12月6日(火)10:00~12:00 プライムハイツ千鳥・第1集会場にて


課題

①からだや心を労わる

②生活道具のことを考える … 形・機能・使い方・修理など

③子どもの絵を聴く


※ 小さなお子さんがいる方は「子ども発見」を記録してくださってもOKです。



<課題についての解説>


①子どもが誰かのからだや心を労わるのは、1歳くらいからみられます。

例えば、下の子が上の子の涙をふいてあげ、「どうしたの?」と言う。共感力です。

1、2歳の頃はわきまえてやっているというより、からだが反応するようです。

2歳半の子が転んだのを見て、「大丈夫?」と声をかけた2歳6ヶ月の女の子は、転んだ子より痛そうな表情をしていたという例もあります。

また、親が誰かのからだや心を労わる姿を子どもが見つめるという体験も必要です。

労わる言葉やしぐさは、生活文化なので、親が見せないと身につきません。


②使い捨ての社会になってから、道具を使いこなすのが、苦手になりました。

生活道具のことについて、形・機能・使い方・修理など考えてみてください。



●持ち物について●

※次回は30分くらいの時間をとって、空想のトレーニングをします。

のりを各自でお持ちください。


●記録と絵の締め切り●

11月29日(火)








11月14日(月)10:00~12:00 プライムハイツ千鳥・第3集会場にて 参加者15名


課題 

①親子の会話を一週間記録する

②子どもの絵を聴く



<先生のお話より>


会話を一週間記録するのも難しかったかもしれませんが、1年間やっていると家族文化が見えてきます。

好きなテーマもわかり、一方で不足しているテーマもわかります。

話すテーマが似通ってくるのは、家族文化でもあり、家族の狭さでもあります。

意識して新しいテーマを入れてみると、新しい関心が生まれるかもしれません。

今回の皆さんの記録には、「音」「光」「お客さん」というテーマが出ませんした。

一つの題材からどう、会話をどういう方向に広げていくか、そこをもっと深めるといいでしょう。



いまや家庭の会話はマスコミに負け、マスコミが出すニュースや話題が会話の中心になっています。

親はビデオや絵本、塾などでの知識・情報を渡すことには一生懸命ですが、自分の文化を渡すことをしていません。

これでは、家族の文化が崩壊しています。

会話の多い家庭と少ない家庭では、親の文化を継承することに違いがでます。


目に見えるもの、数字で表せるものが評価の対象になりがちですが、家族というのは、目に見えないものを沢山持っているのです。数字では表せない大切なものがあるのです。


次回は、そのことについてもお話したいと思います。








「どんなおしゃべりしてますか?」



2011年10月14日(金) 9:45~11:30

池上文化センター 第1集会室 にて   参加者26名

<プログラム>


1 寺内定夫先生からのお話 「親の生活の心を伝える遊び」

2 語らいの子育てチャレンジ記録について 

3 グループ交流

ほほえみの会-2011



講演会にご参加いただいた皆さまありがとうございました。

2回連続の講座でしたが、第2回では初めて参加していただいた方にチャレンジ記録(親子の会話記録)の提出をお願いしたところ、8名の方が提出してくださいました。

記録をつけることの難しさは会員がよくわかっていますので、初めての方がここまで丁寧に記録をつけられたことに、驚き、感動しています。

先生のお話を聞くだけでなくて、実際に会話記録をつけることで、親子の関係を客観的に見つめることができたのではないでしょうか。会話記録は今後も続けていくと、とても役立つと思います。

また、今回記録を書けなかった方も心配することはありません。

今いる会員の多くは、最初はほとんど記録をつけることができませんでした。

最初は2,3行で構いません。

それを続けていくといいと思います。

短い会話の中にも子育てのヒントがありますから、是非チャレンジしてみてください。

普段のほほえみの会は、今回のようなスタイル(先生のお話の後、チャレンジ記録や絵をもとに話し合う)です。

今後も参加してみたいという方、会員一同心よりお待ちしております!



