長い夏休み、長女が念願の(?)両親指(手)ばね指の手術をしました。

親としては、四年前のある日の食事時に、
彼女の親指が曲がったまま伸ばせないのに気づいた時は、大変ショックでした。

 

手術は簡単なものですが全身麻酔ということで、
満五歳までは待つ事になり、経過を診る為に年に一度通院しました。
もしかしたら良くなるかも・・と言われつつも、
昨年の診察時には「来年、手術だね」と双方が了解した感じでした。

 

今年に入ってから、義母と「いよいよ今年だね」なんて話をしていたのを
娘が聞いてしまったのか、その頃から


娘「わたし、手術するの?嫌だよぉ」

私「まだ決まったわけではないのよ。でもとても簡単でちょちょっと終わる手術なんだよ。」

娘「入院するの?わたし一人で?」

私「お母さんがすっと一緒に居るからね。大丈夫よ。」

という会話を何度もしていました。

 

手術の日取りも決まってからは”手術を楽しみに待つ!” を実践してみました。

親指が伸ばせれば、あんな事も出来る、こんな事だって出来る!楽しみだね・・・

と毎日繰り返して二人で話しました。


「日に三度、ミルクのカップだってひっくり返さなくなるし、
大好きなハートも手できれいにつくれるね」等々。

いよいよ入院の前日の夕食で、(この日は主人も一緒にテーブルを囲みました)

家族全員で八本の親指を‘クイクイ と動かして、皆で娘の親指が伸びる様子を

想像して笑いあいました。


その頃には私も本当に楽しみになっていました。



手術が済んで、娘は手術を乗り越えたんだ、という気持ちが強い様です。

私も楽しみに待つことで、不安な気持ちも「成功するという確信」に変わり、

手術に感謝する事が出来ました。

ほほえみの会に参加していて本当に良かったと思った夏休みです。

                          らふすままリンゴ


① 秋の野草・・・野草を見つけて子どもと会話をする。

           (野草の観察は数年続けるといい。)
② 乾杯
夕食の時、今日あった出来事を思い出し、乾杯をする(家族がひとりずつ)
・散歩をしている時(グラスが無い時)は、手で乾杯をする

乾杯の内容はなんでもいい。
例えば「今日、○○を見つけた。乾杯!」
     「雲の空想遊びをしたよね。乾杯!」

小さい子は「発見したこと・見つけたこと」に乾杯の方が分かりやすいかもしれない。

TVを見ながらの夕食は避けたい。
特に男の子は大きくなると会話をしなくなるので、「乾杯」を続け、話を聞き出す。

慣れてくると大人の方が子どもの気持ちを分かるようになる。

③ 第3の会話

起承転結のある会話をする。
親の会話は質問型で、「起承」があるが「転」がない。
つまり、質問⇒答え、質問⇒答え でない会話をしてみる。

「転」で、発見を誘ったり、違う発想をうながしてみる。
これをやると親子の会話が広がる。

「第3の会話」とは「1⇒2、1⇒2」で終わりにしない、第3の会話をするということ。

ブーケ1 次回ほほえみの会は11月の予定です。

日時:9月11日
参加者:8名
テーマ:見つめる 夏の経験 子どもの絵を聴く

見つめる

ものを見つめる時にじっくり見つめる習慣を身につけることで、見つめる世界を広げる。

参加者の記録からは、見つめる経験をすることで子どもの興味の幅が広がったり、会話が広がってる様子が分かりました。

絵について

「なかなか自分から絵を描かない子どもにはどうしたらいいでしょうか?」

自然にまかせた方がいいと思うが
絵を額に入れて、飾ってやると描く気持ちが湧く。
額の中はそこだけ特別な空間となる。
面倒でも描くたびに絵を取り替えること。
子どもは喜ぶので描くようになるだろう。

経験のない子、会話のない子、映像文化に浸っている子は絵を描かない。

子どもはことばだけでは言い尽くせない思いを絵にする。

(子どもの思いを受け止められる親になりたいですね。
ほほえみの会に参加していなかったら「絵を聴く」ということはきっとしていなかったでしょう。)

その他

子育てが孤独になっている。その背景に・・・
・小児科・産婦人科が少ない。
・夫の労働時間の問題
・若い人の所得格差・・・・出産・子育てにかかる費用が出せない
・家庭内暴力・・・特に夫からの暴力(3割は夫から暴力・ことばによる暴力を受けているという調査結果もある)
                                                    などがある。

出産に立ちあう夫はとても増えている。しかし、その後は母親任せになっている。

(ほほえみの会のように思いを打ち明けたり、励ましあったり、寄り添いあったりできる場がもっと必要ですね)
                            
                                                    オドリママ










インターハート

8月5~7日山梨県の日本医科大学セミナーハウスにて、「インターハート人間教育研究会」のサマーセミナーがありました。

「インターハート人間教育研究会」は寺内先生を代表とする、お互いが心を通わせながら共に生きる教育を考える会です。
(メンバーは主に保育・教育関係者)
この会の前身は1977年に発足した「子どもとつくる生活文化研究会」で、保育・教育界に大きな影響を与え、また、多くの優勝な人材を輩出しました。

