介護の手間を省くために、高齢者には脳内にAIチップを埋め込む時代が来る?
今のAIの普及は、個人が愚民に要約される過程
ぼくは精神病院の中にいる
ぼくは
精神病院の中にいる
つまり
入院している
でも
現代の
薬漬けの精神病院じゃない
未来の
輪廻転生というものが
科学的に認められた頃の未来の
精神病院
つまり
その頃は
身体の病気も精神の病気もすべて解明されていて
誰も病気になる人なんていない
それでも
心を病む人がいる
それはとっても珍しい現象だ
だから
貴重な事例として
研究の対象として
重宝される
宝物のように
主に
問診が行われる
ぼくが何を言うかで
ぼくの精神を類推しようとする
でもそんなことでは
病んだ精神など解明できるわけがない
つまり
言葉では精神を解明できない
ということ
頭に電極を埋め込んで
ぼくのみているイメージを
モニターに映しだす
そんな技術がすでに確立されている
モニター上に浮かんできた画像は
一言で言えば
アートだ
刻々と変化する音楽のような画像だ
病んでいるとは
精神が病んでいるとは
そういうことなのだ
と
画像は録画される
解析するために
何が異常なのか
解析するために
ところが
そこからは
美しかみつからない
大きな矛盾だ
すべての病が克服されたのに
美という病は癒せない
死に至る病かもしれない
フランス女性が語るデカルトの夢
パッフェルベルのカノンの生演奏を聴きながら
フランス人の女性が
枕元で
デカルトの哲学の話しをしてくれる
フランス語で
でも僕は
理解できない
フランス語が
でも僕は
夢を見ている
デカルトの頃のフランス
貴族だった彼女
僕も貴族だったらよかったけど
もしかしたら
奴隷だったかもしれない
それよりも
もっと前
ギリシャの頃は
哲学者だったかもしれない
デカルトが
自分の頭で考えることができるようになる
その思考の方法の
基をつくった
つまり
哲学とは
何を考えるかではなく
どのように考えるかだ
そして
結局は
夢見のように考えること
つまり
夢想するのだ
今、僕がやっているように
フランス人の女性が枕元にいる
僕の髪を愛撫し
フランス語で語ってくる
難しい哲学の話しを
でもその哲学が
結局は革命を生んだ
フランス革命を
つまりは
啓蒙思想の土台を築いた
自らの頭で考えるということ
そして
夢想するということ
何もしない、だんだんと死に近づいていく
知るということって何?
釈迦牟尼仏陀が悟りを開いたことについて
またあの最低のところに行きたくなってしまうことがある
ときどき、落ち込むと、
僕が鬱で、何もできなくなって
薬づけになっていたときのことを
思いだし
またそうなりたいと思ったりする
自殺しても死ねず
だから死なんて怖くもなく
生きてることになんの意味もなくなってしまった
どん底
なんでそんなところにまた行きたくなるのか?
なんとなく
安らかだったから
すべてに絶望して
自分は無価値で
誰からも愛されないどころか
見向きもされず
自分も
誰も愛することができない
私のやったことすべては無意味であるばかりか
最低のことしかできなかった
すべてを懺悔したくても
失った時間はもう戻ってはこない
そんな中で
感受性だけは鋭敏になっていた
天界の光を感じることができた
決して私など救って欲しくはない
でもその光と熱が存在することは
なんてありがたいことなのだろう
天使は存在する
天使は自分が天使であることを知らない
どん底の中で
羽根もすべてむしり取られて
飛べなくなった鳥は
それでも上を見上げると
残酷にも天の光が見える
飛びたてる羽根は一つもないのに
でもその絶対的な絶望は同時に
とても安らかな気持ち
そんな何もできなくなってしまって
ただ死だけがすぐ近くに救いのようにあったときのことを
ときどき懐かしく感じて
またそこに行きたくなってしまうことがある