謹賀新年 
輝かしい年頭にあたり
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
本年も相変わらずよろしくお願いいたします

 

               2024年元旦

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内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

いよいよ新しい年 2024年が始まりましたね。

 

2024年は、甲辰(きのえたつ)の年になります。

 

十二支の中で唯一架空の生き物である龍の年であり、昇り龍(のぼりりゅう)のように「上昇」や「成長」がキーワードとなる1年となるそうです。

 

龍が司る(つかさどる)辰年の2024年は「上昇気流に乗りやすい」機運を持っているのだそうです。

 

なんだか、ワクワクしますね爆  笑

 

さて、昨日、ニュースを眺めておりましたら、「幹細胞培養上清液(かんさいぼうばいようじょうせいえき)」についての話題がありました。

 

都内の美容関連クリニックで、「癌のある方」数人に「幹細胞培養上清液(かんさいぼうばいようじょうせいえき)」を投与したところ、急速に癌が増大したというものでした。

 

また、「誤報」なのかもしれませんが・・・「幹細胞培養上清液」や「エクソソーム」、そして、「N M N(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」は、癌のある方に投与するのは、リスクが高い・・・と多くの海外の論文では述べられているので・・・なぜ、このようなことが起きるのだろうか?・・・と思った次第です。

 

何事もそうなのですが・・・

 

新しいことを始める際には、それが世界の常識のポイントがどこにあるのか? ということなど自分自身の立ち位置が、世界の常識と掛け離れてはいないか?・・・を徹底的に自己評価をしていく必要がありますよね。

 

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

さて、今回は「薬不足」の問題について・・・です。

さまざまな疾患に対する治療薬が不足している問題については、各種の報道でご存知の方も多いと思います。

 

とくにこの冬の時期は、さまざまな感染症にかかりやすい時期なのですが・・・「咳止めの薬(鎮咳剤)」が薬局にもないとお困りの方も多いかもしれません。

 

「誰かが大量に買い占めたのではないか?」・・・と憤慨(ふんがい)していらっしゃるとも聞いたりするのですが・・・どうやら、そんなことでもなさそうです。

 

(図はお借りしました)

 

どうやら、事の発端は・・・2020年に後発薬メーカーの小林化工株式会社で起こった品質不正なのだそうです。

 

爪水虫などの治療薬に睡眠導入剤の成分が混入し、服用した人が意識を失うなど重い健康被害が発生したニュースを覚えていらっしゃる方も多いと思います。

「後発薬」とは、いわゆる「ジェネリック医薬品」ですね。

 

以前にもブログ内でも「後発薬=ジェネリック医薬品」の話題を取り上げたことがあるのですが・・・

 

「先発医薬品」と同じ有効成分を同じ量含み、同一経路から投与する製剤です。効能・効果、用法・用量が原則的に同一であるものでしたね。

 

しかしながら、有効成分は同じであっても、その成分の添加物が違うことがあり、外観、味覚、使用感が異なることや薬の効果が「先発医薬品」とまったく同じ有効性が示せないものもあったと考えられています。

 

上記のようなトラブルのニュースに、私は、とても驚いたわけですが・・・さらに驚いたのは・・・

 

こうした後発薬メーカーによる不祥事やトラブルは、小林化工1社だけにとどまらず、上の図に示すように・・・「後発薬」製造の業界

全体で業務停止命令や改善指導が相次いだようです。

 

すると、不祥事を起こしていない製薬会社に薬の生産注文が殺到するわけですが・・・これらすべての増産に対応することは難しく、多くの薬で出荷が制限されるようになったそうです。

 

この出荷制限が・・・全国的な薬不足を生み出していたところに

秋〜冬にかけてのさまざまな感染症の流行が、さらに「薬不足」の状態を悪化させてしまった・・・というのが、真実のようです。

 

こうした状況は・・・約2〜3年程度は、続くのではないか・・・と考える方も多いそうですが・・・私は、早い時期にこの状況が改善することを願うばかりです。

 

医療機関にとって、薬がないことは・・・死活問題(しかつもんだい)になりかねませんので・・・ね。

 

 

2024年も 皆さまにとって

健康で、幸多い1年となりますよう

心から願っておりますハート

 

素敵な年始をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

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<ブログ後記>1月2日

 

新年の幕開けを慶んでいたのも束の間(つかのま)で、大変な災害が起きてしまいましたね。

被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げると共に、亡くなられた方やそのご家族には、心よりお悔やみ申し上げます。

 

今回は、薬剤が不足しているというお話をしたわけですが・・・

その根本の原因は、「ジェネリック医薬品」の処方割合が高くなっていたということにあるのかもしれませんね。

 

ただし・・・実際に薬剤を必要としている方がいるわけですから、いつまでも、「過去にあのようにすればよかった」と考えていても、それは、時間の無駄であると言えるかもしれません。

 

JTKクリニックでは、漢方薬のエキス製剤を日頃から診療で使っていますので・・・不足した薬をどの漢方薬に置き換えられるか?といったシュミレーションなどもしています(保険診療の適応です)。

 

漢方薬かあ〜と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

実は、副作用も少なくて、効果のある薬剤が多いのですね。

 

今回の薬剤不足に対応するための「漢方薬エキス製剤」のご紹介は、またの機会にするとして、今回は、『漢方薬の歴史』は、どのようなものであったかというお話を少しだけしてみたいと思います。

 

「東洋医学」の歴史は、「周」王朝の時代から約 3000 年の歴史があります。世界史をご存知の方には、釈迦に説法(しゃかにせっぽう)になってしまいますが・・「周(しゅう)」は、紀元前1046年〜紀元前256年に存在した古代中国の王朝となります。

 

中国医学の最古の書物で哲学や鍼灸について論じられた『黄帝内経』(約2000年前)や、後漢末期に伝染病の治療法などをまとめた『傷寒論』(約1800年前)などの書物は、現代まで伝えられています。

 

日本に入ってきたのは、「古墳時代」後期に朝鮮半島を経て日本に伝来した中国医学は、その後も「遣隋使(けんずいし)」や「遣唐使(けんとうし)」により最新の内容に更新されていきます。

 

これらのなかで、「漢方薬」を中心とする東洋医学が日本に入ってくるうえで、最も大きかった出来事はどのような出来事(できごと)であったのでしょうか?

