第62回神戸新聞杯(GⅡ) | 下町育ちの馬券王 ~JRA全重賞予想大会・一口所有馬近況~

第62回神戸新聞杯(GⅡ)

 先週は本命の◎が東西トライアルを勝ったが、2桁人気のヒモが拾えずに高配当を逃すに撃沈。詰めの甘さが目立つが今週こそは穴馬炸裂で高配当を!

■阪神11R(15:35)・第62回神戸新聞杯(GⅡ)
◎⑧サトノアラジン
○⑩ワンアンドオンリー
▲⑨ハギノハイブリッド
△⑦ヤマノウィザード
△③ウインフルブルーム
△②トーホウジャッカル
☆①シャンパーニュ
☆⑭ダンディーズムーン


三連複⑧軸 ①・②・③・⑦・⑨・⑩・⑭ 計21点


 ◎⑧サトノアラジン。キャリア7戦のうち6戦で1人気を背負う過剰人気馬だが、ようやく人気に実力が追いついてきた。3年前の当歳セールで1億3000万の値をつけてデビュー前から注目されており、2歳時の東スポ杯とラジオ日経杯は共に人気を裏切る結果だった。その後の春クラシックは無理せずに成長放牧へ。そして休み明けとなった7月中京の500万と前走の1000万では大人びた競馬で古馬を一蹴。特に前走の九スポ杯では折り合いに苦労しながらも、準オープンで上位争いを演じたキャリアがある年長馬のバッドボーイを3馬身後方に葬り去った。腰が甘く520キロの馬体を持て余していた2歳時と違い、放牧から戻ってきてからはソエが固まり本格化。池江調教師のケータイの待受になっている?とも噂されているほど溺愛されており、僚馬であるトゥザワールドを先週の新潟へ使い権利獲りに成功。2歳時に敗れたダービー馬に借りを返すお膳立てが整った。


 ○⑩ワンアンドオンリー。ライバルであるイスラボニータを筆頭にダービー2,4,5着馬が先週のセントライト記念で揃って上位を独占。牝馬もハープスターとヌーヴォレコルトが秋緒戦を白星で飾っており、春のクラシックホースが軒並み結果を出している。また例年に比べて故障馬が極めて少ない3歳世代で今回も相手関係から落とせないメンツである。しかし連勝経験がないことやデビュー3戦目の勝ち上がりなどネガティブ要素が多く、ダービー(3人気)と皐月賞(4人気)は人気を背負う立場ではなかった。また弥生賞と皐月賞で上がり最速をマークしているが4角で8番手、12番手だったように目標レースではない今回もダービー時のような積極的な競馬に徹するよりは末脚を試すだけになってしまうことが濃厚。加えて鞍上のノリは凱旋門賞@ゴールドシップの騎乗を来週に控えているが、中間も現地時間の火曜~木曜まで現地で追い切りに騎乗。昨日土曜は新潟で騎乗をこなしているが、スケジュールが非常にタイトであるのは事実。他のレースも含めて騎乗停止の制裁を食らうことは一番避けたい(同じく凱旋門賞騎乗のユウイチや川田、またスプリンターズSで有力馬に騎乗する浜中や岩田なども同様)だけに安全運転に努める可能性は大いに高い。今週から阪神はBコースに替わり、土曜も最内1頭分が異常に伸びる馬場で内枠の先行、逃げ馬が圧倒的優勢とマイナス要素が多い。中間の追い切りで時計が出ていないのは実践タイプなので軽視できるが、鞍上の懸念事項も加味して無理をする競馬はしないだろう。


 ▲⑨ハギノハイブリッド。こちらもダービー出走組だが勝ち鞍3勝はいずれも2000m以上。ダービーこそ連戦の疲労が災いしたが、距離が伸びてこそ良いタイプ。京都新聞杯で本命にした際も指摘したが、サンデーサイレンスの血はもちろん父タニノギムレット(ブライアンズタイム)、母父トニービンと現代競馬を集約した血統背景は興味深い。賞金面で菊花賞出走は当確なので結果に関係なく本番でも狙いが立つ1頭だが、持続的な末脚が使えるので外回りでも阪神よりは平坦の京都タイプ。それでも中間はCウッドで年長馬のワイルドフラッパーを相手に2週連続で併せ馬。先週の新潟でも使えたようだが、綺麗な馬場の阪神で使いたいと陣営からもコメントが出ているように万全の体勢で出走ができる様子。


三連複⑧軸 ①・②・③・⑦・⑨・⑩・⑭ 計21点
 
 7年前の07年から外回り芝2400m施行。2000m時代も含めて過去10年であれば6頭出走したダービー馬が【4.2.0.0】で10年2着のエイシンフラッシュ以外の5頭がダービー以外に皐月賞かNHKマイルを勝利した二冠馬。しかし現行の近7年となると3頭のみの出走で【2.1.0.0】とやや出走自体が減っているが、抜群の安定感を誇っている。


 また07年以降の菊花賞の勝ち馬で本レースを経由していなかったのは09年のスリーロールスのみ。特に近3年のオルフェーヴルとゴールドシップ、エピファネイアの勝ち馬3頭はいずれも1人気で本レースを制して、菊花賞も1人気で連勝している。今年は先週のセントライト記念にダービー出走組が多数流れた(権利を得た3頭はダービー2,4,5着馬)ことでこの傾向にズレが生じる可能性があるが、依然として注目度の高い傾向が出ている。


 ダービーで内ラチに激突した④トーセンスターダムは調教再審査明け。3週続けてユタカが追い切りに乗っているが、春と比較してもトーンの高いコメントが上がってこない。腰の甘さは相変わらずで今回も人気が落ちずに脚質も後方からの競馬なら消せる。他も取捨選択が難しいところだが関東馬⑮キネオペガサスと⑯ヴォルシャーブは8枠がマイナス。前者は半兄にダービー3着馬ベルシャザールがいる良血で堅実な成績だが、相手関係を判断してわざわざ阪神に出向くことになった経緯が不明。後者は6月以来の休み明けとなるが、前走は開催後半で時計の掛かった重い馬場。岩田を起用しても長所が見当たらずオミットとする。


 馬券は配当面を考えると◎○の2頭軸が大本線。配分を考慮しないとトリガミの恐れもあるため要注意。◎からのながしは⑩ワンアンドオンリーが圏外に飛んだ馬券が全て万馬券となるため、ココにわずかな望みを期待するが大勝負ならオールカマーへ。