~寺内先生のお話より~


① 絵について

 

子どもの絵は言葉の一なので、飾ることも大切ですが、手にとって話をすることの方がより大切です。

子どもの絵は図工というより、国語といってもいいかもしれません。

親子の会話が増えれば、子どもは絵を描くようになります。絵を殆ど描かなかった子が、親子の会話を充実させるようにしたところ、1日に何枚も描くようになり、しかも全て違う題材で描くようになったという例もあります。


② 子どものイライラはひとり遊びの急ぎすぎ


子どもはひとり遊びで成長するのではなくて、親子遊びを十分することによって成長します。


親が個を大切にするあまり、子どもにも一人を要求するようになりました。

しかし、生活から親子遊びが抜けてしまうと、家族文化が伝わらなくなってしまいます。

ひとり遊びを急ぎすぎて、親の文化を幼児期に経験しない子どもが増えました。


しかし、笑顔は向き合うことで、生まれます。

子どものイライラが多いのは、お母さんのほほえみを見ながら安心して生活する日数が少なかったからだといえます。

お母さんから言葉を聞いていない子どもが増えているのです。


体力格差や教育格差がとても問題になっていますが、これらは数字等によって、目に見える事象です。

一方、心の格差は目に見えないので、問題にはなりません。

例えば、体力格差をなくそうとしたら、「毎日子どもに運動させるようにしよう」と考えますが、

見えない心を育てるために「毎日子どもと会話するようにしよう」とはならないのです。

しかし、目に見えないことが大切なのです。

会話とは、心が響きあうこと。

指導語をたくさん言ったとしても、会話とはいえません。

なぜ指導語ばかり言ってしまうかというと、しつけや約束を守らせるなどのことは、目に見えるからです。

しかし、本当は目に見えないことをきちんと評価できないといけないのです。

学校評価とは別に、家族評価を大切にしようと言っているのはそのためです。

仕事をしていて時間がない人もいると思いますが、会話は量ではなく、質が大切ですから、時間がなくても、中身を充実させるように心がけましょう。


子どもを変えようとしてもだめです。

自分が変わらないといけません。

親が変われば子どもが変わります。

50年間心の教育に携わってきて、これは確信しています。

日 時 : 2011年10月14日(金) 9:30開場 9:45~11:30

会 場 : 池上文化センター 第一集会室

講 師 :寺内定夫先生




親子の会話記録のテーマについて


1 「ね」

会話の最後に「ね」をつけて話してみてください。

「?」を減らし、共感の「ね」を意識することで、親子の会話が変化すると思います。


2 乾杯

食事の時、あるいは寝る前など、その日にあった出来事に乾杯してみましょう。

どんな乾杯ができるでしょうか。


3 寝る前のひと時

慌しい毎日の中、寝る前のほんの5秒でいいのです。優しく頬と頬をくっつけて、お互いのぬくもりを感じてみましょう。温かく優しい気持ちになれるはすです。


以上3つの中から、ピンとくるものを生活の中で意識して実践みてください。

書き方ですが、できるだけ親子の会話を中心に記録してください。

第1回講演会でお配りした資料が参考になるかと思います。

親子の会話記録は初めてだと思いますので、3、4行でもかまいません。是非この機会にチャレンジしてみてください。


なお、赤ちゃんなど、会話がまだできないお子さんについては、お子さんをよく見て、発見したことがあれば、「子ども発見」というテーマで、記録していただいても結構です。よく観察していると思いもよらない発見があるものです。どうぞ、こちらも記録してみてください。


記録の提出の締め切りは、10月4日(火)です。

送り先等につきましては、メールでご連絡させていただきます。


「どんなおしゃべりしてますか?」



2011年9月13日(火) 9:45~11:30

池上文化センター 第1集会室 にて   参加者25名

<プログラム>


1 寺内定夫先生からのお話 「絵で聴く子どもの思い」

2 語らいの子育て体験談

3 グループ交流









ほほえみの会主催・講演会にご参加いただいた皆様ありがとうございました。

いかがでしたでしょうか?