 

岡山大の研究チームが注目しているのが、日本への仏教伝来で知られている「鑑真(がんじん)」の影響なのだそうです。

 

「鑑真」は、742年に聖武天皇の命を受けて、日本に渡ろうとするのですね。

 

「鑑真」は弟子たちに「日本に渡りたいものはいないか」と呼びかけますが、誰もいなかったので自ら(みずから)渡日することにします。

 

嵐や密告によって5度失敗し、「鑑真」が日本への渡海を成功して屋久島に漂着したのは、最初の企てから10年以上経過した753年のことだったそうです。

「鑑真」は、その間に失明(しつめい)もしてしまったというお話は、ご存知の方も多いと思いますね。

 

「鑑真」が、日本への渡海を成功した際、仏典だけでなく、多くの「漢方薬と組み合わせレシピ」、香辛料、医学書も日本に持ってきたと言われています。

 

これまでは、984年に編纂された現存する日本最古の医学書『医心方』に「鑑真」がもたらした漢方処方の一部が記載されていたそうなのですが、全容は不明だったのですね。

 

岡山大学で研究していた「Liu Shihui博士」は、在任中に現代中国の廃版書籍『三宝問世(鑑真秘伝三宝)』を見つけ、その中に鑑真が日本にもたらした漢方薬の全容が記載されていることを見つけたそうなのです。

 

36種類の漢方薬の内訳は、芍薬(シャクヤクの根)、山梔子(クチナシの実)、杏仁(アンズの種)半夏(カラスビシャクの塊茎)、厚朴(ホオノキの樹皮)、旋覆花(オグルマの花)などです。

 

いずれも現代でもよく知られている漢方薬の成分で、たとえば「芍薬(シャクヤク)」には、「ペオニフロリン」という有効成分が含まれており、鎮痛、抗炎症、抗けいれんなどの様々な効果があるとして、

 

月経困難症などに使われる「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」足の筋肉のつりに使われる「芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)」などは、現在も「保険適用」でも処方されたりもするポピュラーな薬剤なのですね。

 

「漢方医学」は哲学的な思想と経験の集積を基盤としており、体質改善などに力を発揮するとされています。

 

自然科学から発祥し、外科的な処置や即効性に優れた「西洋医学」とは対照的ですが、近年は「漢方医学」に対して科学的な根拠を説明する研究も多く進められています。

 

世界保健機関(WHO)から勧告される疾病、傷害及び死因の国際統計である「国際疾病分類(ICD)」では、2019年の第11改訂(ICD-11)から伝統医学分類が新たに加えられ、西洋医学と漢方医学、中医学などの共存も注目されているのですね。

 

 

今回も最後までお付き合いいただき

誠にありがとうございましたお願い

 

 

参考)

ニューズウィーク日本版

「鑑真が持ってきた36種が今日の漢方薬の源」との研究結果 日本の漢方医学の歴史

より

 

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( 東京紀尾井町 イルミネーション

:筆者撮影)

 

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 理事長、院長  

小笠原  均  (Hitoshi Ogasawara)   

医学博士, 内科医

(総合内科、リウマチ専門医)

新潟大医学部卒

 

  <JTKクリニック・アンチエイジング治療>

 

 

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⇧「私が選曲し、ミュージックアプリ『spotify』内で作ったJazz音楽のプレイリストです。プレイリストで『Tokyo Jazz  story』を選択してもらってっても聞くことができます。

 

時々、曲を入れかえていますので・・・もし、興味があれば・・・どうぞ。もちろん・・・無料ですウインク

 

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JTKクリニックからのお知らせ

 

2024年1月3日まで、休診とさせていただきます。1月4日からは、通常の診療を行います。

 

◯新型コロナやインフルエンザの感染のリスクを考え、外来診療は予約制をとり、待ち時間が生じないようにしています。

 

◯ ダイエット漢方製剤は、オンライン診療でも処方が可能です。

 

◯ 線維筋痛症に対するノイロトロピン等の点滴療法、トリガーポイント注射を行なっております。(セカンドオピニオン診療も可)

 

 

◯ 新型コロナウイルス後遺症外来を行なっています。 

(オンライン相談も可)

 

2024年1月から、アンチエイジング、自己免疫疾患、癌に対する複合治療について学ぶセミナーを開催したいと思います(月1回のペース)

(開催日などの詳細は、未定です。後日、ブログ内でご案内したいと思います)

 

 

 

 

<JTKクリニック 所在地>

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

今年 2023年も残り 1週間となっていますね。

 

そして、今日24日は、クリスマス・イブとなりますね。

 

私は、この時期になると思い出すものがあります。

それは、英国の小説家 チャールズ・ディケンズによって書かれた有名な小説「クリスマスキャロル」です。

 

内容は・・・次のようなものでした。

 

物語の主人公は、「エベネザー・スクルージ」という冷酷で利己的な老人です。

 

彼はクリスマスの祝いを軽蔑し、人々とのつながりを断ち切っていました。ある晩、スクルージは亡くなったビジネスパートナーのジェイコブ・マーリーの幽霊に出会います。マーリーはスクルージに、彼の利己的な生き方が後悔と苦しみをもたらすことを告げます。

 

その後、スクルージはクリスマスの夜に3人の幽霊、過去のクリスマスの幽霊、現在のクリスマスの幽霊、未来のクリスマスの幽霊に次々と出会います。

 

・・・と、ここまでにしておきましょうウインク

 
皆さまの体調は、いかがでしょうか?
 

 

今回は、「DNAの守護神」とも言われる「p53遺伝子」と

「細胞周期の守り神(?)」と呼ばれるかもしれない「p21 遺伝子」の華麗(かれい)なる連携プレーのお話をしてみたいと思います。

 

では・・・「p53遺伝子」とは、どのような遺伝子であったでしょうか? 復習をしてみたいと思います。

 

「p53遺伝子」は、ヒトを含む多くの生物に存在する重要な遺伝子でしたね。

 

この遺伝子は、癌」の抑制に非常に重要な役割を果たしています。p53遺伝子がコードするタンパク質(p53タンパク質)は、「ガードナー(守護者)」や「ゲノムの監視者」とも呼ばれ、以下のような機能を持ちます。

 

1)DNA修復の促進

 

DNAが損傷を受けた場合、p53タンパク質は細胞周期を一時停止させ、DNA修復の機会を与えます。

 

2)細胞のアポトーシス(プログラムされた細胞死)の誘導

 

DNA損傷が修復不可能な場合、p53は細胞の自殺プログラムを活性化し、損傷細胞の除去を促します。

 

3)細胞周期の調節

 

p53は細胞分裂の過程を監視し、異常がある場合には細胞周期を停止させることができます。

 

このような重要な働きが「p53遺伝子」にはありましたね。

 

では・・・「p21遺伝子」とは、どのようなものなのでしょうか?

