第50回新潟記念(GⅢ) | 下町育ちの馬券王 ~JRA全重賞予想大会・一口所有馬近況~

第50回新潟記念(GⅢ)

 1人気が12連敗中のハンデ重賞。サマー2000シリーズの最終戦だが夏競馬の最終週だからこそ核弾頭馬券を狙う!また本日の小倉10Rにロスヴァイセが出走!近2戦は出遅れが災いしてレースにならず。初距離でも斤量差を活かして掲示板入線が目標。

■新潟11R(15:45)・第50回新潟記念(GⅢ)
◎⑦アドマイヤタイシ
○⑬マーティンボロ
▲⑫ユールシンギング
△⑯クランモンタナ
△⑤ステラウインド
△①ダコール
☆⑥カルドブレッサ
☆⑨ニューダイナスティ


三連複⑦軸 ①・⑤・⑥・⑨・⑫・⑬・⑯ 計21点


 ◎⑦アドマイヤタイシ。中間は栗東に戻らずに調整中の札幌から新潟へ輸送。札幌で追い切りを行ったのは出走メンバー中で本馬のみだが、輸送減りを考慮して仕上げたとのこと。来週からも中山の振替で延長開催となるが例年は最終週に設定されるレースであるだけに、究極のキレ味勝負を得意とする馬を狙うのがセオリーだが5つの競馬場でGⅢ2着6回の実績はやはり魅力的。当地でも昨年の新潟大賞典2着があり、前に付けて軽い馬場なら34秒台の上がりも出せるので後続の追撃を凌ぐことはできる。3走前の新潟大賞典は11ヶ月の休養明け、前走は単純に洋芝の適性不足。2走前の鳴尾記念でわずかハナ差届かなかった重賞制覇に向けて三度の騎乗となる岩田ならハンデ56キロで中心視。


 ○⑬マーティンボロ。エプソムカップを捻挫で回避したことで休み明けの前走は疑問視されていたが、重馬場を苦にせず2着に好走。ハンデも56キロ止まりでいよいよ本格化をした気配。しかし押し上げられた人気と鞍上ローウィラーにやや不安があって対抗までとする。国内産ながら8月20日が誕生日(国内のサラブレッドは99%以上が1~5月に産まれ)で丸5歳を迎えた本馬には面白い逸話がある。父ディープインパクト産駒をオーストラリアに輸出(南半球は7~12月が生産時期)するために試験的に生産時期をずらし、その対象となったのが本馬だった。残念ながら検疫などの問題から輸出ができずに国内での競走生活を余儀なくされたが、半年の遅生まれを克服して今日に至った経緯がある。全兄に志半ばで安楽死となったフレールジャックや姪にヴィルシーナ(こちらもディープ産駒)がいる筋の通った血統も注目したい。


 ▲⑫ユールシンギング。キャリアの差が活きるのか4歳馬の成績が芳しくないレース傾向があるが、昨年5月に初勝利を挙げて秋にはセントライト記念を勝利して菊花賞にも参戦した。勢司厩舎は重賞などの上級クラスではまずお目にかかることはなく、毎年社台系クラブから安馬を引き受けているものの馬主体の調整で放牧期間が長くとにかく無理をしないのが特徴。年間20勝程度で毎年リーディングは50位以下。開業3年目にして奇跡的にオークス@スマイルトゥモローを勝ったが、重賞は本馬の2勝を含めてもわずか5勝止まりである。目標レースに向けて馬をキッチリ仕上げる手腕にも不安があり、休み明けを考えると3週後のオールカマー(今年は新潟開催)が本線ではないかと感じるが、左回りは東京を含めて7戦5連対と相性が良い。丈夫なシンボリクリスエス産駒で520キロを超す大型馬なので57,5キロに不安はないが、あとは他馬との斤量差がカギ。


三連複⑦軸 ①・⑤・⑥・⑨・⑫・⑬・⑯ 計21点


 くだらないJRAの興行であるサマー2000シリーズの優勝争いは③メイショウナルト、⑨ニューダイナスティ、⑬マーティンボロ、⑤ステラウインド(ナルトが完走できない場合に浮上)に絞られた。他の上位2頭が1着にならない限り出走すればチャンピオンとなる②メイショウナルトはそのような背景から馬券としてはまず狙えない。左回りの実績は皆無で5月から月一ペースで5戦目。57,5キロのトップハンデならば余力はないだろう。