さて、そのサマーセミナー、私は去年に引き続き2回目の参加となりました。

今年のテーマは「受けとめる」

初日は詩人でもある東京家政大学学長・片岡輝氏の『まるごと子ども』という基調講演で始まりました。
子どもを受容するとはどういうことなのかワークショップ形式で一人ひとりが意見を述べました。
2日目の午前中は分科会に分かれての少人数の寺子屋学習。
各寺子屋のテーマは「親の今を受けとめる」「子どもの遊びを受けとめる」「ワタシを受け入れて!」「子どもの今を伝える」の4つでした。
私は、応用心理士・加古明子先生の「ワタシを受け入れて!」に参加。
その内容をここでまとめるのは難しいのですが・・・、印象に残ったお話をひとつ。

〈人生は直線的に進むのではなく、螺旋状に進むものである。
そのため、螺旋の反対側に行ったときには停滞していたり、後退しているように感じるかもしれない。
しかし、その影の時間こそが人間を成長させる。〉

午後は富士エコパークに移動して、自然環境教育に関して学び、電動バイクや手作り電気自動車に乗ったり、
ジャム作りやフィンガーピアノ(カリンバ)作りをしたり、フリスビーをしたり・・・・、と思い思いに大自然の中で楽しみました。

実は、今年は2人の子どもも連れて行ったので、このエコパークでは2人とも大喜びでした^^

最終日は寺内先生の全体講演「見つめる子育て・受け止める保育」がありました。
寺内先生は「語り合う」とか、「寄り添い合う」、「ほほえみ合う」など「~し合う」という表現をよくされますが、
それは先生がいつも顔の見える関係にこだわってこられたからです。
共に悩み、手を取り合い、寄り添うという共感的支援を大切にされているのです。
その思いに改めて気付きました。

その他にも歌あり、手遊びあり、語りあり、絵本あり、深夜までの飲み会あり・・・と、と~っても楽しい3日間でした!
是非来年はみなさんもいかがですか?

エコパーク 富士エコパーク               ☆オドリママ☆



今日、寺内先生のフォーラムに参加するため、たった半日子どもと離れたのですが、子どもたちは出かける間際まで別れを惜しんでくれました(^_^;)

帰宅後、帰りを待ちわびていた5歳の娘が私のところへ来て言いました。

「ねぇ、みーちゃんがママの子どもでよかった?」
「よかったよ!みーちゃんがママの子どもになってくれて嬉しいよ。
みーちゃんはママの子どもになってよかった?」
すると、満面の笑みで、
「うん、ママの子どもでよかった」
「みーちゃん~!!!」
「ママ~!!!」(熱く抱擁)

と、これでお分かりかと思いますが、娘との葛藤の日々はひとまず収まりました。(多分?)
皆様本当にありがとうございました!
この2ヶ月あまり辛い日々が多かったけど、いろんな人に話を聞いてもらえて嬉しかったです。
ちょっとは成長したかな~?な~んてね・・・星

娘も私も「一緒に乗り越えた」という気持ちが強く、前より良い関係になった、なれるのでは?と思っています。
感謝ブーケ1                                    オドリママ







7月23日子どもの文化研究所・子どもの文化学校 にて21世紀未来フォーラム「家庭・母親の実態から」が開かれました。寺内定夫先生の講演の後、片岡輝先生(東京家政大学長)、堀尾輝久氏(教育学者・国連の子どもの権利委員会へ日本の実態を報告するメンバーのひとり)のコメントがありました。

ほほえみの会からは4名が参加。八王子母親研究会からは確か8名の参加!
他の参加者の方は主に保育・教育関係者といった感じでした。
寺内先生のお話は今まで私たちが伺ってきたことをまとめた内容でした。
でも、改めてお聞きすると先生の目線が本当に子どもに寄り添っているのが良く分かりました。
ホント、すごい方にご指導いただいてるんだな~と実感しました。

ほほえみ会や八王子の方にも発言する場を与えてくださり、日頃の親子の様子などをお話しました。

9月に童心社から最近の研究をまとめた『ねっ!語らいの子育て』という本が出版されます。
楽しみですねビックリマーク

取り急ぎご報告いたします。

PS すでにご存知だと思いますが、寺内先生は5月に日本玩具文化財団より、「玩具文化貢献賞」を受賞されました。
お祝い申し上げます。             
                                       オドリママ


言っちゃいました~。
皆さん、聞いてくださってありがとうございます。

「寄り添う」とはもともと「寄り添いあう」と言うのだそうです。
あ~、なるほど!