 

「p21遺伝子」から作られる「p21 タンパク質」は、細胞周期の調節に関与する重要な分子なのですね。

 

「細胞周期」とは、次のようなものなのでしょうか?

 

(図はお借りしました)

 

G1期 → S期 → G2期 →  M期  と進行しまして、再び、G1期に戻るようにぐるぐると回るように進行するので「細胞周期」と呼ばれているわけですね。

 

1つの細胞が、M期になると・・・2つの細胞になるわけですね。

 

実はこの「細胞周期」の中で、DNAのコピーミスをしていないかをチェックしているのが「p21 タンパク質」というわけです。

 

 

「p21タンパク質」は、「サイクリン依存性キナーゼ(CDK)」の阻害剤として機能し、細胞分裂の進行を一時的に停止させることで、DNA損傷の修復をするための時間かせぎをするというわけです。

 

なぜならば・・・「サイクリン依存性キナーゼ(CDK)」は、細胞周期を進行させるエンジンとして働くからですね。

 

 

(図はお借りしました)

 

では、「p53遺伝子」と「p21 遺伝子」が華麗(かれい)な連携プレーをする・・・とは、どのようなことなのでしょうか?

 

(図は一部お借りしました)」

 

上の図は「p21遺伝子」から 「p21タンパク質」ができる過程を示しています。

 

「p53タンパク質」が「転写活性領域(プロモーター )」にくっつきますと、そこに「RNAポリメラーゼ II」という分子がくっつきまして、「p21 mRNA」 が作られて、その後、「p21タンパク質」ができるのですね。

 

「転写」とは、DNAから、mRNAを作り出すことでしたよね。

 

 

「p53遺伝子」からできる「p53タンパク質」は、「p21遺伝子」の発現を調節する重要な「転写因子(てんしゃいんし)」のひとつであり、p53タンパク質は、DNA損傷やストレス応答があると活性化され、p21遺伝子のプロモーター領域に結合します。これにより、p21の発現が促進されます。

 

このように、p53とp21は細胞のDNA損傷応答と細胞周期の調節において密接に連携しています。

 

p53の変異や機能不全は、p21の発現調節に影響を与え、細胞の異常増殖やがん化を促進する可能性があると考えられているのですね。

 

では、これらの遺伝子異常が起きると・・・いったい、どのような不都合なことが起きてくるのでしょうか?

 

そして、p53タンパク質に対する「抗p53抗体」が出現してくる意味とは・・・どのような意味があるのでしょうか?

 

この答えは、後日の話題にしたいと思います。

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

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<ブログ後記>12月26日

 

昨日までの街のイルミネーションは、クリスマスの雰囲気に溢れる(あふれる)ものでしたが、今宵(こよい)は、その一部はなくなり、イルミネーションも少し雰囲気が落ち着いたものになっていると

感じるのは、私だけでしょうか?

 

今年もあと数日を残すのみですね。

 

今回は「p53遺伝子」と「p21遺伝子」の絶妙なコンビナーション

がある・・・というお話をさせていただきました。

 


「p53遺伝子」は、本文内でもご紹介したとおり、「がん抑制遺伝子」として知られており、細胞内で異常な増殖やがんの発生を防ぐ役割を担っています。その活性化は、細胞内でDNA損傷や細胞ストレスなどの異常な状態を感知することで起こることが知られています。


一方、「p21遺伝子」はと言いますと・・・「p21遺伝子」から作られる「p21タンパク質」が、DNA異常のある細胞の

「細胞周期の停止」を引き起こす役割を持っています。

 

「細胞周期の停止」が、とても意味を持つのは・・・
 

異常細胞のDNAなど遺伝子の修復は、その多くが、細胞周期の回転をストップしてからでないとできないから・・・ということが理由となります。


もし、「p53遺伝子」「p21遺伝子」のどちらか一方の遺伝子の異常がある場合には、DNAの修復をすることができず、その結果として・・・遺伝子の異常が積み重なり、癌化するばかりでなく、癌細胞の細胞周期の回転を止めることもできないために、癌の増殖スピードが大幅にはやくなる可能性もあると考えられています。

ところで、早期癌のマーカーとも言われる「抗p53抗体」が、ヒトの血液中で、上昇するメカニズムとは、どのようなケースが考えられるのでしょうか?

遺伝子変異を起こした「変異p53タンパク質」は、通常のp53タンパク質と異なった構造をしていると考えられます。

 

なぜかと言いますと、ちょっと、難しいのですが・・・

 

「p53遺伝子」の中の遺伝子(塩基)の一部が変異を起こしますと・・・そこから、作られる「アミノ酸」が変化してしまうことがあります。

 

 

例えば・・・GCA という塩基配列は「アラニン」というアミノ酸なのですが・・・GAAという塩基配列は「グルタミン酸」というアミノ酸に変化してしまうのですね。

 

タンパク質は、アミノ酸の鎖が立体構造をとることで、タンパク質本来の機能を発揮できます。

 

例えば、変異p53タンパク質は、正常なp53タンパク質とは違う立体構造となる可能性があるのですね。

 

こうした「変異p53タンパク質」は、「正常なp53タンパク質」と同様の機能を持たないばかりでなく、制御する遺伝子の発現を調節する能力を失ったり、異常な遺伝子の発現を引き起こしたりすることがあると考えられています。

そればかりでなく、「変異p53タンパク質」が免疫システムに「異物」と認識されて、免疫系による攻撃を引き起こすことが知られています。
 

このようなメカニズムにより・・・「変異p53タンパク質」の存在によって、「抗p53抗体」の産生が増加する可能性が出てくるというわけです。

ただし、次のようなことも実際にはあります。

 

実際に癌を発症している型の癌組織をみると、「p53遺伝子」の変異などの異常が起きている方も多くいるのですが、この場合でも
必ずしも、「抗p53抗体」が陽性になるとは限らないので、おおまかな目安と考えた方が良いかもしれませんね。

 

 

今回も最後までお読みいただきまして

誠にありがとうございましたお願い
 

 

参考)

1.Cell. 2005 Jan 14;120(1):7-10.

