複は◎からのながしでトリガミなし。人気が割れていることもあり、上位との組み合わせでも50倍以上の高配当で大半が万馬券。札幌開催の過去9年で1人気が8度馬券に絡んでいる堅めの決着が多いが、混戦メンバーの今年はひと波乱があると睨んでいる。


◇先週日曜の的中馬券

◇先週日曜の予想結果
■第34回新潟2歳S(GⅢ)
1着3人○④ミュゼスルタン
2着1人▲⑦アヴニールマルシェ
3着6人×②ニシノラッシュ
4着12人×⑩コメート
5着5人△①ブリクスト
6着2人◎⑰ナヴィオン
三連複47.8倍不的中(予想21点)


■第9回キーンランドカップ(GⅢ)
1着3人▲⑦ローブティサージュ
2着1人○⑮レッドオーヴァル
3着5人×⑭マジンプロスパー
4着9人△⑩ブランダムール
5着7人×⑧エイシンブルズアイ
8着4人◎⑫スノードラゴン
三連複46.1倍不的中(予想21点)


■主な的中と過去2カ月の◎
14.08.03/アイビスS…三連複40.0倍的中(15点)
14.05.25/優駿牝馬 …三連複15.3倍的中(15点)
14.05.17/京王杯SC…三連複163.0倍的中(21点)
14.04.13/桜花賞  …三連複13.1倍的中(21点)
14.03.30/高松宮記念…三連複79.9倍的中(21点)
14.03.21/フラワーC…三連複77.5倍的中(21点)
13.11.30/金鯱賞  …三連複108.1倍的中(15点)
13.09.15/ローズS …三連複474.1倍的中(21点)
13.01.05/京都金杯 …三連複119.9倍的中(21点)
12.09.17/セントラ記…三連複261.9倍的中(21点)
12.07.08/プロキオン…三連複242.9倍的中(15点)


08.31×新潟2歳 6着/2人…ナヴィオン
08.31×キーンランド 8着/4人…スノードラゴン
08.24○札幌記念 2着/1人…ゴールドシップ
08.24×北九州記念 7着/1人…エピセアローム
08.17×関屋記念 12着/2人…マジェスティハーツ
08.10×レパードS 5着/3人…アスカノロマン
08.03×クイーンS 7着/4人…ケイアイエレガント
08.03◎アイビス 1着/1人…セイコーライコウ
07.27×中京記念10着/1人…フラガラッハ
07.20×函館記念12着/4人…アドマイヤタイシ
07.13△七夕賞3着/1人…マイネルラクリマ
06.29×宝塚記念7着/2人…ウインバリアシオン
06.22×ユニコーン12着/1人…アジアエクスプレス
06.22×函館SS 11着/1人…ストレイトガール
06.15◎エプソムC 1着/2人…ディサイファ
06.08×安田記念 15着/7人…ホエールキャプチャ
06.01○東京優駿 2着/1人…イスラボニータ
05.25○優駿牝馬 2着/1人…ハープスター
05.24×平安S10着/3人…トウショウフリーク
※◎1着,○2着,△3着

第34回新潟2歳S(GⅢ)

 後方が不利な常識が敵となってしまった先週の札幌記念は強烈な捲くりを決めた2頭に脱帽。ちなみにハープスターの遠征費用は1口当たり37,500円であることが判明。帯同馬を使用しないことや期間が短いにしても安価に収まった模様。

■新潟11R(15:45)・第34回新潟2歳S(GⅢ)
◎⑰ナヴィオン
○④ミュゼスルタン
▲⑦アヴニールマルシェ
△①ブリクスト
△⑮ワキノヒビキ
☆⑥ギンパリ
☆⑧ヒルノマレット


三連複⑰軸 ①・④・⑥・⑦・⑧・⑮ 計15点


 ◎⑰ナヴィオン。新潟マイルの新馬戦を1分37秒台+上がり33秒4以内で勝ち上がった馬は昨年までにわずか7頭。その中にはオルフェーヴルやジャスタウェイ、ショウナンパントルのGⅠ馬を筆頭に全てが後の重賞勝ち馬。年々、高速馬場と馬自体が進化しているので一概に括るのは難しいが、それだけ前走のデビュー戦で見せたパフォーマンスは強烈だった。4角14番手から徐々に加速して上がり32秒7。負かした2~5着馬が4角で1~4番手以内にいた顕著な前残りの競馬を差し切ったことにも価値がある。奇しくも橋口厩舎×ハーツクライ産駒は今年のダービー馬に輝いたワンアンドオンリーと同じ。また同産駒は3年前に2着だったジャスタウェイも輩出している。重賞で本命にすることまずない鞍上の的場(シャイニーホークの絡みで騎乗依頼)だけが気掛かりだが、前走同様に不用意な動きをせずに直線まで待つことができればあとは勝手に馬が弾けてくれる。


