第49回札幌2歳S(GⅢ) | 下町育ちの馬券王 ~JRA全重賞予想大会・一口所有馬近況~

第49回札幌2歳S(GⅢ)

 先週の2重賞は◎が抜けてまさかの○▲の人気馬で決着してしまう失態。手が届く馬券で決まっているだけに詰めの甘さが目立つ予想は申し訳ない。

■札幌11R(15:25)・第49回札幌2歳S(GⅢ)
◎⑫マイネルサクセサー
○⑬レッツゴードンキ
▲①フォワードカフェ
△⑤スワーヴジョージ
△⑧ミッキーユニバース
△③サウスキャロライナ
☆⑪マイネルシュバリエ
☆⑩アルマワイオリ


三連複⑫軸 ①・③・⑤・⑧・⑩・⑪・⑬ 計21点


 ◎⑫マイネルサクセサー。メンバー唯一の2勝馬。先週の新潟2歳Sにもワキノヒビキがメンバーでただ1頭の2勝馬として出走をしていたが、1400m→1600mへの距離延長が響き大敗してしまった。しかし本馬は函館と札幌の9ハロンを連勝。前走が今回と同じ舞台のコスモス賞(勝ち馬は過去9年で1勝2着3回)を勝利。他の出走馬は新馬戦の勝ち馬1頭が除外になるほどの混戦メンバーで血統的にも目立った良血が不在となれば、レースを使ってきた大きなアドバンテージがある。2走前の未勝利戦はゴールドシップのレコードを破る1分51秒0。前走のコスモス賞は派手さこそ無かったが、内から差し返す勝負根性と+14キロでの出走だっただけに中間は大きな負荷を掛けることに成功した。本レースの例年のペースは前半1000m通過が61秒台前後。レベルが上がる重賞の流れに対応できるか否かがカギとなるが、レコード勝ちした未勝利戦(函館)が61秒5のペースで4番手。前走も低調なメンバーだったが62秒3の流れを3番手でキープできていただけに、先行勢の多い今回は控える競馬でもキャリアの差が活きてくる。7月のデビュー戦から4戦目となるが2週にわたり札幌のダートコースで負荷を掛けられ、最終追い切りは年長馬を相手に楽々併入できているように疲れは見せていない。連勝していながら人気を落とすようなら格好の狙い目。函館開催の昨年はマイネグレヴィルが2着、3年前の3着馬マイネルロブストはその後の朝日杯FSで2着とラフィアンの「後継者」と名付けられた馬名通りにクラシックの王道路線を歩んでもらいたい。


 ○⑬レッツゴードンキ。前走は1000m通過が65秒2のドスローを先団で追走。直線を向いて軽く仕掛けられるとノーステッキで2着馬に3馬身をつける快勝だった。札幌記念当日のCコースに変更となった2日目で34秒台の上がりをマークしているように逃げ先行が有利の馬場だったが、中1週で参戦できているように負担の残らない競馬だった。何故、女馬にドン・キホーテの馬名を付けてしまったかは謎だが、牝馬での上位台頭となれば昨年のレッドリヴェール(阪神JF1着、桜花賞2着)や09年2着のアヴェンチュラ(10年秋華賞2着)のように後のGⅠ戦線での活躍も約束されたようなもの。鞍上は乗り替わるが、最終追い切りでも跨っており癖がなく乗りやすいと好感触。


 ▲①フォワードカフェ。福島からの参戦で洋芝と展開面がカギだが、父マンハッタンカフェ(厩舎も同じ小島太)の背中を知る蛯名がデビュー戦と同様に騎乗。こちらも前走はノーステッキで後続を置き去り。500キロと大型だが軽い走りをするタイプで、ラスト2ハロンを11秒台でまとめた点は奥の深さを感じる。関東のトラックマンから評価が高いのがある意味で気掛かりだが、北海道組の面々が手薄であれば5年前に本レースで2着だった半兄モズに続きたい。


 △⑤スワーヴジョージ。今回出走してくる北海道の新馬組の中では時計面を一番に評価できる。前半1000mが61秒9の流れは例年の本レースのペースに似ている流れで、勝ち時計1分51秒4は前日にマイネルサクセサーがマークしたレコードに0秒4差。キャリア2戦目だったサクセサーに対してデビュー戦で好時計をマークできたことは評価できる。外から他馬に被された時にどう対応できるか不安はあるが、ゴール手前200mを過ぎてからの瞬発力は見応えがあった。母ギーニョは全姉にトゥザヴィクトリーのいるフェアリードール一族。セレクトセールで6,600万の値が付き、社台が全力で売り出し中のハービンジャー産駒とあれば無視できない。


 △⑧ミッキーユニバース。重馬場だった新潟のデビュー戦はただ回ってきただけで2着馬に3馬身。ロクに追わずに勝利した内容は大物感を感じられた。そのまま先週の新潟2歳Sに進んだほうが面白かったが、同厩で先週2着だったアヴニールマルシェの都合?もあって札幌へ。大箱の左回りから右回りのローカルとなれば条件が一変するため、新馬戦の内容を額面通りに評価するのには戸惑うが、先行馬が多い中でどのような競馬を試みるのか興味深い。