P53 and prognosis: new insights and further complexity

Karen H Vousdenら

 

2.Nature Review Cancer. 2009 Jun;9(6):400-14.

p21 in cancer: intricate networks and multiple activities 

Tarek Abbasら

 

 

(ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町 BARラウンジ

:筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

12月も残り少なくなってきましたね。

暦の七十二候(しちじゅうにこう)を見ますと・・・

 「鱖魚群 (さけのうおむらがる)」となっています

 

鮭( さけ )  が群れとなって川を遡上(そじょう)する頃となります。
 
川で生まれて海で育った鮭は、産卵のために自分の生まれた川へと里帰りをするのですね。
 
流れが急なところでも泳ぐことをやめず、ひたすら、川の上流を目指す数匹の鮭を幼い頃に見たことがあります。
 
何かしら、神秘的に思ったのを覚えています。
 
皆さまの体調は、いかがでしょうか?
 

 

 

今回は「長寿(ちょうじゅ)」を可能とする「遺伝子」の話をしてみたいと思います。

 

もちろん、「長寿遺伝子」と呼ばれる「サーチュイン遺伝子」もあるわけですが・・・「長寿」を可能とする「遺伝子」は、他にも存在します。

 

では、どのような遺伝子が「長寿」と関連があるとされるのでしょうか?

 

主な遺伝子には以下のようなものがあります

 

1)FOXO3遺伝子

 

この遺伝子は、細胞の成長、増殖、生存に関与しています。特に、ストレス耐性や代謝プロセスに重要な役割を果たし、長寿と関連があるとされています。

 

2)SIRT1遺伝子

 

サーチュイン遺伝子の一つで、細胞の老化と寿命に影響を与えることが知られています。カロリー制限と関連した寿命の延長に関与しているとされています。

 

3)APOE遺伝子

 

特にAPOE ε4アレルはアルツハイマー病のリスクと関連していますが、他のAPOEのバリアントは健康寿命に影響を与える可能性があります。

 

4)IGF-1遺伝子

 

インスリン様成長因子1は成長と発達に関与しており、寿命にも影響を与える可能性があります。

 

5)mTOR(エムトア)遺伝子

 

mTOR経路は細胞の成長と代謝に関与しており、老化プロセスと密接に関連しています。

 

これらの遺伝子は、長寿に影響を与える可能性があると考えられています。

 

今回は、5)の「mTOR遺伝子」に焦点(しょうてん)を当ててみたいと思います。

 

この「mTOR(エムトア)遺伝子」から作られる「mTOR(エムトア)」は、細胞外の栄養状態や細胞内エネルギー(ATP量)等の情報が感知して、細胞成長・増殖へ結びつける上で中心的な役割を担う「リン酸化酵素」です。

 

哺乳類で「mTOR 」は、2種類あるのですが・・・

「mTOR(エムトア)経路」は、癌や代謝性疾患、老化にも重要な役割を果たしていると考えられています。

 

簡単に言いますと・・・栄養が豊富な状態では細胞は大きく成長し、分裂を繰り返して増殖する。

反対に細胞外の栄養が枯渇すると細胞は成長・増殖を止まります。

 

この制御に中心的な役割を果たしているのが「mTOR(エムトア)」ということになりますね。

 

話は少しズレますが・・・実は「動脈硬化」に「mTOR(エムトア)」に関連するのではないか・・・と考えられているのですね。

 

「動脈硬化」は、以前のブログ内でもご紹介をしたように・・・

 

血管壁の変性、脂質の蓄積、炎症反応、細胞増殖などの複雑なプロセスによって進行するものでした。

 

「mTOR(エムトア)経路」は、これらのプロセスに影響を与えることができ、特に血管内皮細胞や平滑筋細胞の機能に影響を及ぼすことが知られています。

 

例えば、食事のカロリーを多く摂取すれば、体重が増加して肥満となるのは想像がつくのですが・・・

 

それに加えて「mTOR(エムトア)経路」の過剰活性化が起こり、血管壁の細胞増殖や炎症反応を促進し、「動脈硬化」のリスクを高める可能性があるというわけですね。

 

では、食事の摂取カロリーを減らすとすると、どのような変化が起きるのでしょうか?

 

食事摂取カロリーの低下は、「mTOR (エムトア)遺伝子」の活性を低下させることが知られています。

このため、「mTOR(エムトア)経路」の活性は、抑制されることになります。

 

「mTOR(エムトア)経路」を抑制することは、「動脈硬化」を改善するとまでは、いかないとしても・・・

血管壁の細胞増殖や炎症反応を改善させて、「動脈硬化」の進行を抑制する硬化は、期待できそうですよね。

 

 

また、食事の摂取を多くすることで生じる「栄養過剰状態」では,「mTOR(エムトア)経路」の活性化ばかりでなく、

 「サーチュイン1(SIRT1)」の低下が起きるとされています。

 

「サーチュイン1(SIRT1)」は、「N M N(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」の摂取により、体内で誘導されるとされる7つの「サーチュイン遺伝子の1つでしたね。

 

異常の生じたDNAの修復などをつかさどる重要な遺伝子なわけですが・・・

 

腹いっぱい食べて・・・「N M N」を摂取して・・・これで健康な身体(からだ)が手に入るだろう・・・と考えている方がいるとすれば・・・それは、難しいかもしれませんね。

 

なぜなら、「mTOR(エムトア)経路」は活性化し、 「サーチュイン1(SIRT1)」の低下してしまうからですね。

 

腹いっぱい食べて、いつまでも健康で長寿を実現するのは可能なのか?・・・の答えは、「ムリ」ということになりそうですね

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

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<ブログ後記>12月19日

 

あまり嬉しいことではないのですが、冬本来の寒さを感じるようになりましたね。

 

今回は、ヒトの長寿を実現させるための遺伝子で代表的な遺伝子のお話をさせて頂きました。

もちろん、「N M N(ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド」に由来するサーチュイン遺伝子の一部も含まれています。

 

とくに7つあるサーチュイン遺伝子の一つである「サーチュイン遺伝子1(Sir1遺伝子)」は、異常が生じたDNAを修復するという働きがありますので、とても重要であると言えますね。

それ以外にも重要な遺伝子が存在するということになります。

本文内でご紹介した「mTOR(エムトア)遺伝子」を中心として構成される「mTOR経路」は細胞の成長と代謝に関与しており、
老化プロセスと密接に関連していると考えられているのですね。

本文内でご紹介した「動脈硬化」のリスクが、「mTOR経路」の活性化で高まる・・・というのは、どのような
メカニズムが働いているのでしょうか?