今回の講演会では、初めて参加された方全員が、直接、寺内定夫先生とお話できるよう、そのための時間を設けました。お一人5分という本当に短い時間でありましたが、個別にお話できたことで、子育てのヒントになることがあったのではないかと思います。時間の関係で今回は半分の方のみでしたが、第2回でも同様に時間を作りますので、ご了承ください。


寺内先生からは、「?」マークの多い質問型の会話から、ゆったりとした共感会話に変わることの大切さをお話しいただきました。

第2回講演会では、皆様のチャレンジ記録とお子さんの絵をもとにお話していただく予定です。どうぞお楽しみに。






~寺内先生のお話より~


「?」の多い会話をしていませんか?


「今日、幼稚園どうだった?」

「誰と遊んだの?」

「どうして、ちゃんと食べないの?」



「?」のつく会話は、会話ではなく、質問です。

親子のおしゃべりの中で「?」が多いのは、子どもが心配だからです。

優しく話しかけているつもりでも、子どもはそれに答えるだけ。

親は聞きたいことを聞いているので、会話はそれで終わりになってしまいますが、これでは会話とはいえません。子どもは自分が本当に話したいことを話せてはいないからです。
けれども、親は質問すると安心してしまって、おしゃべりの時間をとらなくなってしまいがちです。

一方的に質問するばかりでは、子どもの心を掴むことはできません。

大人からの質問は、大人が考えていることを確認するためのもので、子どもの気持ちを理解するものではありません。




「?」のつかない会話のできる人は、子どもの心を掴める人です。


おしゃべりすることで、子どもの心に共感することができます。


現代の情報文化の中では、子育て本に書いてないことを、子どもの中に発見することが難しくなってきていますが、親子のおしゃべりを深めると、子どもについて発見があり、また心を育てることにもなります。


おしゃべりといっても、小さな子どもはまだ言葉でうまく伝えることはできません。

ですから、表情、しぐさなどで自分の心を表現します。

その表現の一つに絵があります。

普段何気なく描いている絵は、実は、心のおしゃべりだったのです。

しかし、そのおしゃべりに答えてあげないと子どもはあきらめて、絵を描かなくなるか、キャラクターなど自分一人が楽しむ絵だけを描くようになります。


絵は、子どものおしゃべりですから、絵を大切にすると、子どもの会話が変わってきますし、会話が変われば、絵も変わります。



日 程 : 9月13日(火)・10月14日(金)    両日参加してください。

時 間 : 9:45~11:30 (9:30会場)

場 所 : 池上文化センター 第1集会室

参加費: 無料

保 育 : 1歳6ヶ月以上9名 (保育ネットワークBEAR担当)

応 募 : ①氏名(グループでの参加希望の場合、希望者全員分)
       ②電話番号(グループの場合、代表者のみ)
       ③保育の要・不要の希望(希望の方はお子様のお名前・性別・月齢・FAX番号)
       以上を明記の上、Eメールにてお申し込みください。

締め切り: 9月6日(火)

申し込み・問い合わせ: ota_hohoeminokai@yahoo.co.jp

定 員 : 30名 (応募多数の場合先着順とさせていただきます)


☆お子さんが、普段描きした絵をお持ちください。寺内先生より直接アドバイスがいただけます。
次回の課題

① 会話の題材とテーマを1週間記録する
② 子どもの絵を聴く
*子ども発見



親子の会話の題材とテーマを1週間記録してみてください。
下の参考例のように短い言葉でOKです。
夏休みにチャレンジしてみて、5種類位テーマが記録できれば、親子の会話の傾向がわかります。

また、記録することで、会話の中身を膨らませることにも繋がります。



~参考例~

太陽
雲に見え隠れしていた太陽
太陽のまぶしさ
昼と夕方の違い

風の音
家の中と公園で聞いた風の音の違い
自転車に乗って聞いた風の音
しゃがんで聴いた風の音 昆虫になって

草花
新しく覚えた野の花の印象
育てている草花や野菜の新しい発見
タンポポの綿毛が飛んでいったところ

友達
新しいお友達と話したこと
泣いた子を慰めていたお友達
お友達の家族との交流

動物
飼っている動物とのおしゃべり
空を飛ぶ姿で感じたこと
空想した動物の気持ち


記録の締め切り等については後日メールでご連絡します。








7月1日(金)10:00~12:00 プライムハイツ千鳥・第3集会場にて  参加者13名

課題

①お母さんが語る生命の美しさ

②身近な道の楽しさ発見

③木の実、草の実の発見

④雨の音の違いを擬音で表現してみる

⑤子どもの絵を聴く

*子ども発見



~先生のお話より~


学校の評価ばかり気にする親が多いが、ほほえみの会では「家庭で子どもが何を学んだか」を大切にしています。


子どもの「ほほえみ」には、家族にほほえむより、その他の環境にほほえむ方が実は多いのです。
ほほえみは「いいもの見-つけた!」という発見、学習意欲、好奇心の表れです。