三連複⑫軸 ①・③・⑤・⑧・⑩・⑪・⑬ 計21点


 深夜の段階で人気を集めているのは不思議と北海道以外の新馬戦を勝ち上がって来た組。その背景には札幌の新馬戦でインパクトのあった勝ち方をしたシャルールやフローレスダンサー、カービングパスが揃って出走してこないことも要因の一つ。


 昨年は道悪の函館開催で傾向としては対象外だが、勝ち馬の牝馬レッドリヴェールはその後の阪神ジュベナイルFを勝ち、桜花賞2着。一昨年の札幌開催では勝ったコディーノがその後の朝日杯FS2着。その他4着のロゴタイプが皐月賞勝ち、9着のマイネルホウオウがNHKマイルを勝利した。また3年前の勝ち馬グランデッツァは春にスプリングSを勝って皐月賞でも1人気、2着ゴールドシップの活躍は今更語るまでもないがその後の皐月賞を勝ち、古馬になってもトップホースとして今秋フランスへと旅立つ。その他でも08年の勝ち馬ロジユニヴァースが翌春のダービー馬、05年の勝ち馬アドマイヤムーンも古馬になってから宝塚記念とジャパンカップを勝つまでに成長したように、年によってバラつきはあるが先週の新潟2歳S以上に出世レースとなっている。


 人気上位の2頭。②ブライトエンブレムは雨交じりの重い新馬戦を豪快に外から差し切ったが、広いコースを最大限に活かしたレースと判断してコース形態が異なる今回は人気になっており見送りたい。また外枠の⑭アドマイヤガストの前走は好メンバーが揃った一戦で勝ち時計は2週後のコスモス賞を凌ぐものだったが、2着馬との着差はわずかにハナ。勝負強さが光る内容だったが、伸びしろに疑問符がつくチチカステナンゴ産駒でもあり混戦ならばオミットする。


 馬券は思った以上に人気が落ち着いている◎がおいしく感じられる一戦。単勝で10倍つくならコレをまず買いたい。三連複は◎からのながしでトリガミなし。人気が割れていることもあり、上位との組み合わせでも50倍以上の高配当で大半が万馬券。札幌開催の過去9年で1人気が8度馬券に絡んでいる堅めの決着が多いが、混戦メンバーの今年はひと波乱があると睨んでいる。


◇先週日曜の的中馬券

◇先週日曜の予想結果
■第34回新潟2歳S(GⅢ)
1着3人○④ミュゼスルタン
2着1人▲⑦アヴニールマルシェ
3着6人×②ニシノラッシュ
4着12人×⑩コメート
5着5人△①ブリクスト
6着2人◎⑰ナヴィオン
三連複47.8倍不的中(予想21点)


■第9回キーンランドカップ(GⅢ)
1着3人▲⑦ローブティサージュ
2着1人○⑮レッドオーヴァル
3着5人×⑭マジンプロスパー
4着9人△⑩ブランダムール
5着7人×⑧エイシンブルズアイ
8着4人◎⑫スノードラゴン
三連複46.1倍不的中(予想21点)


■主な的中と過去2カ月の◎
14.08.03/アイビスS…三連複40.0倍的中(15点)
14.05.25/優駿牝馬 …三連複15.3倍的中(15点)
14.05.17/京王杯SC…三連複163.0倍的中(21点)
14.04.13/桜花賞  …三連複13.1倍的中(21点)
14.03.30/高松宮記念…三連複79.9倍的中(21点)
14.03.21/フラワーC…三連複77.5倍的中(21点)
13.11.30/金鯱賞  …三連複108.1倍的中(15点)
13.09.15/ローズS …三連複474.1倍的中(21点)
13.01.05/京都金杯 …三連複119.9倍的中(21点)
12.09.17/セントラ記…三連複261.9倍的中(21点)
12.07.08/プロキオン…三連複242.9倍的中(15点)


08.31×新潟2歳 6着/2人…ナヴィオン
08.31×キーンランド 8着/4人…スノードラゴン
08.24○札幌記念 2着/1人…ゴールドシップ
08.24×北九州記念 7着/1人…エピセアローム
08.17×関屋記念 12着/2人…マジェスティハーツ
08.10×レパードS 5着/3人…アスカノロマン
08.03×クイーンS 7着/4人…ケイアイエレガント
08.03◎アイビス 1着/1人…セイコーライコウ
07.27×中京記念10着/1人…フラガラッハ
07.20×函館記念12着/4人…アドマイヤタイシ
07.13△七夕賞3着/1人…マイネルラクリマ
06.29×宝塚記念7着/2人…ウインバリアシオン
06.22×ユニコーン12着/1人…アジアエクスプレス
06.22×函館SS 11着/1人…ストレイトガール
06.15◎エプソムC 1着/2人…ディサイファ
06.08×安田記念 15着/7人…ホエールキャプチャ
06.01○東京優駿 2着/1人…イスラボニータ
05.25○優駿牝馬 2着/1人…ハープスター
05.24×平安S10着/3人…トウショウフリーク
※◎1着,○2着,△3着