「mTOR経路」の活性化が動脈硬化に関与するメカニズムとしては、次のような機序が指摘されています。

「mTOR経路」の活性化により、細胞内のリボソームというものが活性化され、タンパク質の合成が増加します。
これにより、血管では・・・血管壁の平滑筋細胞や炎症細胞の増殖が促進され、動脈硬化の進行に寄与する可能性があります。

さらに「mTOR経路」の活性化は、脂質代謝の異常にも関与していることが知られています。

「mTOR経路」は、脂質合成と脂肪酸酸化を制御することで、細胞内の脂質代謝を調節するとされています。

「mTOR経路」の異常な活性化が起こりますと・・・、脂質合成が亢進し、血管内皮細胞や平滑筋細胞内での脂質蓄積が増加すると考えられています。


これにより、血管内膜の損傷や炎症反応が引き起こされて、動脈硬化の進行が促進される可能性があります。

また、「mTOR経路」の活性化は、炎症反応の調節にも関与しています。
「mTOR経路」は、炎症シグナル伝達経路と相互作用し、炎症反応の発生と進行を制御することが知られています。


「mTOR経路」が活性化すると、炎症性サイトカインの産生が増加し、血管内皮細胞の損傷や炎症反応が引き起こされます。これにより、動脈硬化の進行が促進される可能性があります。

さらに続きがあって・・・mTOR経路の活性化は、酸化ストレスの調節にも関与しています。「mTOR経路」の異常な活性化により、
酸化ストレスが増加し、血管内皮細胞の損傷や炎症反応が引き起こされます。

以上のような機序により、食事を腹いっぱい食べて、その時は幸福感を感じたとしても・・・「mTOR(エムトア)遺伝子」を中心として構成される「mTOR経路」は、急激に活性化されて、血管内膜などの損傷や炎症反応、そして、活性酸素などによる酸化ストレスが引き起こされて、動脈硬化の進行が促進される・・・ということになりますね。


その反対に食事摂取カロリーの低下は、「mTOR (エムトア)遺伝子」の活性を低下させることが知られています。

それに伴い、もちろん「mTOR(エムトア)経路」の活性は、抑制され、動脈硬化の進行は抑制されることになりますね。

 

幸福感を感じるぐらい多くの食事をとって、日々を過ごすか?

あるいは、満足とは行かないかもしれませんが、食事を腹7〜8分ぐらいのバランスの良い食事をして、日々を過ごすか?

 

あなたは、これから、どちらの食生活を選びますか?

 

今回も最後までお読みいただきまして

誠にありがとうございましたお願い

 

 

     ( KITTEビル クリスマスツリー:筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

青空が広がり、気持ちの良い休日となりました。

温かい(温かい)日が続いているせいか、「師走(しわす)」とは思えないのは、私だけでしょうか?

 

この時期になりますと、次のような和歌を思い出します。

 

かぞふれば 年の残りも なかりけり
老いぬるばかり 悲しきはなし

 

数えてみれば、今年もわずか
こうしてまた一年が終わっていく
年を取ってしまうことほど、悲しいものはない

 

という意味でして、恋愛遍歴が多かったとされる「和泉式部(いずみ しきぶ)」の和歌ですね。

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?
 

 

 

「エクソーム」の投与で、亡くなった方が出たという報道で、かなりの衝撃(しょうげき)があったのですが・・・「誤報」であったことが判明して、ホッとしています。

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11 月 15 日、日経バイオテクにてエクソソームを用いる医療に関しての記事が掲載され、厚生労働省関係者や日本再生医療学会、医療機関への取材範囲において死亡事例が確認されなかった旨が報道されました。
当社での調査におきましても、提携先での死亡事例を含む重大な事象が発生していないことを確認しております。

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なので・・・「エクソソーム」に関する話題にしようと思ったのですが・・・今回は「心臓」に関する話題にしてみたいと思います。

 

 

冬の時期に多い疾患として、感染症があるのですが・・・心臓に関する疾患、とくに「心筋梗塞(しんきんこうそく)」が増加してきます。

 

まず、「心臓」とは、どのような臓器なのか・・・を整理してみたいと思います。

 

「心臓」は、ヒトの循環器系において中心的な役割を果たす臓器ですね。

その主な機能は、「血液」を体全体に送り出すことにあります。以前のブログでもお話をしましたが、ヒト1人の血管の長さは、毛細血管を含めると・・・地球2周半の長さ(約10万キロメートル)があるわけです。

 

この血管すべての血液の流れを作り出しているのが、「心臓」ということになります。

 

では、「心臓」は、どのような構造になっているのでしょうか?

 

(図はお借りしました)

 

上の図に示したように・・・「心臓」は、大きく分けて4つの部屋から成り立っています。

 

この4つの部屋とは・・・「左心房(さしんぼう)」「左心室(さしんしつ)」「右心房(うしんぼう)」「右心室(うしんしつ)」となります。

 

「右心房」は、体全体から酸素を使い果たした血液を受け取り、それを「右心室」に送ります。

 

「右心室」からは、この血液が「肺(はい)に送られ、酸素と二酸化炭素のガス交換が行われます。

 

酸素を取り込んだ血液は「左心房」に戻り、「左心室」に送られます。左心室は非常に強力な筋肉で構成されており、酸素豊富な血液を「大動脈(だいどうみゃく)を通じて体全体に送り出すというわけです。

 

「心臓」は、一生涯(いっしょうがい)にわたって絶えず収縮と弛緩を繰り返すことにより、血液を全身に送り出すわけですから、

いかに重要な臓器であるかが、ご理解いただけると思います。

 

では・・・「心筋梗塞(しんきんこうそく)」とは、どのような疾患なのでしょうか?

