「どんなおしゃべりしてますか?」



2011年9月13日(火) 9:45~11:30

池上文化センター 第1集会室 にて   参加者25名

<プログラム>


1 寺内定夫先生からのお話 「絵で聴く子どもの思い」

2 語らいの子育て体験談

3 グループ交流









ほほえみの会主催・講演会にご参加いただいた皆様ありがとうございました。

いかがでしたでしょうか?


今回の講演会では、初めて参加された方全員が、直接、寺内定夫先生とお話できるよう、そのための時間を設けました。お一人5分という本当に短い時間でありましたが、個別にお話できたことで、子育てのヒントになることがあったのではないかと思います。時間の関係で今回は半分の方のみでしたが、第2回でも同様に時間を作りますので、ご了承ください。


寺内先生からは、「?」マークの多い質問型の会話から、ゆったりとした共感会話に変わることの大切さをお話しいただきました。

第2回講演会では、皆様のチャレンジ記録とお子さんの絵をもとにお話していただく予定です。どうぞお楽しみに。






~寺内先生のお話より~


「?」の多い会話をしていませんか?


「今日、幼稚園どうだった?」

「誰と遊んだの?」

「どうして、ちゃんと食べないの?」



「?」のつく会話は、会話ではなく、質問です。

親子のおしゃべりの中で「?」が多いのは、子どもが心配だからです。

優しく話しかけているつもりでも、子どもはそれに答えるだけ。

親は聞きたいことを聞いているので、会話はそれで終わりになってしまいますが、これでは会話とはいえません。子どもは自分が本当に話したいことを話せてはいないからです。
けれども、親は質問すると安心してしまって、おしゃべりの時間をとらなくなってしまいがちです。

一方的に質問するばかりでは、子どもの心を掴むことはできません。

大人からの質問は、大人が考えていることを確認するためのもので、子どもの気持ちを理解するものではありません。




「?」のつかない会話のできる人は、子どもの心を掴める人です。


おしゃべりすることで、子どもの心に共感することができます。


現代の情報文化の中では、子育て本に書いてないことを、子どもの中に発見することが難しくなってきていますが、親子のおしゃべりを深めると、子どもについて発見があり、また心を育てることにもなります。


おしゃべりといっても、小さな子どもはまだ言葉でうまく伝えることはできません。

ですから、表情、しぐさなどで自分の心を表現します。

その表現の一つに絵があります。

普段何気なく描いている絵は、実は、心のおしゃべりだったのです。

しかし、そのおしゃべりに答えてあげないと子どもはあきらめて、絵を描かなくなるか、キャラクターなど自分一人が楽しむ絵だけを描くようになります。


絵は、子どものおしゃべりですから、絵を大切にすると、子どもの会話が変わってきますし、会話が変われば、絵も変わります。