環境にほほえむのは、ものを見つめているからこそ。
1、2歳の頃の言葉掛け次第でものを見つめる目が育ちます。

しかし、現実には幼児の一人遊びが増えています。
一人遊びを放っておくと、模倣学習が減ります。
1歳頃から一人遊び用のおもちゃを与える親が増えました。
例えばゲームや動くおもちゃなどです。
一人遊びをさせる背景にあるのは「母親だって女だ」とう不公平感です。
一人遊びの増加によって、親の言葉や文化が子どもに渡らなくなりました。
親の言葉や文化を伝え、関わることが自立力を育てるのですが、
一人遊びが自立力を育てると勘違いしている人が多いのです。
一人遊びでは自立力は育たず、むしろ、閉じこもるようになります。

ゲーム・テレビなど30cm以内の生活が増えた結果、視力も落ちています。

思春期に入る前に、親子の絆を深めることが大切です。








7月1日(金)10:00~12:00 プライムハイツ千鳥・第3集会場にて


課題

①お母さんが語る生命の美しさ

②身近な道の楽しさ発見

③木の実、草の実の発見

④雨の音の違いを擬音で表現してみる

⑤子どもの絵を聴く

*子ども発見


課題について

①エネルギーを感じる場面を子どもと共感しましょう。


②季節の変化を感じやすい時期です。

歩き慣れた道で、あるいはいつもと違った道で、変化を見つけてみましょう。


③桑の実がなっています。どんな実を発見できるでしょうか。


④降り方、どこで聞くか、また、雨が当たるものなどよって、それぞれ音が違います。

・家の中で聞く音と外で聞く音の違い

・お母さんの傘に当たる雨と、子どもの傘に当たる雨の音

・風の吹き方による違い


小さな音をどれくらい聞き取れるでしょうか?耳をそばだてて聞くような音がよいのです。

こういった経験は、五感を磨くチャンスです。

違いを発見したり、似たものを発見することで、ものの本質を感じ取るようになります。




記録と絵の提出の締め切りは6月24日(金)です。

6月2日(木)10:00~12:00 プライムハイツ千鳥・集会場にて  参加者11名


●課題●
①夕方の長い影を見て語る

②子どもの名付けの由来を語る

③我が家にもあった対症療法

④子どもの一途な思い

⑤子どもの絵を聴く

*子ども発見



~先生のお話より~


「お母さんが変わる」ことを提案していますが、生活を大きく変えようとせず、まずは1%変えるところから始めてください。

1%変えるために、いつも同じ時間帯に決まった何かにチャレンジしてみるといいでしょう。

例えば…

・食事の時(「今日に乾杯」をやってみる……今日あった出来事を間単に報告し、家族で乾杯する)

・「お休み」の時の声かけ

・「いってらっしゃい」の時の声かけ


大切なことは、毎日、顔を見合って「うん」とうなずきあえることです。10秒でいいのです。

例えば、ただ「いってらっしゃい」「お休み」を言うのではなく、「○○ちゃん、いってらっしゃい」「○○くん、お休みなさい」と子どもの名前を必ず付ける、それだけでも、違います。

名前を言うときには、どうしても目を見るようになるからです。

また、「お休み」の時、頬と頬をそっとくっつける、こんなこともいいと思います。

こういった毎日の繰り返しが心を穏やかにします。




対症療法に関しては、一般的にはモノを与えることで解決する場合が多いのですが、心の奥にあるものを満たすにはどうしたらいいかを考えてみてください。




子どもの絵に関しては、「形がリアルに描けたか」が大切なのではなく、「対象に対して心が動いたか」が大切です。そういうまなざしで、子どもの絵を見てください。