 

心臓の筋肉(心筋)への血流が、一部 または 完全に遮断されることによって発生する深刻な状態を指します。

 

では、心臓の血流を維持するメカニズムとは、どのようなものなのでしょうか?

 

実は、「心臓」自体が送り出す血液の流れがないと・・・機能が維持できません。

 

心臓の筋肉(心筋)への血流は、心臓周囲に張りめぐらされた「血管」で保たれているのですね。この血管を「冠状動脈(かんじょうどうみゃく)」と呼びます。

 

        (図はお借りしました)

 

この「冠状動脈」は、心臓の筋肉に「酸素」と「栄養」を供給する重要な血管です。

 

主に2つの主要な「冠状動脈」があり、それぞれが心臓の異なる部分に血液を供給します。

 

1)   左冠状動脈(Left Coronary Artery, LCA)

 

  • 左前下行枝(Left Anterior Descending artery, LAD): この枝は心臓の前面を縦に走り、心臓の前壁と一部の側壁、心室中隔(心室を分ける壁)の大部分を供給します。              

 
  • 左回旋枝(Circumflex artery, LCx): この枝は心臓の左側を回り込み、心臓の側壁と背面の一部を供給しますこの動脈は心臓の左側を供給し、さらに2つの主要な枝に分かれます。

 

2) 右冠状動脈(Right Coronary Artery, RCA)

 

この動脈は心臓の右側を供給し、心臓の右壁、一部の背面、および心房と心室の間の一部を供給します。また、多くの場合、心臓の電気的活動を制御する心臓の伝導系の一部に血液を供給します。

 

上に示した「冠状動脈」の血流の遮断(しゃだん)が起こることを

が「心筋梗塞」と呼ぶわけですね。

 

この血流の遮断は通常、冠状動脈の一つが血栓(血液の塊)によって塞がれることで起こります。

 

心筋梗塞の主な原因は、「動脈硬化」ということになります。

 

これは、「冠状動脈」の内壁に脂肪、コレステロール、カルシウムなどの物質が蓄積し、「プラーク」を形成することによって起こります。

 

         (図はお借りしました)

 

「プラーク」が大きくなりますと・・・

これが破裂して「血栓(けっせん)」が形成されます。

 

この「血栓」が動脈を塞ぐと、心筋への血流が遮断され、心筋細胞が酸素不足に陥り、損傷または死滅します。

 

この状態を放置しますと・・・「心不全(しんふぜん)」になることもあることから、すぐに循環器内科などの専門医の治療を受ける必要があります。

 

「心不全」は、心臓が体の要求するだけの血液を効率的にポンプできない状態を指します。

 

では、実際に「心筋梗塞」を生じると、どのような症状が出現するのでしょうか?

 

突然の、締め付けられるような強い胸の痛み(主に胸の中央部~胸全体)や胸部の圧迫感が心筋梗塞の代表的な症状です。

 

「狭心症(きょうしんしょう)」の症状に似ていますが、安静にしても症状がおさまらない点が異なります。

 

また、「心筋梗塞」の随伴症状として、肩や腕、首に痛み、歯の痛みがひろがったりすることもあります。

 

高齢の方や糖尿病があるとはっきりとした症状を示さない事があり注意が必要であると言われています。

 

「心筋梗塞」は、日本人の死因の第2位にランクされており、病院で治療を受けた方でも5−10%は救命できない事が報告されている疾患です。

 

しかしながら、そのスタートは・・・血圧が高い,悪玉コレステロールが高い、内臓脂肪型の肥満を指摘されたなどという軽い(?)話であったりもするかもしれませんね。

 

実際は・・・「動脈硬化」が中等度以上に進行している可能性が大きく、何らかの対策を取らなければ、いずれ「心筋梗塞」を生じる可能性がある・・・と考えてもよいかもしれません。

 

では、「心筋梗塞」を起こさないためには、どのようなことを心がければよいのでしょうか?

 

心臓の健康を保つためには、以下のような生活習慣が重要であると言われています。

 

1)バランスの取れた食事

 

心臓に優しい食事には、野菜、果物、全粒穀物、低脂肪のタンパク質源(魚、豆、鶏肉など)が含まれます。

飽和脂肪、トランス脂肪、過剰な塩分や砂糖の摂取は避けましょう。

 

2)定期的な運動

 

週に少なくとも150分の中程度の有酸素運動(歩行、ジョギング、自転車など)を行うことが推奨されます。

 

3)禁煙

 

喫煙は心臓病のリスクを大幅に高めます。禁煙は心臓の健康にとって非常に重要です。

 

4)体重管理

 

適正体重を維持することで、高血圧、高コレステロール、糖尿病などのリスクを減らすことができます。

 

5)血圧とコレステロールの管理

 

定期的な健康診断でこれらの数値をチェックし、必要に応じて医師の指示に従って管理しましょう。

 

6)ストレス管理

 

ストレスは心臓に負担をかけることがあります。リラクゼーション技法、趣味、適度な運動などでストレスを管理しましょう。

 

7)十分な睡眠

 

質の良い睡眠は心臓の健康に不可欠です。毎晩7-9時間の睡眠を目指しましょう。

 

いかがでしょうか?

 

すべて、あたりまえのことに聞こえるかもしれませんね。

 

なぜなら、これらの生活習慣は「心筋梗塞」の予防だけでなく、全体的な健康維持にも必要なことだから・・・ですね。

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

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<ブログ後記>12月12日

 

今回は「心筋梗塞」のお話をさせていただきました。

 

心臓の表面にある冠状動脈の血管内が、「プラーク」や血栓などで詰まり、冠動脈内の血流がなくなってしまい、心筋に栄養と酸素が十分に届かず、心筋そのものが壊死をおこした状態を「急性心筋梗塞」と呼びます。

 

時間とともに心筋が壊死が起こり、拡大していくために・・・いかに治療を開始できるかが、その後の予後(よご)を左右するために・・・心筋梗塞の発症から、診断、そして、治療の開始までの時間が、患者さんの予後(よご)を決定することになります。

 

もちろん、心電図(ECG)にも変化は出るわけですが・・・なかなか判断が難しい場合もあります。

 

