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《前回記事》




私がカサンドラになったわけ①

私がカサンドラになったわけ②

私がカサンドラになったわけ③

私がカサンドラになったわけ④

私がカサンドラになったわけ⑤

私がカサンドラになったわけ⑥

私がカサンドラになったわけ⑦

私がカサンドラになったわけ⑧





傷ついた心の破片が散らばるダムの底。スライム




そのひとつを手にとって雪の結晶

そっと胸に当てる。




欠片は私の中に溶けていき




悲しかったこと。

恥ずかしかったこと。

認めたくない自分の姿。




痛みを伴う記憶が蘇る。




ひとつ、またひとつ。




それは幼稚園、小学校、思春期…

さまざまな時代の記憶。




私は




とても悲しかったね。

辛かったね。

えらかったね。




傷ついた小さな私に寄り添って

大人の視点で捉え直していく。




すると、不思議なことに気づくのです。




思い出したくなくて

心のダムの奥底に沈めた悲しい記憶。悲しい




だけど、どの場面にも

私を侮蔑し、傷を負わせた人の姿はない。




思い返してみても、




寂しいHSCの時代にも

そばには仲良しがいてくれて

いじめられたこともない。




目をかけてくれる先生や先輩。

盾になってくれる上司。



恩師の言葉は…↓



いつも誰かが私を見つけてくれて、

温かく見守ってくれていた。




では、私を追い込み

私があれほど怖れてきたものはいったい何だったのか。




混乱する思考。




やがて霧が晴れ

その姿が浮かび上がる。




私を嫌い、いじめ抜いてきた人。




それは他でもない私自身でした。




旅はまだ続きます。