ご訪問ありがとうございます。
こんな本をいただきました。
困った質問
「なぜ数学を勉強しなければならないのか?」
の答えがここに。
という本です。
私は数学を勉強することに疑問を持たないまま、この歳まで生きてきました。
ある意味幸せな人種かもしれません。
自分が「数学的思考法」なるものを持っているかと言われれば、よく分かりません。
とはいえ、目次を見ると、何かしら学んだことはあるようです。
本を開くと最初の方に、
「ならば」に敏感に
とあって、ふふっという気持ちになりました。
昔塾講師仲間のバリバリの理工系学生が「ならば」にこだわっていました。
さて、まとまった内容を持つ文章であって、数学的に正しいかどうかを判断できるものを命題と呼びます。
よく現れるのが「PならばQ」という形の命題です。
著者はこれを「ならば命題」と名付けました。
例)三角形ABCが正三角形ならば、その外心と内心と重心は一致する。
「ならば命題」では、その仮定(P)と結論(Q)の両方が重要である。
という心構えが大事だそうです。
「きちんとした数学の文章には無駄な部分が一切ありません。」
ええ、ホンマに。
入試の良問を見るとわかります。
無駄が一切ないということは、
問題を解いたときに
文章の何か(例;実数t≠0)を使わなかったら、
まだ仕事が残っているということです。
「ならば命題」の意味を考えさせる問題が面白かったので紹介します。
「ある広告に次の文章がありました。
今月中にお申込みいただくと、手数料が半額になります!
来月に申し込みをすると手数料はどうなるでしょうか。」
ならば命題の形に書き換えると
今月中に申し込むならば、手数料は半額になる
ここで注意すべきことは、
「PならばQ」という命題は、Pでない場合については何も述べていない。
今月中に申し込まなかった場合のことについては、何も述べていません。
よって、答えはどうなるかわからない
そんなアホな?
常識的には、
来月になると手数料は半額でなくなってしまう、
たぶん手数料は全額
と考えがちですが、
論理のルールとしてそれが正しいとはいえません。
行間を一切読まないとこうなります。
非常識であり屁理屈です。
常識や主観は、その人の育ってきた文化や時代背景によって異なります。
常識や主観を排して行間を一切読まない、読み方に耐えられる文章を求められる場合があります。
研究者の論文
契約文書
法律の条文
など。
私は法学部の出身です。
法律の条文はくどくて硬くてとっつきにくいのですが、
厳格なルールに従っているので、解釈のブレをある程度防げます。
数学を受験で使う意味は、法律の条文を見るとよくわかります。
法学部に進学される皆さんは、高校数学ⅡBぐらいまで勉強することをお勧めします。
受験で使わなくても、大学に入ってから役に立ちますよ。
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