その場合には、採血検査を施行しますと・・・WBC(白血球)の上昇,CK(CPK)の上昇,  GOT(AST)の上昇, LDH値の上昇に加え、

心筋トロポニン値の上昇などのデータ異常が見られるのですが、早急にデータを確認する必要があるのですが・・・残念ながら、救急外来があるような医療機関でないと・・・なかなか、難しいと言えます。

 

なので、例えば小規模の医療機関では、心電図(ECG)のみで、「心筋梗塞」だけで診断して、循環器内科などの専門の医療機関に搬送(はんそう)できるかが重要というわけですね。

 

ところで、このような「心筋梗塞」の原因は?・・・

と言いますと、先に「プラーク」という言葉をあげていますけれども

答えは、「動脈硬化」ということになりますね。

 

「動脈硬化」とは、文字どおり、動脈の血管が硬くなって弾力性が失われた状態を指しますね。

 

実は、「動脈硬化」には、いくつかのタイプがあります。

 

比較的太い動脈に粥腫(じゅくしゅ)ができるのが、「粥状動脈硬化(アテローム動脈硬化)」です

これは血管の内膜に「悪玉コレステロール(LDLコレステロール)」などが沈着するなどして「粥状物質(プラーク)」となります。

 

「悪玉コレステロール(LDLコレステロール)」」の値が高いままで放置すると血管が狭くなり、血流が悪い状態になります。

 

さらに時間が経過すると・・・「プラーク」が破綻してそこに血栓ができますと、血管が詰まってしまい、そこから先の血流がなくなってしまうのですね。

 

「心筋梗塞」や「脳梗塞」などを引き起こすのは、このタイプとなります。

 

そのほかのタイプには脳や腎臓の中の細い動脈が硬化してしまうことを「細動脈硬化」と呼びます。加齢や高血圧が原因で起こり、進行すると血管が破裂して脳出血に至る恐れがあります。

 

また、動脈の中膜にカルシウムがたまって硬くなる「中膜硬化(メンケルベルグ型硬化)」などがあります。

 

しかしながら、どのタイプの「動脈硬化」であっても、喫煙・LDL-Cコレステロール高値・高血圧・肥満(内臓脂肪型肥満)・運動不足などの「危険因子」が重なることによって発症しやすくなることには変わりはない・・・というわけですね。

 

 

今回も最後までお読みいただきまして

誠にありがとうございましたお願い

 

     (表参道ヒルズ クリスマスツリー

                 :筆者撮影)

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ

 

12月最初の休日となっていますね。

街は、クリスマスのイルミネーションで彩られ(いろどられ)、華やかな(はなやかな)雰囲気になっていますね。

 

アメリカの作家、トーマス・ウェントワース・ヒギンソンは、次のような名言を残しています。

 

How many lessons of faith and beauty we should lose, if there were no winter in our year!

意味は・・・もし、1年のなかに冬がなかったら、どれだけの信仰と

美の教訓を失うだろうか・・・となりますね。
 
街のイルミネーションを見て、美しさの教訓を感じるばかりでなく、夜に月や星を見上げれば、これまでのどの季節よりも美しいと思ってしまいますよね。

 
皆さまの体調は、いかがでしょうか?
 

 

現在、中国国内において、肺炎などの呼吸器疾患にかかる子供たちが増加している・・・というニュースがあります。

 

米国でも同様に子供の呼吸器感染が拡大しておりまして・・・原因は、どのようなウイルスなのか?・・・と注意深く、ニュースを見ておりました。

 

中国の衛生当局は、これまでに「インフルエンザ」を中心に、「マイコプラズマ肺炎」や「アデノウイルス」など、複数の病原体の流行が重なって起きているとの認識を示していています。

 

米国では、米疾病対策センター(CDC)のコーエン所長は11月30日の米議会小委員会で、「インフルエンザ」と「新型コロナウイルス」、「RSウイルス」による呼吸器疾患が全米で流行していると証言しています。

 

どちらの国も「インフルエンザ(ウイルス)」の感染が拡大していると言えそうです。

 

冬の時期は「風邪(かぜ)」をひくことが多いわけですが・・この「風邪(かぜ)」鼻、口、のど(咽頭・喉頭)などの粘膜にウイルスが感染しておこる感染症です。ひとくちに「かぜ」といっても原因となるウイルスは200種類以上もあるといわれています。

 

上に示した「RSウイルス」や「アデノウイルス」も「風邪(かぜ)を

起こすウイルスとなります。

 

つまり、中国国内でも、米国国内でも「インフルエンザ(ウイルス)」の感染拡大の状況は同じであり、ここに「かぜ症候群」が混在している・・・ということになりますね。

 

では、「マイコプラズマ肺炎」とは、どのような感染症なのか?・・・と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

前置きが長くなりましたが、今回は「マイコプラズマ肺炎」についてのお話をしてみたいと思います。

 

「マイコプラズマ肺炎」は、マイコプラズマ・ニューモニエ(Mycoplasma pneumoniae)という細菌によって引き起こされる感染症です。

 

いくつかの特徴を持っています。

 

他の細菌と異なり、「細胞壁(さいぼうへき)を持たないので、多形態性を示しており、通常の細菌感染によく使われる抗生剤(ペニシリン系、セフェム系)などの抗生剤が効かないという特徴があります。

 

ペニシリン系、セフェム系の抗生剤は、細菌の細胞壁の合成を阻害する抗生剤なわけですが・・・「マイコプラズマ・ニューモニエ」の細菌は、細胞壁を持ちませんので、効果がない・・・というわけですね。

 

「マイコプラズマ肺炎」は、主に小学生から若い成人にかけての年齢層で発生しやすいとされていますが、どの年齢層でも感染する可能性があります。感染経路は飛沫感染であり、咳やくしゃみによって排出される飛沫を他の人が吸い込むことで感染します。

 

症状は、通常、発熱、咳(せき)、喉(のど)の痛み、頭痛、倦怠感などの呼吸器症状が中心ですが、重症化することは比較的少ない印象があります。

 

しかし、まれに中耳炎、貧血、皮膚の発疹、神経系の合併症など、肺以外の器官に影響を及ぼすこともありますので、注意が必要です。

 

