これはすごい!
チェルケス人の民族舞踊!
まるでセグウェイ(立ち乗りで移動する電動二輪車)にのって踊っているかのような伝統舞踊。
ユーチューブで偶然見つけた動画のご紹介。
来月は久しぶりの「リバーダンス」観劇。
「リバーダンス」とはちょっと前にブログでも記事にしておりますが、アイルランドの伝統舞踊、アイリッシュ・ステップダンスを元に作られた舞台作品です。
先日ユーチューブでリバーダンスの動画などを見ていたら偶然にもヒットした、
「コーカサス山岳民族チェルケス人による踊り」にびっくりでした。
やけに閲覧回数が多いのでどんなもんやらと見たら、これがすごかった。
とにかく見入ってしまいました。
奇麗な衣装を身に着けた男女、派手さはない踊りなのですが、その移動する動きがすごいのです。
セグウェイに載っているかのようなスムーズな移動。
上半身はリバーダンス同様背筋をピンと伸ばし、こちらの踊りは表情もあまり崩さない、とにかく余計な動きなし。
女性は長いドレスで足元も見えない。
どうやって移動しているのかと違う動画などをみたら、つま先立ちして小刻みに移動しているようでした。
これは体幹が強くなくてはできない移動方法でしょうね。
もしかしたら、バレエをやっている人だったらできるのかも?
いやぁ~世界にはまだまだ色々な踊りがありますね。
世界は広い!
そしてこの動画にあるような、長い袖を着用した踊りは次のような意味があるようです。
貴族や戦士の間では袖にスリットの入った丈の長いツェイや袖がとても長いツェイが着用されることもあり、上品な雰囲気が特徴です。
特に、袖の長いものはジェグ(集会)で踊る際に相手の女性に触れませんよ、という意思表示のニュアンスも含んでいるとのことです。
(コーカサス諸族の山の掟では基本的に男女が触れ合うことはないのですが、これはイスラーム文化圏からの影響と言われています)
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近代最初の「祖国を失った民族」
そして踊りとは関係ないのですが、このアディゲ人ともよばれるチェルケス人のことに興味が出たので少し調べましたら、これがまた大変な悲しい歴史をもった民族なのでした(間違いがあればご指摘くださいね)。
現在、チェルケスの人々は世界各国に散らばっています。
最も多いのはトルコだそうです。
オリンピックでも有名になったソチは、かつてあったチェスケス人の首都だったところ。
ロシアの侵略により虐殺された集団墓地もあるとのこと。
彼らの歴史はとても古く、紀元前400年ごろにはすでにアディゲ王国が建国されていたという記録があります。
そしてロシア帝国の侵略を何度も撃破したのですが、次第に勢力が失われて、多くの人たちはオスマン帝国(トルコ)に亡命したそうです。ロシアの占領下に入ったチェルケスの人々は、黒海沿岸に強制移住させられ、生活に適応できず多くの人々が亡くなったそうです。
過去にはロシアと戦ったことがありロシアに残ったチェルケスの人達に対して、
「人間以下の汚物」
としロシアの残虐な虐殺も行われていたとか。
ここでは記述できないような惨い仕打ちも書かれていました。
歴史は同じようなことが何度も繰り返されるのです。
書き始めるときりがないのでこの辺にしておきますが、このあたりの民族紛争の歴史などもとっても興味深いものもありますね。
なかなか機会がないと調べたりしませんし、知らないままに終わってしまう出来事が多いので、今回も偶然にちょっとその歴史に触れることができたのが良かったでした。
そして最後に、チェルケス人の女性は美人が多いので有名だそうです!
(画像すべてお借りしました)