 7頭が出走する末脚自慢であるディープ産駒の取捨が難しいが、前走の小倉記念で1人気の支持に応えられなかった⑮ラストインパクトは4歳になった今年のローテーションに疑問。賞金的な都合もあるようだが、どうも手当たり次第に出走できるレースに参戦している感が否めない。前走は休み明けの影響が敗因に挙げられるが、もともと小足を使うタイプで広いコースでスパっと切れる脚を使えないため人気なら消す。


 ハンデ戦の施行条件が変わらないものの1人気が12連敗中。馬券圏内も10年前の04年2着レニングラードまで遡る。これには北海道や小倉など適性が異なる舞台で結果を残した馬が重ハンデを喰らいながら人気になることが背景にある。逆に7人気以下が8年連続で馬券に絡んでおり三連複万馬券を演出。数字で見ても半数以上の14/24頭が7人気以下。ハンデの57,5キロ以上は3年前にナリタクリスタル(57,5キロ)が勝利しているが、他ではヴィータローザ(05年と06年3着)の3例のみで重ハンデ馬は苦戦。


 馬券は軸のアドマイヤタイシが上手い具合に単勝15倍で7~10人気程度。もともと勝ち味に乏しいだけに単勝は売れないが狙いは絶好。上位人気も割れているため、買い目は5-7-13を除く20点が200倍前後の万馬券。高配当必須のレースなだけに意外な組み合わせでもオッズが跳ね上がる。例年に比べて今夏の重賞は実績馬が順当に結果を残している印象が強く大波乱までのレースが少ないが、夏競馬の最終週に新潟で核弾頭が落ちることだろう。



 1勝馬に毛が生えた程度の面々で地味な印象のある小倉2歳Sは比較が非常に難しいが、混戦でも人気の◎⑯レオパルディナから。我がキャロットクラブの所有馬で410キロの小柄ながらデビューから2連勝。倒した相手も上位人気になっており、今後どうのより完成度の高さを重視。以下はキャリア3戦の④ゼンノイザナギ、デビュー戦でレオパルディナの2着だった⑰オメガタックスマン、同じくフェニックス賞でレオパルディナの2着だった⑱クールホタルビ。1戦1勝馬からは⑮セカンドテーブル、⑬スノーエンジェル、⑦タムロダイチ、③リッパーザウィンの4頭をチョイス。


◇昨日土曜の的中馬券

◇昨日土曜の予想結果
■第49回札幌2歳S(GⅢ)
1着5人×②ブライトエンブレム
2着11人☆⑪マイネルシュバリエ
3着7人○⑬レッツゴードンキ
4着8人×④ミュゼエイリアン
5着2人▲①フォワードカフェ
11着4人◎⑫マイネルサクセサー
三連複861.3倍不的中(予想21点)

■主な的中と過去2カ月の◎
14.08.03/アイビスS…三連複40.0倍的中(15点)
14.05.25/優駿牝馬 …三連複15.3倍的中(15点)
14.05.17/京王杯SC…三連複163.0倍的中(21点)
14.04.13/桜花賞  …三連複13.1倍的中(21点)
14.03.30/高松宮記念…三連複79.9倍的中(21点)
14.03.21/フラワーC…三連複77.5倍的中(21点)
13.11.30/金鯱賞  …三連複108.1倍的中(15点)
13.09.15/ローズS …三連複474.1倍的中(21点)
13.01.05/京都金杯 …三連複119.9倍的中(21点)
12.09.17/セントラ記…三連複261.9倍的中(21点)
12.07.08/プロキオン…三連複242.9倍的中(15点)


09.06×札幌2歳 11着/4人…マイネルサクセサー
08.31×新潟2歳 6着/2人…ナヴィオン
08.31×キーンランド 8着/4人…スノードラゴン
08.24○札幌記念 2着/1人…ゴールドシップ
08.24×北九州記念 7着/1人…エピセアローム
08.17×関屋記念 12着/2人…マジェスティハーツ
08.10×レパードS 5着/3人…アスカノロマン
08.03×クイーンS 7着/4人…ケイアイエレガント
08.03◎アイビス 1着/1人…セイコーライコウ
07.27×中京記念10着/1人…フラガラッハ
07.20×函館記念12着/4人…アドマイヤタイシ
07.13△七夕賞3着/1人…マイネルラクリマ
06.29×宝塚記念7着/2人…ウインバリアシオン
06.22×ユニコーン12着/1人…アジアエクスプレス
06.22×函館SS 11着/1人…ストレイトガール
06.15◎エプソムC 1着/2人…ディサイファ
06.08×安田記念 15着/7人…ホエールキャプチャ
06.01○東京優駿 2着/1人…イスラボニータ
05.25○優駿牝馬 2着/1人…ハープスター
05.24×平安S10着/3人…トウショウフリーク
※◎1着,○2着,△3着