個人的な感想では・・・咳(せき)がひどい・・・という印象があります。それで、胸部レントゲン写真を撮影してみると・・・

患者さまの自覚症状からは、想像しにくい「肺炎」の所見が認められる・・・といった印象です。

 

実際に・・・「マイコプラズマ肺炎」は、自覚症状としての症状は、比較的軽症であり、病床につかずに歩いていられることが多いので、

医療機関で検査をすると・・・医療者を慌て(あわて)させることが多いかもしれません。

 

比較的軽症であるとといっても・・・もちろん、個人差があります。

 

とくに・・・小児や高齢者では症状が重くなることもあります。

 

通常のペニシリン系・セフェム系の抗生剤は、無効であるというお話をしましたが、抗生剤などの薬剤がないというわけではありません。

 

「マイコプラズマ肺炎」に効果的な抗生物質は、次のようなものになります。

 

1)マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンなど)

 

2)ニューキノロン系抗生物質(レボフロキサシンなど)

 

これらの抗生剤は、細菌のリボソームに結合し、タンパク質の合成を妨げることでマイコプラズマの増殖を抑制する効果があるのですね。

 

潜伏期間は、約2~3週間と長く、現時点では特定の「ワクチン」は存在しませんので、手洗いやうがい、咳エチケットの徹底、人混みを避けるなどの一般的な感染予防策が推奨されています。

 

世界各国で、新型コロナのための自粛(じしゅく)はなくなり、都内でも多くの外国人観光客を見かけます。

 

このような中で、新型コロナウイルスやマイコプラズマなどの細菌も同様に日本国内に流入してくる可能性もある・・・と考えておいた方がよいのかもしれませんね。

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

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<ブログ後記>12月5日

 

今回は、「マイコプラズマ肺炎」についてのお話をさせていただきました。

 

「マイコプラズマ肺炎」は、マイコプラズマ・ニューモニエという細菌によって引き起こされる肺炎となります。

この細菌には「細胞壁」がないのが特徴である・・というお話は、本文内でもさせていただいたわけですが・・・

 

こうした場合、さまざまな感染症に投与されることの多い「ペニシリン系抗生剤」・「セフェム系抗生剤」などは、有効ではないということになりますね。

 

その理由は、「ペニシリン系抗生剤」・「セフェム系抗生剤」は、いずれも細菌の細胞壁合成に必要な酵素に結合して、それらを
不活化することにより、細菌の増殖を抑制する薬剤になるわけですので・・・当然のことと言えますね。



では、「マイコプラズマ肺炎」にかかりますと、どのような症状が出るかというと・・・どのような臨床症状が認められるのでしょうか?

 

多くの場合、次のような経過となると考えられています。

初期症状は、風邪症候群様の症状を呈し、その後、発熱、疲労感、頭痛、のどの痛み、消化器症状、咳などが出現します。
 

もちろん、この症状は、個人差があるとされます。


咳(せき)は、発症初期には「乾いた咳(かわいたせき)」である場合が多いのですが、時間の経過とともに咳は強くなり、解熱後も1ヶ月程度続くことが多いと考えられています。


若年者では、後期になりますと、「湿性の咳」となることもあるとされています。

 

ちょっとだけ、解説を加えますと・・・

「乾いた咳」というのは、痰のからまないような「コンコン」といった感じの咳ということになります。


咳が持続するのが特徴であり、しばしば頑固(がんこ)で、数週間にわたることもあります。
 

喉の痛みや頭痛があることもあるのですが、「呼吸困難」などの重症の症状は一般に少ないとされます。

「呼吸困難」などが生じることは少ないということは・・・本文内でもお話をしたのですが・・・

咳がひどく、発熱の訴えで医療機関の外来を受診した患者さんがいたとして・・・

 

「風邪(かぜ)をこじらせてしまいました」と言っていた患者さんの
「胸部レントゲン写真」を撮ってみたところ、しっかりと(?)肺炎像があったりするなど、医療者の方を慌てさせる(あわてさせる)というようなこともあります。
 

このため、「マイコプラズマ肺炎」は、「歩く肺炎」などと変わった異名を持っているわけですね。

 

治療については、本文内でもご紹介したのですが・・・

「マクロライド系抗生剤」には、耐性菌も出現していることが問題になっています。


また、それ以外では「テトラサイクリン系抗生剤(ミノマイシン)」などの抗生剤が有効とされています。

 

じゃあ、あまり問題がないのか・・・という印象を持つ方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

繰り返しになりますが・・・小児や高齢者は、重症化するリスクが高いので、注意が必要です。

さらに・・・実は、続きがありまして・・・「マイコプラズマ感染症」の特徴は、感染したヒトの25%に、肺以外の疾患、つまり、皮膚炎、腎炎、関節炎、また神経症状を呈する髄膜炎や脳炎のような多彩な疾患の原因になり得ることです。

 

経過もさまざまであり、急性期のみの症状から、難病(喘息・リウマチ膠原病疾患・神経疾患、アレルギー性疾患)も含む慢性炎症性疾患までの幅広い病像を呈するため、原因の特定が困難な場合も少なくありません。

 

難治性疾患克服研究事業の臨床調査研究分野対象である130疾患においても、多くの疾患で、「マイコプラズマ感染」との関連が疑われているのですね。

米疾病対策センター(CDC)は、次のようにコメントしています。
 

「中国の保健当局や各自治体と連絡を取り合っている。これまでの報告からは、既に知られている複数の呼吸器疾患の感染が同時期に広まったことが、入院患者の急増につながっていることが示されている。」と述べています。

 

新型コロナによる各国の行動の自粛(じしゅく)はなくなり、

ヒトの移動が盛んになったことにより、複数の呼吸器疾患の感染が同時期に広まったのかもしれませんが・・・

 

この冬は、いつもの冬とは違うかもしれないと考えて、手洗い、うがい、部屋の換気など基本的な感染対策を心がけた方がよいのかもしれませんね。

 

 

今回も最後までお読みいただきまして

誠にありがとうございましたお願い

 

 

参考)

1.  Journal of Microbiology, Immunology and Infection.Vol. 54(4), Auguust2021, 557-565.
Rational stepwise approach for Mycoplasma pneumoniaepneumonia in children.
Ti-An Tsaiら

 

 

     (表参道イルミネーション:筆者撮影)

 

 

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