1、日本は大きい国である

 

世界には190以上の国があるけど、

国土面積ランキングだと、日本は60位台である。

つまり「真ん中より上」どころか「上中下でいうと上の下」になる。

 

上位1/3に含まれるのに狭い国だの小さい国だのとは、普通言わない。

 

じゃあなんで日本は先進国としては異常に人口密度が高いのか?

それは国土の大半が山林で占められているから。

日本ほど山だらけ森だらけな先進国は、他には一つもない

 

中学受験でやるだろ?

国土の67%が森で、

国土の75%が山だ、って。

 

日本特有の問題はだいたい、

「居住に適した平地が少ないこと」に由来する。

 

欧米式の大規模農業がやれないのも、まとまった平地が少ないから。

十勝平野は広いが寒く、

一番広く温暖な関東平野を居住地に使わない理由がない。

 

大阪平野は空きがなく、元々海底だった土地が大半だから地盤が悪い。

濃尾平野も低湿地(輪中)で有名なくらいには地盤がよくない。

皇居より西は元々陸地だったから、その点でも東京の立地は恵まれている。

 

だから東京都の城東地区(元埋立地)には、絶対に首都機能なんか置かない。

首都機能を大阪に移転させるべき道理などない現実的根拠がまさにそれ。

 

日本が狭い国だと感じられる理由は、居住に適した平地が占める割合が小さいから

 

というか日本の立地が悪い。

比較対象になる隣国がアメリカ、オーストラリア、ロシア、中国、カナダ。

世界有数の広い国に囲まれているせいで、悪いところばかりが目立つ。

 

 

 

 

 

 

 

2、日本人は英語が得意

 

よくある英語論として、

「発展途上国の人でも英語を話せるのに!」というデマがある。

 

それは違う。

自国語が貧弱すぎて、外国語に頼らないと生活も勉強もできないだけだ。

 

むしろフランス、ドイツ、イタリアなどの先進国は必ず、

自国語だけで一生暮らせるほど独自言語が発達している

ロシア、アメリカ、オーストラリア、スペイン、ポルトガルなども同じだ。

 

先進国の必須条件、

それは自国語だけで世界最先端の領域まで教育を受けられるかどうか

言語の強さが先進国の強さ。

 

しかも普通の国では、

ビジネスや高等教育(高校・大学領域)で英語が必要になるからと、

ビジネスマンや学者、ないし一部エリート層しか英語をやらない。

 

でも日本では一生英語が必要ないのに、

ビジネス、タグ、テーマ、インストール、アプリなど、

日常に英語がいくつも用いられているのに、それらが通じている。

 

日本人はどんな庶民でもアルファベットが読めて、

最低限度の英単語が通用するし、書けというなら書ける。

そんな国は普通存在しない。

 

冷静に考えてみるといい。

 

漢字2000文字、ひらがなカタカナ合計100文字。

日本へやってくる外国人が、そのうちどれだけ理解できているだろうか?

 

でもアルファベット大小あわせて52文字。

外国へ行く日本人は、ほぼ全員それを読めるはずだ。

 

文法がわからないなら最悪、単語を並べるだけでも察してはもらえる。

それは日本人が外国人と接するときも、その逆も、

だいたいの国で通用する理屈だ。

 

じゃあなぜ日本人は英語が苦手だと思われているのか?

 

それは一般庶民でも、エリート層と同じ水準の英語力が要求されるから

全く無教養な日本人ですらalphabetくらいは読めるが、

その時点で普通の国ではありえないからな。

 

つまり日本人は自分への要求水準が高すぎる。完璧主義者だらけなのだ。

 

現代中国語の大半が日本語から逆輸入したものだし、

中華人民共和国という国名7文字のうち5文字、

「人民」「共和国」は日本語由来だ。

 

だからいまや漢字文化ですら、世界一まともに使いこなせているのは日本だ。

 