関係ないですが、昨日幼稚園の絵本サークルの勉強会がり、文庫の先生のお話を伺いました。
1冊の本を選ぶのに、絵やストーリーはもちろんのこと、表紙、装丁、見開き、活字の大きさ、字体、余白の部分のバランス、背表紙など様々な観点から選んでくださっていることを知りました。
子どもたちに良いものを届けたい一心で・・・。

その先生は20年以上子どもに読み聞かせの活動をなさっているのですが、子どもたちがお話会で見せた様々な反応を書いた日記を棺に入れて欲しいと頼んであるとのこと・・・。
その情熱・愛情に心を打たれました。

人は人生の中で一体どれほどの人の愛情を受けて育っていくのでしょう。

知らないところで
気付かないところで・・・



私も、いろんな人から愛情をいただいています。
寄り添っていただいています。
少しでもご恩返しができますように・・・。
                                オドリママ



16回  ■ 日時 2006年 7月3日

 ■ 参加者 10名 

 ■ テーマ  種から育てる

          野菜のにおい


 ■ 感想 (上田)

  私は久々の参加でした。

  先生に「半年ぶりだね」と言われてしまい

  ました。2回欠席しているので、確かにそうです。 以下、参加しての感想です。


★絵について

  小学生は写生をしなくなった。(できないので、学校ではやらせなくなった)

  絵を写生するときは、五感を使って描くことが大事。

  木を描くときは、じっと見て、それから木肌に触って、ザラザラとした感じに

  触れ、「大きくそだったねー」などと、木と話しをしながら描く。

  

  人の顔も、ただ見たままを描くのでなく、その人の気持ち、心の中を描く。

  絵を聴いてよく理解してあげるようになると、子どもが描くテーマは

  広がってくる。

  子どもの心は絵をよく見るとわかる。

  Kさんの子どもはKさんが足のけがをしてからテーマが広がった。


★寄り添う

  今回はSさんから、問題提議がありました。

  お子さんのこと自分のことで、悩まれていて、「寄り添う」ということを

  深く考えるようになったと。

  すごく勇気のいる発言に、みんな驚くやら、感心するやら。

  親は子どもに寄り添う。親は親で、誰かに例えば友だちに寄り添ってほしい。

  親と子どもはどんな関係かという話しになり、

  私は「親は裁判官でも先生でもない。私はサポーター。

  盛り上げ役と考えています」と答えた。

  寺内先生からは「大人が子どもを下に見るのはおかしい。

  ひざまずいて同じ目線で話す。暴力はいけない。怒るのは、最低限、

  人や命、自分を傷つける危険があるときだけでいいのでは?」 と

  言われました。


★乾杯

 寺内先生のお宅では、毎晩、乾杯するそうです。

 「きれいな夕日に乾杯!」とかなにげないことまで。

 一日の喜びを家族で共有するには、いい方法とみんな納得しました。


 今回も素晴らしいお話、ありがとうございました。


 以上は私の感想です。

 参加した他のみなさんも、それぞれに感想をお書きください。

 テーマを設定しました。「会の報告」


■次回 日時 9月11日 月 (予定)

■テーマ じっくり見つめる

       植物、虫などをじっくり観察する。

       ルーペを使うと、じっと見ることができる。

       指を輪にした「指めがね」でもOK。

■ご案内 7月23日 日曜日に高田馬場で寺内先生の子育て研究会が

       あります。メンバーは出る予定。  


 

① 種を植える・・・・できれば野菜。
種の不思議さを実感させたいので、苗ではダメ。

② 五感を使う

1口大に切った果物、野菜それぞれ3種類位ずつを目隠しして、
・ 匂いをかがせてそれがなにか分かるか
・ (時間を変えて)食べてみて、味でなにか分かるか

をやってみましょう。子どもは目隠しの下から見ている場合があるので注意してくださいね(^_^)

★先生からの補足
おそらく、②の結果は散々なものになるでしょう。では、どうしたらよいかを考えてみてください。
どのようにしたら、五感の働きがよくなるのか、色々やってみて再度野菜当てに挑戦してみてください。

次回ほほえみの会は7月上旬の予定です。


関わる力を育てよう
(寺内先生のお話を私なりにまとめてみました。)

「自分の外とどう関わるか」は学習の基本です。

例えば、コップの置き方一つにしても、中身が入っているのか、どこに置くのか、などによって関わり方が違ってきます。
このように、様々な状況から自分で関わり方を考えなければいけません。

ところが、情報を受けとるばかりの子どもたちは関わり方(自分から発信する力)が薄れています。
自己主張の関わり方しかできない子どもが増えているという現実があります。

しかし、人間同士の関係では、
自己主張の関わり方をしているとケンカや摩擦が起きます。
相手に関わるためには自分をコントロールしなければなりません。
「関わる」とは「生きる」ことです。
人間は常に何かと誰かと関わって生きているわけですから・・・。

では、どうしたらよいのか。

小さい頃から語りあっていること、
親が寄り添う生活をすること。

つまり、まずは親自身が子どもと関わることなのです。

人やものには見える部分だけでなく、見えない部分が必ずあります。
もちろん、子どもにもあります。
表現力の弱い子どもの見えない部分を読み取ることのできる大人になりましょう。
(例えば、子どもの絵。
見えない部分にこそ訴えたい思いがあるときがあります。)

♪このようにほほえみの会に参加することで、常に寄り添う生活を意識できることは幸せだと思います。
                                   オドリママ