ニューヨークの病院:職員がワクチン義務化で辞職した為「出産」の医務を停止

2021年9月15日(水) by: Mary Villareal

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ロービルにあるルイス郡総合病院は、数週間前にアンドリュー・クオモ知事が出した行政命令の一環であるCOVID-19ワクチンの接種を受けずに産科病棟の職員6名が辞職した為、今後は出産ができなくなります。

 



病院側は、州当局と協力して、産科病棟が永久に閉鎖されないようにするとしています。同ユニットで雇用されている6人の従業員が辞職し、ワクチンを接種していない7人の従業員はまだ決まっていないと、ルイス郡ヘルスシステムの最高経営責任者であるジェラルド・セイヤー巡査は述べています。

 

 

人員不足のため、病院では新生児の出産ができない状態になっていました。セイヤー氏は会見で「サービスを一時停止して、今度はワクチンを接種した看護師の募集に専念すれば、ここルイス郡での出産に再び取り組むことができるでしょう」と述べた。

COVID-19のワクチンを接種していない病院職員はまだ165人ほどいます。これは全従業員の約27%にあたります。

病院はただでさえ人手不足なのに、職員の辞職で大きな打撃を受けました。職員は、産科と新生児保育室に十分な人員を配置することができません。ユニットナースマネージャーは、すでにスタッフナースとして交代で勤務していました。患者さんも、産科や産後のケアは他の施設に頼らざるを得ません。

 

 

また、緊急時の対応策も用意されています。また、看護師を管理部門から臨床部門に配置転換するなどの対策も講じています。

セイヤー氏は、予防接種の期限が迫るにつれ、予防接種を受ける人の数が増えることを期待しています。また、退職する従業員が減り、退職した従業員の中から検討する人が出てくることも期待しています。

ワクチン接種の有無を理由に退職したり、解雇されたりした従業員は、失業給付を受けることができない。病院のスタッフ不足はパンデミックが始まる前から問題になっていたので、今は採用に力を入れたいと考えている。

"サービスを一時停止して、今度はワクチンを接種した看護師の採用に力を入れることができれば、ここルイス郡での出産に再び取り組むことができるでしょう "と語った。(関連:NYCのレストランがワクチンパスポートの義務化を拒否し、「予防接種警察」になる)

 

 

クオモ氏は8月、ニューヨーク州のすべての医療従事者は、9月27日までにCOVID-19ワクチンの初回接種を受けなければならないという命令を出しました。先週、ジョー・バイデン大統領も、メディケイドやメディケアの資金援助を受けている施設の医療従事者は、例外なくワクチン接種を受けなければならないという発表を行いました。この義務化により、約5万人の従業員が影響を受けると推測されています。

米国の他の地域の病院でも、今回のワクチン義務化に反対するデモが行われましたが、セイヤーは、医療従事者やその他の従業員に対する義務化を支持すると述べています。義務化によって健康な労働力が確保され、施設内外でのCOVID-19の感染に責任を負うことはないと語りました。

 


また、バイデン氏の発表は、100人以上の従業員を抱える企業に勤める何百万人もの従業員を対象としており、これらの従業員は、ワクチンを接種するか、毎週ウイルス検査を受けなければならないとしています。この義務化がどのように実施されるかについての詳細はほとんど発表されていませんが、一部の関係者は厳しい罰金が課せられる可能性があると述べています。

義務化に応じる従業員

 

この医療機関では、大多数の従業員がワクチン接種の義務を果たしています。残念なことに、ニューヨーク州北部では経験豊富な産科看護師が不足しており、人材不足の中での辞職となりました。

 

 

しかし、セイヤー氏によれば、辞職しても心変わりした人は歓迎されるとのことです。

ルイス郡は、ニューヨーク州の中でも人口が少なく、政治的にも保守的な郡です。また、COVIDワクチンの接種率も、州全体の61%に対し、44%と最も低い部類に入ります。

医療機関もワクチン接種義務化の影響を受けています。パンデミックにより、米国の医療施設ではすでに人手不足が深刻化しており、病院は労働者に仕事を続けてもらうため、あるいはパンデミック中の応募を促すために、サインオンボーナスを提供するなどのインセンティブを用意しています。