日本語は語順を守らなくていいから楽だというのも、

裏を返せば語順が狂ったくらいで意味が通じなくなることがないように、

お互いに相手の話をきちんと聞く習慣が根付いている事実の裏返しでもある。

 

欧米のように厳正な契約を優先せずナァナァで済ませようとする欠点も、

それゆえに円滑さが実現されている側面もある。

「謝ったら負け」という欧米の流儀が理解できない人も多かろう。

 

しかし結局そういった文化や習慣の大半が、

宗教的道徳原理や、言語に由来する民族性・国民性に由来する。

 

日本語があるから、日本人が形成される。

 

語順の間違いを許さない欧米語はむしろ不寛容さの象徴であり、

語順の間違いを気にしない日本語はむしろ多様性の帰結であり。

 

「ものは言いよう」に思えるかもしれないが、

じゃあ日本人が英語を苦手としている客観的な根拠は何だと思う?

 

「必要としないから求める人がいない」

 

日本と取引したい国は多いのに、日本語は習得が難しい。

だから日本人がわざわざ外国語を習得して、あちらの言葉で交渉しにいく。

こんな親切なことやってる国が、日本以外にいくつあると思う?

 

「必要不可欠でもないのに文字や言語の普及率が高い」

「識字率を90%以上にさせる」

 

これは人類史において、日本人だけが、

他のどの言語圏・文化圏よりも先に達成させた奇跡である。

 

日本人は勉強熱心なんだよ。

3人集まれば学校を作る、なんて言われるくらいには。

だからこそ、下を見て満足しようとはしない。

 

中国や韓国では英語が普及していて、さも先進的であるように見える。

でもそれは中国語や朝鮮語では、高度に科学的な概念を表現できないだけ。

 

自国語が、自国文化が貧弱だから、

英語に、英米文化に媚を売らざるを得ないだけ。

 

だからまあ有名な話だが、

日本の英語教育の問題点は、「できなきゃダメ」って前提条件なのよね。

できなくて当然、「できたらプラス」ってほうが正しい。

 

 

 

 

 

 

 

3、日本は金持ち技術先進国

 

2023年現在、世界で一番多くのカネを貸してる国が日本。

だから日本経済が破綻するときは、

日本以外の全ての国が破綻したときだけ

 

日本の破綻=貸してるカネを返してもらっても破綻するってことだからね。

 

ギリシャが破綻した理由は、他国のお金を他国民から借りてたから。

ユーロを発行する権利を持っていなかったから。

 

日本が破綻しない理由は、自国のお金を自国民から借りてるから。

円を発行する権利を持つ日本国が、日本国民から借りてるから。

 

ギリシャはEUの財布からユーロを借りた結果、返せず破綻した。

それはユーロという財布の中で起きた出来事。

 

日本は日本人の財布から円を借りてるだけであり、

円という財布の中で勝手に円を発行すれば済む出来事。

 

日本は内債だからセーフギリシャは外債だからアウト

 

技術に関してはひとつ前の記事↓でも書いたような話がワンサカ出てくる。

GDPだのシェアだのは、技術力とは一切関係がない。

 

GDPは「どこで作ってるか」であって「どこが優れているか」ではない

 

だから南極大陸(どこの国でもない)に工場を移設すれば、

移設したぶんだけGDPが消滅する

 

日米蘭の技術力を用いた工場が、中韓にあるだけ。

中韓の技術力で中韓の工場ができたわけじゃない。

 

日米蘭より人件費が安いから、

中韓に日米蘭の工場ができただけ。

 

・・・というごく簡単なカラクリを、

しかし金持ち国家の日本人がロクに知らない理由は、

「文系」のレベルが極端に低いから

 

「日本の文系」だけが極端にレベルが低いわけだが、

それに関してはまた別の機会に譲ろう。

 

 

 

 

 

というかこの記事は何度も加筆訂正する予定でいるから、

都度追加していくだろうよ。

 

まあ文字数制限いっぱいまで、だけど。

 

2023年2月16日記す。