 ○④ミュゼスルタン。実は本馬のデビュー戦も先に挙げた過去に7頭しかいない条件に当てはまっている。但し、外から差し切ったのではなくインコースが運良く空いたようにも見えたレースぶりと大トビではなく回転が速いフットワーク、年間10勝程度しかできない関東のお荷物厩舎であることを考慮して対抗評価とした。直前は芝での軽い追い切りだったが、先週にウッドで負荷を掛けており間隔が詰まっていることを考えれば上出来。鞍上のヨシトミが騎乗して新馬戦を勝った馬が他にも2頭出走しているが、即答で本馬の騎乗の受諾。背中が素晴らしく、かなりのモノを持っていると鼻息が荒い。


 ▲⑦アヴニールマルシェ。デビュー前の5月の時点で話題になっていた藤沢厩舎×ディープインパクト産駒。祖母にキョウエイマーチがおり、姉サンブルエミューズと兄グレナディアーズも同じキャロット所属で共に2勝馬。東京1800mの新馬戦を快勝したことや血統背景、厩舎で人気になっているのは頷ける。先週終了時で40勝はリーディングタイで厩舎は好調だが、相変わらずの馬なり調教には不満が残る。馬主体で育てていく方針には理解はできるが、あれだけの良血馬を確保していながらクラシック無冠ならばテコ入れが必要だろう。単勝2.0倍だった前走は2着馬も次走で勝ち上がっているが、前半1000mが65秒3の超スロー。意図的に控える競馬をしながら今回は流れの速いマイル戦へ。上がりは33秒台でまとめたが、ただでさえ過剰気味なので人気ほどの信頼があるとは考えにくい。馬自身にとっても試金石となる一戦。年内の目標はやはり師が大好きな秋の東スポ杯か。


 △①ブリクスト。チチカステナンゴ産駒でパワーが求められる中京の新馬戦を一発でクリア。自身の上がり34秒4は上がり2位に0秒6差。ラスト3ハロン11秒5→11秒6→11秒8の流れを強引に差し切った瞬発力は見事。並みの同産駒と考えないほうが良いかもしれない。前走のような立ち遅れは解消してもらいたいが、他の1戦1勝馬が人気になっており、ダークホース的な存在。


 △⑮ワキノヒビキ。メンバー唯一の2勝馬。1400m→1400mの連勝で1ハロン延長(母父サクラバクシンオー)と間隔が詰まっていることは気になるが、前走は内回りの競馬ながら直線では仕掛けられると素早い反応で並ぶ間もなく他馬を突き放したレースっぷりに奥の深さを感じた。


三連複⑰軸 ①・④・⑥・⑦・⑧・⑮ 計15点


 10年前になるが04年のワンツーだったマイネルレコルト(朝日杯FS)、ショウナンパントル(阪神JF)はそれぞれ2歳王者へ。07年1着のエフティマイア(翌春の桜花賞とオークスで連続2着)、08年1着のセイウンワンダー(朝日杯FS)、11年2着のジャスタウェイはクラシックに縁がなかったものの、古馬になってドバイDFと安田記念勝ち。そして昨年ワンツーのハープスターとイスラボニータも翌クラシックを沸かせる存在となった。先月行われた函館2歳Sは1200mなので、新馬戦開幕の時期が早まったことも相まって夏のマイル重賞が本レースだけであることを考えると今後も更に出世レースとなる可能性が高い。


 過去10年(05年が重馬場、08年が不良馬場)の1000m通過時計を紐解くと60秒を切ったのはレコード決着だった一昨年の12年のみ。この年は大逃げの馬がいたことが要因だが、例年の平均が60秒4で直線までレースが動くことは少ない。しかしラスト3ハロンのラップは11秒台を連発するように決め手が非常に活きる舞台となっている。雨の心配がない今年も直線の攻防に注目。直近5年の連対馬10頭のうち8頭が4角10番手以降。先行馬では10年2着のマイネルラクリマのみが2番手から粘っているが、古馬になってからの活躍をみてもこれには納得ができる。


 馬券内の30頭のうち約半数の13頭が3人気以内。2桁人気の台頭も6回あるが、同じ年に2頭が絡んだことはないものの三連複万馬券は6回とキャリアが浅い馬たちの争いなだけにある程度の波乱は見込んでよさそう。また昨年の勝ち馬であるハープスターを筆頭に牝馬は5年連続で馬券絡み。瞬発力勝負で人気薄となって突っ込んでくる傾向がある。今年は該当馬不在と判断して牝馬は押さえていないがどうなるか。


 馬券は◎からの均等ながし。印上位3頭の人気3頭で決まってしまうと配当は10倍前後だが、その組み合わせには目をつぶる。また決め手勝負と判断して◎○からの2頭軸総流しもオマケの保険で押さえておく。